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多摩美術大学造形表現学部(たまびじゅつだいがくぞうけいひょうげんがくぶ)は多摩美術大学に設置される学部の一つである。美術・デザイン教育を夜間に行う、日本唯一の学部である。現在は学生の募集を停止している。『タマニブ』『カミノゲ』などと呼ばれている。
概要
[編集]1989年に日本唯一の夜間に美術教育を行う学部として美術学部二部が開設される。当時は絵画学科、デザイン学科、芸術学科の3学科により構成されていた。
1999年4月に造形表現学部として、改名・組織体制の変更を行った。文部科学省(当時の文部省)への届け出においては美術学部二部の募集停止ならびに廃止、造形表現学部の新設となっている。その際、造形学科、デザイン学科、映像演劇学科の3学科へと改称・再編された。
2009年以降、毎年定員割れを起こしており、2013年度の新入生を最後に学生募集の停止した。
教育環境
[編集]社会人に美術教育の機会を提供することをミッションとしており、入学試験の募集人員の40%以上が社会人枠となっている。 勤労学生でも学びやすいよう施設は都心に近い上野毛キャンパスを使用し、18時~21時に授業を行っている。
学科
[編集]造形学科
[編集]日本画・油画を横断する美術教育としてカリキュラムが組まれている。両分野の学生に 区別なく、絵巻物の模写やテンペラ・フレスコなどの西洋古典技法を学ぶ。また平面表現にとどまらず、映像や塑像など多様なカリキュラムが組まれている
デザイン学科
[編集]1年次はデザイン全般における基礎的なカリキュラム組まれている。2年次はグラフィック・編集系、映像・メディア系、環境・プロダクト系の3つの専攻における基礎を学ぶ。3年次からは5つのコースに分かれ、各コース深く専門的な知識と技術を身につける。
ビジュアルコミュニケーションデザイン
デジタルコミュニケーションデザイン
映像デザイン
スペースコミュニケーションデザイン
プロダクトデザイン
映像演劇学科
[編集]身体表現である演劇やダンス、記録表現である映画や写真を扱っている。カリキュラムは『表現活動(Field trial)』『講義学習(Study)』『技術習得(Method)』の3つを軸として構成されており、それぞれ『基幹』『専門基礎』『専門』『応用』の順に段階を踏む。『基幹』科目は1年次の必修であり、2年次以降学生の選択により『専門基礎』から『応用』を履修する。
教育
[編集]共通教育
[編集]共通教育課程は表現者として一般教養を身につけることを目的に、各学科共通して設置されている。そのため、芸術・デザイン理論の科目だけではなく、経済、法律、語学や哲学などの授業が開講されている。
施設
[編集]上野毛キャンパス
[編集]本館、1号館、2号館、3号館、講堂、図書館、A棟、B棟、演劇舞踊スタジオが立ち並ぶ。
講堂壁面のレリーフは美術学部彫刻科の教授であった建畠覚造によるもの。
外部リンク
[編集]- 多摩美術大学(公式サイト)
- 多摩美術大学 造形表現学部 造形学科(公式サイト)
- 多摩美術大学 造形表現学部 デザイン学科(公式サイト)
- 多摩美術大学 造形表現学部 映像演劇学科(公式サイト)