前坂
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概要
[編集]京都府道31号西陣杉坂線上に位置する、標高363mの峠である。鷹峯船水(たかがみねふなみず)と西賀茂鑓磨岩(にしがもやりとぎいわ)を隔てている。前坂峠(まえさかとうげ)、京見前坂(きょうみまえさか)とも呼ばれる。
名前の由来
[編集]同じ街道上に隣接して京見峠があり、上洛する際には最後の難関である京見峠の前の坂ということで、この名がついたという伝承がある。京見峠と繋がりの深い峠である。
道路状況
[編集]車両での通行が可能な峠である。アスファルトで舗装されてこそいるが、急勾配でなおかつ狭路な区間が連続する峠道である。急カーブが連続する区間もあり、古くからの線形を残している。標高はそこそこ高いが、峠附近に住宅があるので狭路のわりには交通量が多い。サイクリングコースにもなっている。
杉阪の舟水
[編集]一般的に「京見峠の水」として親しまれている。“杉阪の”と称されるが鷹峯地域内にあり、府道沿い西側に位置する。大日如来石仏が祀られる傍ら、石組みの放水口が設置されており、飲用可能な清水が流れ出ている[1]。