利用者:Wi-SUN JP/sandbox
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Wi-SUN(ワイサン)とは、無線PANに関する登録商標である。
Wi-SUN Alliance(Wi-SUNアライアンス)(アメリカ合衆国に本拠を置く業界団体)によって、国際規格であるIEEE 802.15.4-2020規格を使用したデバイスや機器間の相互接続性が認められたことを示す名称。
概要
[編集]Wi-SUNアライアンスは、IEEE802,IETF,TIA,TTC,ETSIなどの機関によるオープンスタンダードに基づいた通信レイヤの技術仕様を策定する。
また、Wi-SUN仕様を実装する製品が相互運用できることを保証するためのテスト仕様を策定し、それに基づいてWi-SUN Certified Program(認証プログラム)を運用する。
Wi-SUN認証プログラムで認証された機器には、Wi-SUNアラアインスの登録商標であるWi-SUNロゴの使用が許可される。
沿革
[編集]無線PAN(Personal Area Network)の国際規格としてIEEE 802.15規格があり、Low-Rate Wireless Personal Area Networks (LR-WPANs)については、IEEE 802.15.4規格がある。
しかし、複数の無線方式が、無線に関する様々な条件設定を許容する形で規定されているために、異なるメーカのデバイスや機器間の相互接続性を保証することは難しかった。
そこで、Wi-SUNアライアンスは、この問題を解決するための業界団体として、2012年にスタートした[1]。
2020年4月時点で、Wi-SUNアライアンスには世界47国から265社が参加し、日本からも70社が参加して活動しており、市場が必要とするユースケースに対応したプロファイルとして、技術仕様やテスト仕様を策定している。
基本的な特徴
[編集]Wi-SUNは、相互運用可能な無線ネットワークとして必要となる下記の特徴を持つ。
通信速度と通信距離
[編集]伝送速度は50 kbpsから300 kbps。伝送距離は見通しで最大3 km程度。
ネットワークトポロジと拡張性
[編集]スタートポロジとメッシュトポロジ、およびハイブリッド(スター/メッシュ)トポロジをサポートする。
メッシュトポロジにより、ネットワークを構成する機器数の増加に対応でき、無線ネットワークの高い拡張性を持つ。
低消費電力
[編集]低いレイテンシの通信を行えることにより、待機時の消費電力を抑えることができ、低消費電力な機器を実現できる。
Wi-SUN認証の種類
[編集]Wi-SUN認証プログラムの適合性と相互接続性の試験は、Wi-SUNアラアインスが認定する独立テスト機関によって行われる。
その試験に合格した機器には、Wi-SUNアライアンスの登録商標である「Wi-SUN認証ロゴ」の使用が許可される。
Wi-SUN認証ロゴが付与された機器は、関連する規格への適合性や、Wi-SUN認証ロゴが付与された他の機器との相互接続性が保証される。
下記のユースケースに応じたプロファイルの認証が運用されている。
- HAN(Home Area Network) プロファイル
- FAN(Field Area Network) 1.0 プロファイル
- JUTA(Japan Utility Telemetering Association) プロファイル
利用例、製品例
[編集]Wi-SUN認証プログラムで認証された機器は、相互運用可能なワイヤレス・ショリューションとして、すでに、世界中で1億台近くも出荷されている[2]。
オープンな世界標準を使用するスマートシティ、スマートグリッド、その他のIoT(Internet Of Things、モノのインターネット)アプリケーションなどでの利用が広がっている。
スマートシティ
[編集]アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ市では、Wi-SUNを使用したネットワーク接続型街路灯が50万個近く設置されている[3]。
また、フランス共和国パリ市では、Wi-SUNを使用したネットワーク接続型街路灯が28万台設置されている[3]。
スマートメータ
[編集]日本では、2014年から設置が始まった電力スマートメーターと宅内エネルギー管理システムとの間の無線通信方式として、HANプロファイルが採用されている[4]。
また、2019年から設置が始まったガススマートメーターには、JUTAプロファイルが採用されており、今後も、水道等のスマートメーターへの応用が期待される[5]。
脚注
[編集]出展
[編集]- ^ 日経クロステック(xTECH). “富士電機、ルネサスなど日米8社、スマートメーター用無線の業界団体「Wi-SUN Alliance」を設立”. 日経クロステック(xTECH). 2021年6月10日閲覧。
- ^ “Wi-SUN FANは2.4Mbpsへ 世界市場で評価高まる“日本発”IoT無線”. businessnetwork.jp. 2021年6月14日閲覧。
- ^ a b “スマート シティ”. Wi-SUN Alliance. 2021年6月14日閲覧。
- ^ “プレスリリース | 国際無線通信規格「Wi-SUN」が次世代電力量計「スマートメーター」に無線標準規格として採用 | NICT-情報通信研究機構”. www.nict.go.jp. 2021年6月10日閲覧。
- ^ “Wi-SUNアライアンスとテレメータリング推進協議会(JUTA)が JUTA通信プロファイル向けの認証プログラムを発表”. 共同通信PRワイヤー. 2021年6月10日閲覧。