利用者:Sumaru/加筆コンクール採点表
表示
加筆コンクール採点表
優劣つけがたい記事が多く、選考に悩むことが容易に推測出来たため、予め採点基準を定め、それに基づいて採点する形を取りました。その採点基準の透明化のために、私がどのような基準で評価したのかを明示しておきます。エントリー記事に好き勝手言うのですから、それに対する批判を甘受する覚悟はできています。なお、どの項目であれ1をつけられるのはイヤだろうなあ、と自分でも思いますが、選考の性質上、やむをえないものと御了解頂ければ幸いです。
(ルール)
- 採点基準を以下の7項目に分けます。いずれも期間内の加筆のみに対する評価です。
- 分量(ページサイズが十分に増えたかどうか。約1万バイト台まで1点、約2万バイト台までが2点、約3万バイト以上で3点、最も加筆量の多かった記事が4点と、数量的に区切りました)
- 構成(読みやすい章・節の配列か。特に長い記事の場合、場当たり的に項目が足されていないかどうか。また他の記事との分担関係は適切か)
- 内容(その項目について語られるべきことが概ね語られているかどうか)
- 文体(文章は十分に練られているか、またレトリックに凝りすぎて読み辛くなっていないか)
- 検証可能性(出典の追記は十分か。主観的な記述は十分に整理されているか)
- 興味(一読者として興味が持てる記事だったか。既に興味のある分野ならば、記事内容から学べることが多かったか)
- その他(画像を効果的に使っているとか、関連記事を期間中に多く作成・加筆したなど、エントリー記事「本文」以外で特筆すべき点があるかどうか。この項目は、見落としについてはご容赦いただきたいと思います)
- 採点は各項目1~3点の加点法で行います(「その他」の節のみ特筆事項なし=0点があります)。逆に特に優れている項目については4点を付けたものがあります(4点は一項目につき最大一記事にしかつけません)。
- 同点の場合は調べものに使う上で特に重要と思われる「内容」と「検証可能性」の合計点の高い順とします。それでも優劣がつかない場合、総合的な印象で判断します。
(採点)
- 分量3
- 構成3(従来の項目羅列的な記事が大きく改善されていると思いました)
- 内容3
- 文体3
- 検証可能性3
- 興味3
- その他4(画像の“作成”、関連記事の拡充などの面では突出していたように思いました)
- 合計22点
- 分量3
- 構成3
- 内容3
- 文体3(淡々とした語り口ながら、冒頭部の「つかみ方」は優れていると感じました)
- 検証可能性3
- 興味4
- その他1(日本を引き合いに出す例示など、翻訳記事のアレンジの好例として見習うべき工夫が多く見られました)
- 合計20点
- 分量3
- 構成3(幾つか見られた煽り文句的な章題に違和感を覚えましたが、構成そのものは良いと思います)
- 内容3
- 文体4(読ませる文章で惹きつけられました)
- 検証可能性3
- 興味3
- その他1(個人的には脚注で長々と説明するスタイルは好ましくないと考えていますが、内容的には興味深いことが多かったので、その点は加点対象とさせて頂きました)
- 合計20点
- 分量4
- 構成3(流れを詳しく紹介した上で、研究史によって歴史的意義についての見解を紹介する形は分かりやすかったです)
- 内容3
- 文体3
- 検証可能性2(ここで出典の明記が欲しいという部分――「と推察される」「とみられる」などで特に――で、出典がついていないところが少なくなかった点が少々残念でした。分量を考慮するとある程度の脱漏は仕方ないとは思いますし、あるいは煩瑣になりすぎることを嫌って意図的にそうなさったのかもしれませんが)
- 興味3(流れについては背景でいくつか興味深い点がありました。そしてそれ以上に研究史の節が多角的で楽しめました)
- その他2(脚注については紀州征伐とほぼ同じ理由で加点対象としました。また、いくつか関連記事を立ち上げていることもよかったと思います)
- 合計20点
- 分量3
- 構成3
- 内容3(「観光」をもっと充実して欲しかったという点はありましたが、締め切り時点でも最低限は書かれていると判断しました)
- 文体3
- 検証可能性3(単なる翻訳にとどまらず、色々出典を追記なさっている点は良いと思いました)
- 興味3
- その他1(画像の拡充で見やすくなっていると思います)
- 合計19点
- 分量3
- 構成1(節構成それ自体の変化はほとんどなかったため)
- 内容3(既に十分に充実しているといえる箇所が多いことからこの評価とさせていただきました。細かい叙述のなされている部分がある一方、主加筆者がお認めになっている未だ書かれていない点も少なくないことから、今後の加筆に期待致します)
- 文体3
- 検証可能性3(量的に言って締め切りまでに以前の主観的な記述が整理しきれなかったのは無理もないと理解できることから、未整理部分についてはマイナス要因とはしませんでした。そこがクリアできていれば4をつけたのですが)
- 興味3
- その他3(サブスタブに加筆して行くのと異なり、主観的な記述がすでに多くある記事で、強引な手法を用いずに検証可能性を満たしていくにはどうするか、という骨の折れる課題に向き合い、実際に記事を大きく成長させたことに敬意を表します)
- 合計19点
- 分量2
- 構成3
- 内容3(専門的に見れば不足かもしれませんが、私にとってはそうではなかったので)
- 文体3
- 検証可能性3
- 興味3
- その他2(画像が全くなかった記事に様々な画像を加えることで、視覚的な分かりやすさが向上していると思います)
- 合計19点
- 分量3
- 構成3(主観的には「通り」の話は地理の節でなく建築の節にあった方が好ましかったように感じました)
- 内容3
- 文体3(翻訳主体の文章であるというのに日本語として実に流麗な点は、大いに見習うべき点だと思いました)
- 検証可能性1(ある種の翻訳記事の宿命だと思いますが、個々の記述の出典が確認できない点は、やはり残念な点だと思います)
- 興味3
- その他2(ドイツ語版に比べるとライセンスの関係からか削られている画像がありますが、逆に理解を助けるような画像が多く追加されているため、好ましいと思いました)
- 合計18点
- 分量1
- 構成4(大胆な再編を行った点を評価させていただきました)
- 内容3
- 文体1(整理途中だったのだと思いますが、重複している段落や、文章上の表現のおかしな点がいくつも見られました)
- 検証可能性3
- 興味3
- その他1(分割先の記事の整形にも尽力されている点に対して)
- 合計16点
- 分量1
- 構成2(人体ばかりに目が行きがちですが農業被害の節なども立てた事で厚みが出ていると思います)
- 内容3
- 文体2(記事の性質上やむをえないように思いましたが、引用の多さが気になりました。判決要旨などはおそらく文献によって多少表現が異なるでしょうし、それらをもとに纏め直しても良かったのでは、とも思いました)
- 検証可能性3
- 興味3
- その他0
- 合計14点
- 分量1
- 構成3(節の並べ替えなどによって分かりやすくなっていると思います。いまだに日本の記述がかなり多くアンバランスなのは否めませんが、加筆によって以前よりも大幅に改善されている点を評価させていただきました)
- 内容3(他の記事との分担関係も考慮すれば十分と判断しました)
- 文体3
- 検証可能性1(脚注をさらに活用していただければ・・・)
- 興味3
- その他1(画像の多用、表の存在など見易さは十分でとても楽しい記事ですが、期間中に加筆された部分は少ないので)
- 合計14点
- 分量2
- 構成3(未着手の部分も含めて構成そのものはよいと思いました)
- 内容2(書かれている部分は十分でしたが未着手の節が多くあったため)
- 文体1(複数の方が指摘していますがレトリックに凝りすぎた結果、文章が損なわれている部分が多く見うけられました)
- 検証可能性3
- 興味3(初めて知る人物で大変に勉強になりました)
- その他0
- 合計14点
- 分量2
- 構成3
- 内容2(もう少し功績の部分が膨らんでいると、より良いように思いました)
- 文体3
- 検証可能性1(参考文献欄からするとかなりの文献を渉猟なさったのだと思いますが、それが本文と対応させられていないことが残念に思えました)
- 興味3
- その他0
- 合計14点
- 分量1
- 構成2(実用性を重視なさるのなら、「機関」と「関連書籍」の節などは連続させておく方が参照しやすいように思いました)
- 内容2(締め切り時点では時系列的な背景が不明瞭などの問題があったように思います)
- 文体1(「~といった問題が有る場合がある等の問題が有る」に代表されるような、表現が十分に練られていない文章がいくつも見られました)
- 検証可能性3
- 興味3
- その他1(関連書籍やリンクの列挙は場合によっては好ましからざることもあるかと思いますが、この場合は実用性を重視する主執筆者の意気込みの表れとして好意的に評価させていただきたいと思います)
- 合計13点
問題点
[編集]自分で思いつく範囲の問題点を挙げておきます。
- 分量
- 整理した結果として量が減ってしまった場合、その貢献を正しく評価できない。
- 構成
- 枠組み自体がしっかりしている記事とほとんど何も書かれていない記事とでは、後者に加筆した方が明らかに有利になる。
- 検証可能性
- 1万バイトの記事で、付けるべき箇所に100%出典をつけるのと、10万バイトの記事に50%の出典をつけるのとでは、前者のほうが評価が高くなる。しかし、面倒なのは明らかに後者の方である。
- 興味
- 先を読ませたいと思わせる工夫は必要だと思ったので項目に入れたが、百科事典として必要な評価基準だろうか。
- その他
- 画像をつけやすい記事とつけにくい記事があるため、それを評価基準に入れるのは不公平にも思える。他言語版で使われている画像を引っ張ってくるのと、自分で選択する場合、さらに自分で作成する場合では手間が明らかに違うが、評価に反映しきれない。
- 編集回数の多い主執筆者の履歴を全て精査するのは時間的に不可能なので、自己申告がない場合には、関連記事の整備は評価の見落としが生まれやすい。