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前胸部キャッチ症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャッチ症候群
別称 Texidor's twinge[1]
One of the areas more commonly affected in precordial catch syndrome[1]
概要
診療科 Pediatrics, family medicine
症状 Sharp, stabbing chest pain in a small area[1]
発症時期 Sudden[1]
継続期間 Less than 3 minutes[1]
原因 Unclear[1]
鑑別 Angina, pericarditis, pleurisy, chest trauma[1]
治療 Reassurance[1]
予後 Good[1]
頻度 Relatively common[1]
分類および外部参照情報

前胸部キャッチ症候群(ぜんきょうぶキャッチしょうこうぐん、英語:precordial catch syndrome、PCS)は、胸に鋭い刺すような痛みがある非重篤な疾患である[1]。通常は、息を吸うと悪化し、限局した範囲内で発生する[1]。痛みは通常、数分続く。通常、安静時に痛み出し、他の症状は見られない[1]。症状を懸念することから不安につながる場合がある[1]

根本的な原因は不明である[1]。痛みは胸壁または肋間神経の刺激によるものと考えられる[1][2]。危険因子には心理的ストレスがあげられる[2]。痛みは心臓によるものではない[1]。診断は症状に基づく[1]。同様の症状を引き起こす可能性のある他の疾患には、狭心症心膜炎胸膜炎胸部外傷があげられる[1]

治療は通常、安心感を持たすことであり、一般的に痛みは特定の治療をしなくても解決する[1]。結果は良好である[1]。前胸部キャッチ症候群は比較的一般的であり、最も一般的に影響を受けるのは6歳から12歳までの子供である[1]。男女同等に罹患する[1]。一般的に成人にはみられない[2]。前胸部キャッチ症候群は遅くとも1955年から説明されている[1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x Gumbiner CH (January 2003). “Precordial catch syndrome”. Southern Medical Journal 96 (1): 38–41. doi:10.1097/00007611-200301000-00011. PMID 12602711. 
  2. ^ a b c Precordial catch syndrome (PCS)” (英語). General Practice Notebook. 2 January 2018閲覧。