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粟井弘二(あわいこうじ 1930年(昭和5年)3月11日―2019年(平成31年)1月4日)は日本の内科医師、開業医
1生涯
生い立ち
粟井弘二は、1930年(昭和5年)3月11日、岡山県津山市田町72番地に、粟井文雄、文子の次男として出生した。父、文雄は早稲田大学卒の銀行員であった。粟井家は、美作菅家[1][2][3][4] (平安末期に菅原道真の子孫が美作国に下向して永住し、それを祖とする7氏族が平安末期~戦国時代末期まで、美作の武士団として活動した)、の一つで岡山県北部の名門である。江戸時代以降、弘二の生家は、医家の家系となった。
経歴
旧制岡山津山中学校、旧制成城高等学校を経て、旧制岡山医科大学を1954年(昭和29年)に卒業した。卒業後、内科医を志して、岡山大学第二内科に入局し、血液学の研究に従事した。学位論文[5][6][7]は、特発性栓球減少性紫斑病(現在は特発性血小板減少性紫斑病,指定難病63)の研究で、その過程で、巨核球から血小板が分離して生成されることを発見した。現在も血液学の教科書には、血小板の生成メカニズムとして載っている。1958年(昭和33年)、国立岡山病院に出向となった。一般内科(消化器、呼吸器)とともに、当時、本邦で専門医がほとんどいない糖尿病の診療に従事した。弘二は、学医論文が一段したところで、次の目標として、自分の学位論文を英訳して、アメリカの大学に送り、研究者として、招聘されることを模索していた。応募の手紙に「血液培養の経験がある」というのを買われ、1961年(昭和36年)にデトロイトの州立ウェイン大学、内分泌代謝学のHennes(ヘネス)助教授(のちに教授)の研究室にNHIのフェロー(Public Health Service,reseach fellow)として招聘された。 研究は順調で筆頭研究者として2編[8][9]、第2研究者として4編が一流雑誌に掲載され、そのうち2編は”Nature”[10][11][12][13]あった。(このあたりの経緯は、自叙伝[14]に詳しく述べられている)1964年(昭和39年)に帰国し、国立岡山病院初代消化器内科医長に任命された。(当時、日本には内分泌内科という正式名はなく、消化器を中心とする一般内科と糖尿病を診療するという意味の下命であった)臨床医として、1970年(昭和45年)まで勤務し、同年、岡山市にて、当時、日本の開業スタイルにはなかった糖尿病という専門分野に特化した内科の専門診療所を開設し、成功した。
人物
誠実、温厚、几帳面、研究熱心でアイディアマンであった。多趣味で、洋画では、光風会に入選(オリーブ園にて 油彩100号 光風会展 東京都美術館 1992)した。[15]
- ^ 知頼(修理進・内匠允・従五位下) 有子孫畧之子孫住美作國" 新編纂図本朝尊卑分脈系 譜 雑類要集十一巻-菅原氏
- ^ 畑和良 『落穂ひろい』 - 淡相城
- ^ 『東作誌』勝南郡豊国条
- ^ 『美作太平記』『美陽勇士伝』など
- ^ 特発性栓球減少性紫斑病の本態に関する研究 第1編 催栓球減少性因子について 粟井 弘二 岡山医学界雑誌1958 年 70 巻 5 号 p. 1795-1813
- ^ 特発性栓球減少性紫斑病の本態に関する研究 第2編 健康人骨髄巨核球に関する研究 粟井 弘二 岡山医学界雑誌1958 年 70 巻 5 号 p.1813-1831
- ^ 特発性栓球減少性紫斑病の本態に関する研究 第3編 特発性栓球減少性紫斑病患者骨髄巨核球に関する研究 附.全編の総括 粟井 弘二 岡山医学界雑誌1958 年 70 巻 第5 号 p.1832-1853
- ^ Studies of incorporation of radioactivity into lipids by human blood: I. Pattern of incorporation of radioactivity into fatty acids by blood from normal subjects and patients in diabetic acidosis,Kozi Awai M.D.Kent Hammarstrand B.S.Allen R.Hennes M.D. Metabolism Volume 13, Issue 4, April 1964, Pages 328-338
- ^ Studies of Incorporation of Radioactivity into Lipids by Human Blood: II. Pattern of Incorporation of Radioactivity into Fatty Acids by Platelets from Normal Subjects and Patients in Diabetic Acidosis,Kozi Awai M.D,Allen R Hennes M.D Diabetes 1964 Nov; 13(6): 592-599
- ^ Effect of Serum From Normal and Diabetic Subjects on Incorporation of Glucose I-Carbon-14 into Individual Fatty Acids of Rat Adipose Tissue、ALLEN R. HENNES, KOZI AWAI & LAWRENCE POWER ,Nature volume 204, pages943–944(1964)
- ^ Carbon-14 in Carboxyl Carbon of Fatty Acids formed by Platelets from Normal and Diabetic Subjects ALLEN R. HENNES, KOZI AWAI, KENT HAMMARSTRAND & GREGORY S. DUBOFF ,Nature volume 210, pages839–841(1966) >
- ^ Studies of Incorporation of Radioactivity into Lipids by Human Blood: IV. Abnormal Incorporation of Acetate 1-C-14 into Fatty Acids by Whole Blood and Platelets from Insulin Independent Diabetics,Allen R Hennes M.D.Kozi Awai, M.D.Diabetes 1965 Nov; 14(11): 709-715
- ^ Studies of incorporation of radioactivity into lipids by human blood: III. Abnormal incorporation of acetate C14 into fatty acids by whole blood and platelets from nonketotic insulin-dependent diabetics ,Allen R.Hennes M.D.Kozi Awai M.D.Metabolism Volume 14, Issue 4, April 1965, Pages 487-499
- ^ 「私の米国遊学記」岡大 29医会 古希記念誌(旧学制最後の医大生の半世紀) 岡山医学同窓会 1999 p8~p17
- ^ 作家ファイル2 粟井弘二「見えるものが変わってきた」(岡山光風会オフィシャルサイト)