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利用者:T r4466/sandbox

U-33888

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T r4466/sandbox

  • 分類:偵察機
  • 設計者:ペム・フォンターン
  • 製造者:SiW設計局
  • 生産数:729機
  • ユニットコスト:2000ドル

U-33888は、イキモンSIW設計局が開発した偵察機

ナマケモノを意味するスロース(sloth)が愛称で、SIW設計局では『33888 Sloth』と記載している。

概要

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イキモンの首都ウロコフに本社を置くSIW設計局が開発した偵察機。当初は局の設計士の息抜きの中で制作された機体であったが、後に低コスト性を買われてイキモン空軍の偵察機として採用され、のちに軽爆撃任務も付与された。初のテスト飛行は 2018年 5月13日。機体は主に軟質塩化ビニルをナイロンで補強したバルーンで構成される。飛行時はバルーンにヘリウムガス(U-44888では水素ガス)を注入し膨らます。

350機以上製造され、世界80ヵ国以上の空軍が採用した。イキモン空軍向けの生産は終了し、現在70機あるイキモン空軍のU-33888は10年後までに退役予定。

本機をベースとした偵察機爆撃機電子戦機などの派生型(44888シリーズ)が開発され、イキモン空軍では無人機化が進められている。

機体

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機体は主に炭素繊維強化プラスチックの骨組と、軟質塩化ビニルナイロンで補強したバルーンで構成される。金属の使用は最小限に留められ、レーダー波吸収素材(RAM)の塗布なしに、ステルス性を持つ。

推進装置はプロぺラである。プロペラはパイロット自身で自転車のようにペダルを漕ぎ回転させる。時計、反時計両方向への回転ができ、前進後退のどちらも可能。

T字型の尾翼が装着されているがエレベーターラダーは無く、プロペラの推力偏向によって代替される。

部品数は少なく、整備内容も自転車修理ほどの単純さであり、イキモン空軍は「整備はパイロット自身に任せ、故障の責任も本人にあるものとする。」としている。

特徴と性能

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U-33888はその特徴的な機体設計によりを「長い滞空時間」と「垂直離着陸」を安コストで実現している。

バルーンのヘリウムガスによる揚力で機体高度を保持可能なので、長時間の飛行が可能である。推進も主にパイロット自身でペダルを漕ぎ回転させるプロペラで行うため、燃料切れはない。(44888シリーズには機体上面に太陽光パネルが装着され、電力による補助動力として利用可能)

飛行の為に空力やエンジン推力による揚力を必要しないので、垂直離着陸が可能である。ちなみにSiW設計局が定めるデフォルト装備はスキッドである。(しかしVTOL性能のアピールの為であり、運用時の利便性の悪さからスキッドを装備し運用される機体は少ない。)

また金属と比べ樹脂で構成された機体は副次的にステルス性を獲得した。

フォンターン設計士の葛藤

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フォンターン設計士は幼い頃から空に憧れがあり、航空機開発の道を志していた。フォンターンが就職を考え始めた頃、イキモンには戦闘機・攻撃機開発を得意分野とするマクラネル・ラクラクと輸送機・無人航空機などを主に開発するSIW設計局がイキモン航空機開発の主軸であった。

フォンターンの父は元爆撃機の乗員で、爆撃任務中に迎撃機の攻撃で戦死した。この経験から、殺人兵器の開発を嫌がった彼は、マクラネルよりかは開発内容が殺人と離れたSIW設計局に入社した。

この頃は無人航空機(ドローン)の開発が進み、兵装が積まれ、攻撃任務が付与されるようになった時期である。新人のフォンターンは不運にもこの流れに巻き込まれ、設計士として入社した彼はドローンの開発チームに組み込まれることとなった。

だが人殺しに加担する自分に心を痛め続け、2年後に広報部に異動する。仕事をこなしながら、制作を続け完成したのがU-33888である。

人を傷つけたくないという想いから生まれてきた本機であったが、空軍に採用され、結局兵器として利用をされてしまった。

フォンターンはこれに落胆し、SiW設計局からの退職を決意した。

(詳しくはページ: フォンターン を参照)

運用

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イキモン空軍で偵察機として採用され、安コストな本機を、高高度での運用が可能なU-2とのいわゆる「ハイ・ロー・ミックス」運用が行われており、数で言えば保有作戦機の4割を占めている。

機体設計は単純で機密とされず、機体の購入費用は約$1,800、小規模な傭兵軍でも数が揃えられる安価な機体だった。よって輸出(販売)はスムーズに進められた。多くの主に小国の空軍、陸軍で導入され、導入先の航空機と運用されている。

アメリカ以外では新規に採用する国があるため、輸出向けとして改良型(U-44888)の生産が続いており、昨年にはモロッコ空軍向けのU-33888Bが700機目の納入機として完成した。

性能・主要諸元

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  • 全長 4.7m
  • 全幅 5.8m
  • 全高 3.4m
  • 翼面積:5.32m2
  • 空虚重量 A : 20kg B:23kg
  • 最大離陸重量 A : 153kg B :170kg
  • 最大速度:40km/h(パイロットの能力に依存)(2018年7月の試験時)
  • 実用上昇限度:6,000m(パイロットの能力に依存)
  • 乗員:1名
  • 機体寿命:3000時間

フォンターン

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フォンターン(Fontaun)はイキモンの航空機技術者。FiW設計局の設計士として機体開発に携わった。自身の操縦する飛行機の事故によって死亡。43歳。

経歴

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イキモンのグゾズ州ブスクリプの中流家庭に生まれ、高校時代、紙飛行機遊びで空に目覚める。「飛行機は地上から飛び始めるから紙飛行機も地面から投げるべきだ。」

イキモンには航空専門の世界的名門校がいくつかあり、フォンターンはその一つに進学。

大学卒業後、就職先として戦闘機・攻撃機開発のマクラネル・ラクラク社と輸送機・無人航空機開発のFIW設計局で迷ったフォンターンはFIWを選ぶ。父の戦死から、兵器としての航空機を嫌ったからである。

この葛藤はFiWに入社してからも変わらず、設計部に配属され無人攻撃機開発に携わったがすぐに広報部に異動した。U-33888の開発は異動した後に仕事の息抜きに開発したものである

設計・開発機

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  • U-33888 スロース 偵察/軽爆撃機
  • 「空中原付」/ YU-622 (イキモン陸軍仕様、試作のみ)
  • 「飛び人間」/ YF-46 (イキモン陸軍仕様、試作のみ)