利用者:Tanachima/sandbox
from
https://en-two.iwiki.icu/w/index.php?title=Milk_watcher&oldid=717359265から翻訳
吹きこぼれ防止器(英語:milk watcher、milk saver、pot watcher、pot minder、milk guard、boil over preventer)とは、鍋底に置いて液体の沸騰時の吹きこぼれ、及び特に牛乳の沸騰による焦げ付きを防止するための調理器具である。
吹きこぼれ防止器は、縁を盛り上げ、一方向にくぼみを設けた円盤の形をしている(写真参照)。表裏両用とするため、二方向にくぼみを設けているものもある。円盤の内側は平坦ではなく、くぼみのすぐ後ろ側に水蒸気を集める空間を設けるため、くぼみのある側が高くなるよう傾斜している。水蒸気は吹きこぼれ防止器の下に集まり、くぼみのある側を持ち上げる。鍋底の液体の対流と同時に水蒸気が放出されるため、ガラガラという音が発生する。[1]
歴史
[編集]吹きこぼれ防止器は、ヴィンセント・ハートリーにより1938年に発明され[2]、ラテン系の国々に広く普及した。
仕組み
[編集]通常であれば沸騰した液体は吹きこぼれることはない。例えば牛乳やパスタを加えた場合など、脂肪、デンプン、その他の物質が沸騰した水の中に含まれているときに、吹きこぼれが発生する。沸騰した液体の表面に膜が形成されるためである。液体の粘度が高い場合、水蒸気が膜の下で泡を形成し、膜を鍋の縁より上に押し上げるため、吹きこぼれが発生する。吹きこぼれ防止器は、細かな水蒸気の泡を一つの大きな泡にまとめ、液体表面の膜を破るような形で泡を放出することにより、この過程を妨げる。また、吹きこぼれ防止器は液体が沸騰するとガラガラと音を立てるため、調理を行う者は沸騰に気付きコンロの火力を弱めることができる。
吹きこぼれ防止器は、さらに、液体を鍋底付近で循環させることにより、液体が一か所にとどまり鍋底に焦げ付くのを防ぐこともできる。[3]
脚注
[編集]- ^ Image:Solidex Package Back.JPG Solidex社製吹きこぼれ防止器の包装の裏面
- ^ History of Hartley Botanic
- ^ What is Scorching or Scalding Milk?