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ナンセン難民賞(ナンセンなんみんしょう、英:Nansen Refugee Award)とは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民の保護、支援に貢献した個人または団体に授与する賞。
概要
[編集]1954年、国連難民高等弁務官のヴァン・ハーベン・グートハートは、難民の窮状に関心を集めるため、難民に大きく貢献した個人または団体を称えるため、ナンセン難民賞を設立した[1]。この賞の名称は国際連盟の初代難民高等弁務官フリチョフ・ナンセンからとられており、かつては「ナンセン・メダル」と呼ばれていた[1]。1979年からはメダルと共に賞金10万ドルが授与されるようになった[1]。
毎年候補者の推薦が募られ、ナンセン難民賞委員会が受賞者を選出する[1]。UNHCRの公開している選考基準は、「候補者が画期的なアプローチで難民保護と支援に献身的に携わり、貢献したこと」、「自己犠牲を伴う勇敢な行為で難民支援、または難民を取り巻く状況改善に並外れた功績を残したこと」である[1]。
受賞者の一覧
[編集]年 | 受賞者 | 国 | 備考 |
---|---|---|---|
1954 | エレノア・ルーズベルト | アメリカ | 第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻。世界人権宣言の起草・批准の際に国際連合人権委員会の委員長を務めた[2]。 |
1955 | ユリアナ女王 | オランダ | オランダの女王。難民への国際援助推進に尽力した。アメリカ大統領の支援を得るためロビー活動を行い、自国では難民のための募金キャンペーンを指導した[3]。 |
1956 | ドロシー・ホートン | アメリカ | |
ヴァン・ハーベン・グートハート | オランダ | ||
1957 | 国際赤十字赤新月社連盟 | ||
1958 | David Hoggett | イギリス | |
fr:Pierre Jacobsen | フランス | ||
1959 | de:Oskar Helmer | オーストリア | |
1960 | en:Christopher Chataway |
脚注
[編集]- ^ a b c d e “ナンセン難民賞”. UNHCR日本. 2019年5月13日閲覧。
- ^ “1954 Eleanor Roosevelt”. UNHCR. 2019年5月13日閲覧。
- ^ “1955 Queen Juliana of the Netherlands”. UNHCR. 2019年5月13日閲覧。