利用者:Takenari Higuchi/sandbox16
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2024年立憲民主党代表選挙は、2024年9月23日に執行された立憲民主党の代表を選出するための選挙。現職の泉健太の任期満了に伴い行われた。届出順に野田佳彦、枝野幸男、泉健太、吉田晴美の4人が立候補している。
背景
[編集]2024年立憲民主党代表選挙は、現職の泉健太の任期満了に伴うもので、2020年に同党が結党されてから3回目の選挙となった[1]。泉は前職の枝野幸男の辞任に伴う2021年立憲民主党代表選挙において、逢坂誠二など4人による選挙戦を制して代表に就任した[1]。
泉体制下においては、2022年参議院議員選挙で改選議席を6議席減らす敗北を喫した[1]。しかし、自民党の裏金事件が明らかとなると、2024年4月に行われた衆議院の補欠選挙においては全勝して3議席を獲得した[1]。一方で、7月に行われた東京都知事選挙においては、立憲民主党が支援した蓮舫が敗れ、補欠選挙で得た党勢への陰りが指摘されていた[1]。
選挙の争点としては、NHKは「与党との対決姿勢」と「政治とカネ」を挙げた[1]。
選挙方式
[編集]代表選挙は、立憲民主党に所属する国会議員や国政選挙の公認候補予定者、地方議員、党員・サポーターによる投票で行われた[1]。国会議員136人は1人につき2ポイント、公認候補予定者98人は1人につき1ポイントで合計370ポイントとされる[1]。そのうち半分にあたる185ポイントが1236人の地方議員に割り当てられ、残りの半分がおよそ11万4,792人の党員・サポーターに割り当てられ、それぞれ得票数に応じてドント方式で比例配分される[1]。合計740ポイントのうち過半数を獲得した者が新代表に選出される[1]。
合計 | ポイント内訳 | |||
---|---|---|---|---|
国会議員 | 公認候補予定者 | 地方議員 | 党員 サポーター | |
740 | 272 | 98 | 185 | 185 |
第1回投票で過半数を獲得した者がいなかった場合、上位2名による決選投票が行われる[1]。決選投票では国会議員136人は1人につき2ポイント、公認候補予定者98人は1人につき1ポイント、都道府県連の代表者47人は1人につき1ポイントが割り当てられ、合計417ポイントの過半数を獲得した者が新代表に選出される[1]。
合計 | ポイント内訳 | ||
---|---|---|---|
国会議員 | 候補予定者 | 都道府県連代表 | |
417 | 272 | 98 | 47 |
告示までの情勢
[編集]日程発表前後の前哨戦
[編集]代表選挙の日程発表に先駆けて、小沢一郎が率いる一清会は8月6日、現職の泉健太が続投した場合は野党との連携が進まず政権交代が困難になるとして泉以外の候補者の擁立を行う方針を固めた[2]。小沢一郎は自身の立候補は否定しつつ、枝野幸男、野田佳彦、江田憲司、馬淵澄夫、小川淳也、重徳和彦の6人と面会したことを発表し、この6人から立候補者が出た場合は一清会としての支援を検討することを表明した[2]。一方で、現職の泉健太は再選に向けて準備を進めており、立候補の表明時期を調整することにしていた[3]。
代表選挙の日程は8月7日に行われた両院議員総会において、9月7日告示、23日投開票に決定された[4]。日程の決定を受け、党内から立候補への声が上がっていた枝野幸男は「熟慮している」と述べ、同様の声が上がっていた野田佳彦も慎重な姿勢を見せていた[4]。一方で、若手・中堅から成る「直諫の会」の会長を務めている重徳和彦は立候補に対して「仲間とよく検討する」と述べた[4]。
枝野幸男の立候補表明
[編集]8月10日、枝野幸男は代表選挙への立候補の意向を表明した[5]。枝野の意向表明を受け、11日には枝野が顧問を務める党内最大グループのサンクチュアリが会合を開き、枝野への支援を協議した。しかし、19日に行われた総会においても再び結論が出なかった[6]。
野田佳彦の立候補表明
[編集]8月19日、立候補を検討するとしていた重徳和彦は、直諫の会の有志4人で野田佳彦に立候補を要請した[7]。また、同日には野田が所属する立憲民主党千葉県連の国会議員や地方議員40人が野田に立候補を要請した[8]。
告示直前の泉と吉田の立候補表明
[編集]現職である泉健太は再選を目指していたものの、推薦人の確保が難航した。5日深夜になり推薦人を確保したことを発表した[9]。泉は6日に党本部において立候補を表明し、
立候補に意欲を見せていた吉田と江田は、告示日が迫った6日夜までに推薦人の20人を確保できておらず、吉田が1期生や女性議員中心の10人前後、江田が自身のグループであるブリッジの会のうち15人を固めていた[10]。かねてより吉田は江田に対して自身への一本化を依頼していたが、江田は譲らなかった[10]。6日夜には吉田と江田は再び会談し一本化を協議したが、互いが立候補を譲らず交渉は決裂した[10]。両者は告示日である7日朝に再び会談し、江田が掲げていた食料品への消費税の非課税を公約とすることで一致して、吉田に候補者を一本化することで合意した[1]。
立候補者
[編集]9月7日の告示に伴い、届け出順に野田佳彦、枝野幸男、泉健太、吉田晴美の4人が立候補した。
立候補者 | 年齢 | グループ | 現職 | 出馬表明日 | 立候補歴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
野田佳彦 | 67 | 花斉会(野田G) |
衆議院議員(9期・千葉4区) 立憲民主党最高顧問 |
9月5日 | 初 | |
枝野幸男 | 60 | サンクチュアリ(近藤G) 国のかたち研究会(菅G) |
衆議院議員(10期・埼玉5区) 立憲民主党つながる本部特別参与 |
8月21日 | 2回目 (2020年) | |
泉健太 | 50 | 新政権研究会(泉G) | 衆議院議員(8期・京都3区) 立憲民主党代表(第2代) |
9月6日 | 3回目 (2020年、2021年 ) | |
吉田晴美 | 52 | 無派閥 | 衆議院議員(1期・東京8区) | 9月7日 | 初 |
立候補を見送った人物
[編集]- 江田憲司 - 衆議院議員7期、元代表代行
- 小川淳也 - 衆議院議員6期、前政務調査会長、元総務大臣政務官
- 西村智奈美 - 衆議院議員6期、代表代行、元厚生労働副大臣
- 馬淵澄夫 - 衆議院議員7期、前国会対策委員長、元国土交通大臣
選挙戦
[編集]代表選挙は9月7日に告示され、23日の投開票までの17日間の選挙戦が始まった[11]。大都市を中心として日本全国の11か所で立会演説会や討論会などの地方遊説が行われた[11]。地方遊説は告示日である7日の名古屋市から始まり、11日には能登半島地震の被災地を訪れ、18日の東京が最後となった[11]。
また、オンラインでの討論会も実施され、10日には女性議員が、12日には地方議員が参加するオンライン討論会が行われた[11]。このほか、テレビ番組やインターネット番組、新聞社による討論会も実施された[11]。
地方遊説
[編集]日付 | イベント | 場所 | 地図 |
---|---|---|---|
9月7日 | 東海ブロック立会演説会・候補者討論会 | 愛知県名古屋市 | |
9月8日 | 九州ブロック立会演説会・候補者討論会 | 福岡県福岡市 | |
9月11日 | 能登半島地震被災地視察 | 石川県珠洲市・七尾市 | |
北信越ブロック候補者討論会 | 石川県金沢市 | ||
9月13日 | 四国ブロック候補者討論会 | 徳島県徳島市 | |
9月14日 | 中国ブロック立会演説会 | 岡山県岡山市 | |
近畿ブロック立会演説会・候補者討論会 | 大阪府大阪市 | ||
9月15日 | 北関東ブロック立会演説会 | 栃木県宇都宮市 | |
東北ブロック立会演説会・候補者討論会 | 宮城県仙台市 | ||
9月16日 | 北海道ブロック立会演説会・候補者討論会 | 北海道札幌市 | |
9月18日 | 東京・南関東ブロック立会演説会・候補者討論会 | 東京都 |
テレビ・ラジオ・インターネット番組
[編集]日付 | 番組名 | 放送局 | 立候補者 | 出典 | |||
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野田 | 枝野 | 泉 | 吉田 | ||||
9月8日 7:30 |
「日曜報道 THE PRIME」 | フジテレビ | 出 | 出 | 出 | 出 | |
9月8日 9:00 |
「日曜討論」 | NHK | 出 | 出 | 出 | 出 | |
9月9日 12:00 |
「大下容子ワイド!スクランブル」 | テレビ朝日 | — | — | — | 出 | [12] |
9月9日 15:00 |
「候補者ネット討論会」 | ニコニコ動画 | 出 | 出 | 出 | 出 | |
9月9日 21:54 |
「報道ステーション」 | テレビ朝日 | 出 | 出 | 出 | 出 | |
9月9日 23:00 |
「News23」 | TBS | 出 | 出 | 出 | 出 | [13] |
9月10日 10:30 |
「代表戦候補者討論会」 | 朝日新聞デジタル | 出 | 出 | 出 | 出 | |
9月10日 20:00 |
「プライムニュース」 | BSフジ | 出 | 出 | 出 | 出 | |
9月10日 20:00 |
「なぜ政治家やってるんですか?」 | ReHacQ | 出 | — | — | — | |
9月12日 18:58 |
「深層NEWS」 | BS日テレ | |||||
9月12日 21:00 |
「報道ライブ インサイドOUT」 | BS11 | |||||
9月15日 10:00 |
「日曜討論」 | NHK | |||||
9月17日 19:30 |
「報道1930」 | BSTBS | |||||
9月17日 22:00 |
「ABEMA Prime」 | Abema News | |||||
9月19日 20:00 |
「荻上チキ・Session」 | TBSラジオ | |||||
9月21日 15:00 |
「新世代討論会」 | 立憲民主党青年局 ニコニコ動画 | |||||
9月22日 13:00 |
「候補者討論会」 | ReHacQ |
情勢調査
[編集]告示日の7日時点では国会議員の支持は割れていた[1]。各候補者の立候補にあたっては推薦人の貸し借りが行われており、国会議員票の動向が読みにくい選挙となった[11]。
党内最大グループで30人ほどが所属するサンクチュアリ(近藤G)は枝野への支援を軸としており、20人余りが所属する新政権研究会(泉G)は泉を支援している[1]。20人ほどが所属するブリッジの会(江田G)は候補者を一本化した吉田を支援し、直諫の会(重徳G)は野田を支援している[1]。また、一清会(小沢G)と花斉会(野田G)も野田を支援している[1]。国のかたち研究会(菅G)は自主投票とした[1]。
世論調査
[編集]実施日 | 実施 | 回答 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
野田佳彦 | 枝野幸男 | 泉健太 | 江田憲司 | 小川淳也 | 馬淵澄夫 | 重徳和彦 | 西村智奈美 | その他・いない | ||
8月23-25日 | 読売新聞・NNN[14][15] | 25% | 15% | 8% | 3% | 3% | 3% | 0% | - | 15% |
8月24-25日 | 産経新聞・FNN[16][17] | 20.1% | 16.4% | 16% | 6.6% | 2.5% | 1.2% | - | 1.2% | 50% |
8月24-25日 | 毎日新聞[18][19] | 27% | 14% | 7% | 4% | - | 2% | – | 2% | 43% |
8月24-25日 | テレビ朝日[20] | 27% | 14% | 9% | 4% | 1% | 2% | - | - | 43% |
選挙結果
[編集]第1回投票の結果、。いずれも合計740ポイントの過半数に届かなかったため、1位のと2位のによる決選投票となった。決選投票の結果、。
第一回投票
[編集]候補者 | 合計 | 国会議員 | 公認候補予定者 | 地方議員 | 党員・サポーター |
---|---|---|---|---|---|
逢坂誠二 | 148 | 58 | 4 | 48 | 38 |
小川淳也 | 133 | 72 | 0 | 27 | 34 |
泉健太 | 189 | 94 | 2 | 46 | 47 |
西村智奈美 | 102 | 56 | 0 | 22 | 24 |
決選投票
[編集]候補者 | 合計ポイント | 国会議員 | 公認候補予定者 | 都道府県連代表 |
---|---|---|---|---|
逢坂誠二 | 128 | 112 | 4 | 12 |
泉健太 | 205 | 168 | 2 | 35 |
選挙後
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “立民代表選 野田 枝野 泉 吉田 4氏が立候補 当日に構図固まる”. NHK (2024年9月7日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ a b “立民代表選 小沢一郎衆院議員らグループ 泉氏以外の擁立目指す”. NHK (2024年8月6日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “立憲民主党 代表選挙 現職の泉代表 再選に向け準備進める”. NHK (2024年8月7日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ a b c “立憲民主党代表選挙 9月7日告示 23日投開票に”. NHK (2024年8月7日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “立憲民主党代表選 枝野前代表 立候補の意向「わたしの使命」”. NHK (2024年8月10日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “立民 枝野前代表 21日に代表選立候補 正式に表明へ”. NHK (2024年8月19日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “立民の中堅 若手議員ら有志 野田元首相に代表選立候補を要請”. NHK (2024年8月19日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “立民 野田元首相 「熟慮し考え抜きたい」代表選立候補要請受け”. NHK (2024年8月19日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “立民代表選 泉代表 推薦人確保にメド 6日立候補正式表明へ”. NHK (2024年9月5日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ a b c “当選1回の吉田晴美氏、滑り込みセーフで立候補 一本化の舞台裏は”. 朝日新聞 (2024年9月7日). 2024年9月9日閲覧。
- ^ a b c d e f “立民代表選 立候補の4人 NHK「日曜討論」で論戦交わす”. NHK (2024年9月8日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “【立憲民主党日程】9月7日(土)~9日(月)党日程(部会・調査会、国会日程、街頭演説、メディア出演等)”. 立憲民主党 (2024年9月6日). 2024年9月9日閲覧。
- ^ “立憲民主党代表選 4候補が「news23」で論戦”. TBS (2024年9月9日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “次の立憲代表”1位野田元首相25% 2位枝野氏15% NNN世論調査日本テレビ 2024年8月25日
- ^ 次の立憲民主党代表、野田氏25%・枝野氏15%・泉氏8%…読売世論調査読売新聞 2024年8月25日
- ^ 現職党首が3位…立民代表選へ苦境の泉健太氏 「中道」重なる野田佳彦氏に埋没産経新聞 2024年8月26日
- ^ 立憲 次の代表にふさわしい人 野田元首相がトップ20% 枝野前代表16% 現職・泉代表は7% 【FNN世論調査】フジテレビ 2024年8月28日
- ^ 「次の立憲代表」1位は野田氏27% 泉氏は7% 毎日新聞世論調査毎日新聞 2024年8月25日
- ^ 立憲支持層では枝野氏が逆転し1位 代表選 毎日新聞世論調査毎日新聞 2024年8月25日
- ^ [1]