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高木日向子
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高木日向子(たかぎ ひなこ、1989年 - )は、日本の作曲家。
経歴
[編集]兵庫県立西宮高等学校音楽科ピアノ専攻卒業。
大阪音楽大学音楽学部作曲学科作曲専攻卒業、同大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。
クールシュベール国際音楽アカデミーに参加。京都フランス音楽アカデミーにて、A.ゴーサン、E.タンギーの作曲クラスを修了。
現在、大阪音楽大学において作曲非常勤講師を勤める。
活動
[編集]2019年に、若手音楽家の登竜門であるジュネーブ国際音楽コンクールの作曲部門で最優秀賞を受賞。
受賞作品「L'instant」は、2021年に開催される同コンクールのオーボエ部門における課題曲として選出される。「L'instant」は、フランス語で「瞬間」を意味し、画家・高島野十郎の「蝋燭(ろうそく)」の影響を受けて作曲された。同作品では、古代ギリシャ人が感じたであろう火に対する「神秘性」「感動」が、現代音楽を通じて現在に蘇えるように表現されている。
手掛ける作品は、難解なイメージがつきまとう現代音楽。その世界を身近に感じてもらおうと、音楽仲間とともに新曲を披露する小さなコンサートを開催するなど、新しい音楽と聴き手が出合う場づくりに力を入れている。
2020年6月には、PROJECT21st Masterclass (香港)の作品公募で、” Lost in ______ ” for flute solo が選出される。同作品は、コロナウィルス状況下の現代人をモチーフにした作品であり、イタリア人のフルート奏者 Mario Caroliによって2021年夏に香港で演奏予定。
2020年9月には、「雲」をテーマに曲の構想が練られた「Messenger」が日本センチュリー交響楽団首席客演ホルン奏者の日高剛氏のリサイタル(大阪)で初演される予定。
受賞歴
[編集]- 第86回日本音楽コンクール作曲部門 第3位(入選作品 " Atmospheric circulation " for string quartet and prepared piano )
- ジュネーブ国際音楽コンクール作曲部門 第1位( " L'instant " for Oboe and ensemble )
エピソード
[編集]母校の中学校では「学級歌」を作ることが学校の伝統行事となっており、その際作曲を担当したことが、作曲家を志す原点となった。県内の高校(音楽科)に進学しピアノを専攻していたが、高校3年生の時に、作曲を本格的に勉強したくなり、大学では作曲専攻に入学した。大学時代の恩師が大学1年次に出した課題は「1年間に変奏曲のテーマとその変奏を100曲作る」というものであり、この課題から作曲の基礎を学んだ。
外部リンク
[編集]参考資料
[編集]- 大阪音楽大学 広報誌「MUSE」(2020年1月号 vol.252)
- 大阪音楽大学 公式ホームページ(教員紹介)
- 大阪音楽大学付属音楽院 公式ホームページ(講師紹介)
- PROJECT21st Masterclass and Concert Series (MaCS)の公式ホームページ
- 日本経済新聞「ジュネーブ優勝の作曲・高木日向子、現代音楽を身近に」(2019年12月20日)
- ジュネーブ国際音楽コンクール 公式ホームページ
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