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利用者:Stealth3327/sandbox

「艦隊これくしょん -艦これ- 艦これRPG」は日本のテーブルトークRPG作品である。著者は河嶋陶一朗冒険企画局KADOKAWA富士見書房)からB6版にて2014年3月20日に発売された。電子書籍版も同時発売されている。

概要

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{{節stub}} 角川ゲームスが開発し、DMM.comが2013年から運営しているブラウザゲーム艦隊これくしょん -艦これ-」の世界と設定を元に、独自にRPGとしてデザインされた作品である。[1]2013年12月29日〜31日のコミックマーケット85にて、本作品の発売が発表された。[2]

ゲームを遊ぶためには、プレイヤー一人につき『着任ノ書』の他に、収録のシート類のコピー、6面体のサイコロを2個以上(5個くらいあると良い)が必要である。プレイ人数は4人〜7人、そのうち一人はゲームの進行役である「提督」(いわゆるゲームマスター)を務める。なお、一人でも遊べる特別ルール「机上演習」が付属している。ゲームルールの骨格部分は、河嶋陶一朗がデザインした汎用RPGシステム「サイコロ・フィクション」が採用されている。

着任ノ書

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本作品の基本ルールブックである。[3]

リプレイ

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本作品を使ったリプレイ『温泉娘の曳航』が収録されている。

キャスト
提督-河嶋陶一朗
夕張-ブリドカットセーラ恵美
瑞鶴-内田弘樹
響-速水螺旋人
愛宕-魚蹴

鎮守府運営規則

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ルールパート。

キャラクター

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プレイヤーは収録されている「艦娘一覧」の中から、自分の使いたい艦娘1体を選ぶ。なお、セッション中に複数のプレイヤーが同じ艦娘を使うことはできない。艦娘は『艦娘設計書』と呼ばれるキャラクターシートに、基本的なデータがあらかじめ記載されている。

基本設定

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レベル
艦娘のレベル。最初は1。
艦名
艦娘の名前。
艦種
駆逐艦・軽巡洋艦・重巡洋艦・軽空母・正規空母・戦艦の6つ。続刊で増加予定。
資材相性
艦娘と資材の相性。鎮守府の資材を消費することで自分の【行動力】を回復できる。艦種により資材相性が異なる。

戦力

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艦娘が戦闘時に使用する数値で、艦娘ごとに設定されている。【命中力】【火力】【回避力】【装甲力】【装備力】の5つ。

個性

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艦娘に設定されている個性。行動判定に使用する。

初期個性
艦種により初期個性の数が異なり、セッション中に最大6個まで習得できる。
長所と弱点
個性には長所と弱点があり、弱点の個性を使用するといくつかのハプニングが起きる。
フリー
艦娘によっては、いくつか自由に初期個性を設定できる。
分野
個性の分野。背景分野・魅力分野・性格分野・趣味分野・公開分野・戦闘分野の6種類があり、それぞれの分野毎に10種類の個性がある。

行動力

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艦娘の燃費の良さを表す数値。艦娘ごとに設定されており、消費することで判定の再挑戦したり新規に個性を獲得できる。

損傷状態

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無傷・小破・中破・大破・轟沈の5種類。中破と大破では行動判定にマイナスの修正が入る。

アビリティ

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艦娘が習得している特殊能力。装備アビリティ・戦術アビリティ・固有アビリティの3種類。艦娘の兵装も含まれる。

感情値

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艦娘が他のキャラクターに持つ感情。初期値は0で、ゲーム中に最大5点まで上昇する。感情の種類は自由に決めて良い。

アイテム

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使い捨ての装備。ゲーム中に入手することがあり、2個まで持つことができる。

リアクション

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艦娘の台詞が必要になった場合、リアクション表を使ってランダムにリアクションを決定できる。

収録されている艦娘

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着任ノ書

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戦艦
長門、金剛、榛名、霧島
正規空母
赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴
軽空母
龍驤、隼鷹
重巡洋艦
那智、羽黒、愛宕、摩耶、鳥海
軽巡洋艦
天龍、龍田、多摩、川内、那珂、夕張
駆逐艦
吹雪、叢雲、漣、暁、響、雷、電、五月雨、雪風、島風

建造ノ書 壱

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60体以上の艦娘を収録予定。[2]

行為判定

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提督が行為判定に使う個性を指定し、艦娘がその個性を持っていれば、6面体サイコロ2個を振って目標値5が出れば成功。指定された個性を持っていない場合、艦娘が持っている別の個性で代用する。この場合、指定個性から一番近い代用個性までのマス目の分、目標値が上がる。

特別な出目
サイコロの目が12だとスペシャルとなり行動値が回復。2だとファンブルとなりアクシデント表を振る。
弱点
弱点の個性を使って行動判定を行った場合、正否に関わらずアクシデント表を振る。
再挑戦
行為判定の結果が気に入らなかった場合、【行動力】を消費して判定をやり直せる。
提督のつっこみ
代用個性で判定する場合、提督がその代用個性が不自然だと判断したときに、プレイヤーが「その個性でどうやって成功させようとするのか」を提督に説明するがある。

セッション

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セッションは『導入フェイズ』→『鎮守府フェイズ』→『決戦フェイズ』→『終了フェイズ』という順に進行していく。

導入フェイズ

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鎮守府の紹介、鎮守府名の決定、鎮守府シートの配布、艦娘の紹介、艦隊名の決定、任務の説明、感情値の上昇が行われる。

鎮守府フェイズ

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サイクル

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鎮守府フェイズはサイクルと言う単位でシーンを進めていく。各プレイヤーは1サイクルに1回イベントに挑戦することができ(これを「シーンと呼ぶ」)、終了したら次のプレイヤーに手番を回していく。全てのプレイヤーがシーンを終えたら1サイクル終了。

イベント

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各プレイヤーは配布されたイベントカードの6つのシーンのどれかに○を付け、キーワードを書いて(他のプレイヤーと相談してはいけない)、提督に渡す。提督はイベントカードをシャッフルして山札を作る。この時、プレイヤーが記入したシーンが重複していると、「かぶり修正」として判定にマイナスの修正がつく。

シーン

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入渠
シーンをパスする代わりに損傷状態を回復する。
イベント
提督がイベントカードをめくり、『日常』『交流』『遊び』『演習』『遠征』『作戦』の各イベントを処理する。『日常』『交流』『遊び』では補給・改装・開発が可能。
補助行動
新しい個性を獲得する「発見」、行動力を回復する「補給」、装備アビリティを交換・変更する「改装」、新たな装備アビリティを作成する「開発」がある。
自由行動
選択ルール。プレイヤーの要望を聞いて提督が解決する。
シナリオイベント
サイクルとサイクルの間にイベントを挿入することができる。艦隊戦を行うことも可能。

決戦フェイズ

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シナリオで設定した敵と戦うフェイズ。鎮守府フェイズの艦隊戦とルールが一部異なる。

終了フェイズ

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エピローグ、経験値の獲得、レベルアップ、各種調整、鎮守府の成長などが行われる。

艦隊戦

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プレイヤーの艦隊と敵艦隊(提督が担当)との戦闘を描く。艦隊戦では『艦隊シート』を用い、敵と味方の艦隊の航行序列を表現する。艦隊戦はラウンドという時間の単位を2回行って決着を付ける。

艦隊戦の流れ

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プロット
艦隊戦開始時に、各プレイヤーはサイコロ1個の目を決めて手で隠し、一斉に公開する。この時のサイコロの目が艦隊の航行序列となる。航行序列は行動順と攻撃目標を決定する要素となる。
  • 例えば自分の駆逐艦の航行序列が3だった場合、敵艦隊の航行序列3に敵艦がいた場合は、その航行序列の中にいる敵艦しか目標にできない。自分と同じ航行序列に敵艦がいなかった場合は、好きな敵艦の中から目標を選択できる。
航空戦フェイズ
第1ラウンドのみに行う。「航空攻撃」のアビリティを持つキャラクターが攻撃できる。
砲撃フェイズ
砲撃を2ラウンド分行う。1ラウンド目では砲撃距離の長い順から処理を行う。2ラウンド目では短距離砲撃のみを行う(例外あり)。
雷撃戦フェイズ
「雷撃」の装備能力を持つキャラクターが雷撃戦を行う。
夜戦フェイズ
プレイヤーが望むなら、もう一度短距離砲撃を行うこともできる。この場合、判定に修正がつく。

ダメージ

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攻撃が命中した場合、キャラクターの「火力」と使用した装備アビリティの「火力修正」を足した値の個数分の6面体サイコロを振る。ここで出た値を目標の「装甲力」で割った値(端数切り捨て)が「損傷」となる。「損傷」を4個受けるとキャラクターは轟沈となり、行動できなくなる。

連続攻撃
望むなら、攻撃が命中したときに、別の装備アビリティを使って追加で攻撃判定を行うことができる。判定に成功し続ける限り何度でも行えるが、一度でも判定に失敗するとその攻撃全体が失敗となる。

その他のルール

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感情を持ったキャラクターの判定やダメージをプラスする「声援」、イベントで入手できる「アイテム」のルールがある。

世界設定

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『艦これRPG』の世界における鎮守府、艦娘の存在、装備、深海棲艦の存在について軽く触れられている。[1]

脚注

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  1. ^ a b 『着任ノ書』3ページに、「※本書の内容は、角川ゲームス制作のゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』をベースに、テーブルトークRPGとしてプレイするためにアレンジを加えたものです。『艦隊これくしょん -艦これ-』の作品内容に関する公式見解を提示するものではありません。」と但し書きがある。
  2. ^ 「艦これ」の二次創作著作物では、「ゲームシステムのあるもの」の販売は禁じられている。[1]
  3. ^ 「着任ノ書」の構成はリプレイパートの後にルールパートが書かれており、これは「サイコロ・フィクション」の他のルールブックと同様のフォーマットとなっている。

書誌情報

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外部リンク

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公式ウェブサイト {{TRPG-stub}} [[Category:テーブルトークRPG作品|かんたいこれくしよんかんこれかんこれああるひいしい]] [[Category:冒険企画局|かんたいこれくしよんかんこれかんこれああるひいしい]] [[Category:サイコロ・フィクション|かんたいこれくしよんかんこれかんこれああるひいしい]]