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晴れ、時々くらげを呼ぶ

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晴れ、時々くらげを呼ぶ』(はれ、ときどきくらげをよぶ)は、鯨井あめの長編小説。第14回小説現代長編新人賞受賞作。

あらすじ

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高校二年生の越前亨(えちぜんとおる)は、感情の起伏が少なく、何に対しても誰に対しても思い入れを持つことがあまりない。父親を病気で亡くしてからはワーカホリックな母と二人で暮らしており、父親が残した本を一冊ずつ読み進めている。亨は、売れなかった作家で、最後まで家族に迷惑をかけながら死んだ父親のある言葉に、ずっと囚われている。

図書委員になった彼は、後輩の小崎優子(こさきゆこ)と出会う。彼女は毎日、屋上でくらげ乞いをしている。雨乞いのように両手を広げて空を仰いで、「くらげよ、降ってこい!」と叫んでいるのだ。いわゆる、不思議ちゃんである。

くらげを呼ぶために奮闘する彼女を冷めた目で見、距離を取りながら亨は日常を適当にこなす。八月のある日、亨は小崎が泣いているところを見かける。そしてその日の真夜中、クラゲが降った。逸る気持ちを抑えられず、亨は小崎のもとへ向かうが、小崎は「何の意味もなかった」と答える。納得できない亨だが、いつの間にか彼は、自分が小崎に対して興味を抱いていることに気づく。

書誌情報

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・単行本『晴れ、時々くらげを呼ぶ』

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  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2020/6/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/6/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 274ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4065194741
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065194744
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.5 x 1.6 x 19 cm

・文庫本『晴れ、時々くらげを呼ぶ』

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  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2022/6/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/6/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 384ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4065272475
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065272473
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.5 x 14.8 cm