利用者:Shogo0809/政府専用機
各国の政府専用機
[編集]アイルランド
[編集]アイルランド空軍の政府空輸飛行隊(MATS, The Irish Ministerial Air Transport Squadron)が大統領および首相、副首相ならびに政府関係者の国内外への安全な移動を実現している。
アメリカ
[編集]イギリス
[編集]イタリア
[編集]イラク
[編集]イラク政府はボーイング767-200を使用する。最近になってエアバスA300B4-600がマーハーン航空によって寄贈された。
インド
[編集]エア・インディア・ワン(Air India One, AI-001)はインドの首相または大統領が搭乗している航空機のコールサインである。国外への移動には電子妨害装置や対ミサイル装備、空中給油装置を備えたボーイング747-437Bが主に用いられ、国内移動の場合には空軍が所有するボーイング737-200に搭乗する。その他の政府高官ならびに職員の輸送にはエア・インディアの航空機が使用される他、首相の同意の下、エア・インディア・ワンに同乗する場合がある。
2008年、インド空軍は政府高官用として3機のボーイング ビジネスジェットを就役させた。この3機は3000から4000海里を航行可能であり、暗号化された衛星通信装置ならびに高度ナビゲーション装置や、電子妨害装置を含む複数の対ミサイル装備を備えている。
インドネシア
[編集]インドネシアの大統領および副大統領は海外への移動や公式訪問の際、ガルーダ・インドネシア航空のエアバスA330-300をチャーターして用いる。また、インドネシア空軍には大統領、副大統領および政府高官のための航空部隊である第17飛行隊が存在する。同部隊に配備されている航空機(ヘリコプター含む)は以下の通り。
- ボーイング B737-200
- C-130 ハーキュリーズ
- フォッカー F27-400
- フォッカー F28-1000
- アブロ RJ-85
- ユーロコプター AS332L-1
これらのすべての機体はハリム・ペルダナクスマ空軍基地に配備されており、大統領が搭乗する機体は、すべて同基地から出発する。
ウルグアイ
[編集]エクアドル
[編集]エクアドルは大統領輸送のために1機のホーカー・シドレー HS-748(FAE-739)および1機のロックウェル セイバーライナー 40D(FAE-047)を使用している。
エジプト
[編集]エジプト政府は要人輸送専用機としてエアバスA340-212(SU-GGG)を運用している。エジプト初の大統領専用機はサーダート大統領への贈り物としてサウジアラビアから贈与された。それ以前は国営の航空会社であるエジプト航空の航空機を賃借して使用していた他、1955年に第1回アジア・アフリカ会議(バンドン会議)に出席する際は、ナーセル大統領はインディアン航空の航空機を賃借、使用した。
エルサルバドル
[編集]エルサルバドルのアントニオ・サカ大統領は豪華仕様のUH-1を保有しており、国内移動の際に使用する。その他にも専用の軍用機、ヘリコプター、ターボプロップ機を保有しているが、国外への移動にはTACA航空のエアバスA320を利用する。大統領がTACA航空機に搭乗した際のコールサインはEL SALVADOR。
オマーン
[編集]オランダ
[編集]オーストラリア
[編集]オーストラリア空軍第84航空団第34飛行隊が2機のボーイング737と3機のボンバルディア チャレンジャー604を政府専用機として運用しており、主に総督や首相、外務大臣のオーストラリア国内外への移動に使用される他、国家元首であるイギリス国王やイギリス王室がオーストラリアを訪問する際にも使用される。これらの航空機はキャンベラ国際空港(旧フェアバーン基地)に保管されており、カンタス航空によって管理されている。
カザフスタン
[編集]カナダ
[編集]カナダ空軍第8航空団第437飛行隊が保有する5機のCC-150(エアバスA310-300)が政府専用機として運用されている。ただし政府専用機特別仕様の機体は1機のみであり、残る4機は貨客混載型である。また、同第412飛行隊に所属する4機のCC-144(ボンバルディア チャレンジャー604)も要人輸送を任務としている。これら専用機は総督や首相、閣僚の輸送を主な任務としているが、カナダ王およびカナダ王室、外国からの来賓のためにも使用される。
ガンビア
[編集]ガンビアでは要人の移動のために専用のIl-62が用いられる。
ギリシャ
[編集]クロアチア
[編集]クロアチアの政府機関が大統領や首相、その他政府関係者を輸送する任務を負っており、ボンバルディア チャレンジャー604を運用している。
ケニア
[編集]コロンビア
[編集]コロンビアは1933年に当時としては最も先進的な航空機の1つであったユンカース Ju 52/3mを初の大統領専用機として獲得した。同機は1950年まで使用され、エンリケ・オラヤ・ヘレラ元大統領らのために使用された。1953年、ロハス将軍による軍事独裁政権によってダグラス C-54 スカイマスターが大統領専用機として使用された。
1972年にミサエル・パストラナ・ボレロ大統領の命令によりフォッカー F28-1000が大統領専用機となった。同機は1996年9月22日、当時の大統領であるエルネスト・サンペール・ピサノが国連総会で演説するためにニューヨークへ向かう直前、機内から3キログラムのヘロインが発見された事件によって有名である。事件発覚後、アメリカ合衆国がサンペール大統領と麻薬王らの間に資金的なつながりがあると主張、彼のビザを取り消したことにより事件は深刻化したが、最終的にサンペール大統領は外交ビザを獲得、賃借した民間航空機でアメリカへ向かうこととなった。
2005年、新しく就任したアルバロ・ウリベ・ベレス大統領は安全性と環境問題対策のために新しい航空機を購入するべきであると議会で主張した。導入から33年が経過したF28は騒音が激しく時代遅れとなっており、コロンビア国民はそれを「大統領のコーヒーポット(the Presidential Coffee Pot)」と揶揄した。同機は空港の騒音基準を満たしていないために度々ペナルティを科せられており、環境汚染を理由に着陸を拒否されることもあった。
結局、2005年6月にフォッカーF28-1000は引退となり、代わりにボーイング737-700 BBJが大統領専用機として購入された。同機のコールサインはFAC 0001またはFuerza Aerea Colombiana 0001(Colombian Air Force 0001)である。
コートジボワール
[編集]ザイール
[編集]サウジアラビア
[編集]スイス
[編集]スウェーデン
[編集]スペイン
[編集]スロバキア
[編集]セルビア
[編集]タイ
[編集]中華人民共和国(中国)
[編集]国営の航空会社である中国国際航空が国家主席の空輸を行う。長距離の場合は専用のボーイング747-400が用いられる他、中距離用にボーイング767、短距離の場合にはボーイング737-800が用いられる。 ==
中華民国(台湾)
[編集]中華民国空軍が保有する改装済みボーイング737-800が政府専用機として総統および政府高官の輸送に用いられる。しかし正式に外交関係のない国への移動に政府専用機を用いることは許されておらず、それらの国への移動は国営の航空会社であるチャイナエアラインが運用するボーイング747が用いられる。
チェコ
[編集]チェコ空軍は2機のエアバスA319、1機のボンバルディア チャレンジャー600および2機のTu-154、そして2機のYak-40を要人輸送(主に大統領や首相、閣僚および議員など)のために保有・運用している。
チリ
[編集]チリの大統領の航空輸送はチリ空軍が行う。その際に使用される航空機は改造されたボーイング737-500である。
ドイツ
[編集]ドイツでは、かつてインターフルクが所有していた2機のエアバスA310-304、ならびにルフトハンザ・テクニックによって中長距離輸送可能な様に改修されたエアバスA310の計3機を高級官僚専用として運用している。 それらに加えて、6機のボンバルディア チャレンジャー601と3機のユーロコプター AS532 クーガーの計9機が、政府高官や議会の代表者、軍の長官らの輸送用としてドイツ空軍によって運用されている。
2007年10月、6機のチャレンジャーに替えて2機のエアバスA319CJと4機のBombardier Global 5000を導入することが発表された。 さらに2008年3月、国防省は古くなったエアバスA310の代用として2機のエアバスA340-300をルフトハンザから中古で購入することを発表。この2機はルフトハンザ・テクニックによって改修される予定である。
トルクメニスタン
[編集]トルコ
[編集]ナイジェリア
[編集]ニュージーランド
[編集]ノルウェー
[編集]パキスタン
[編集]バチカン
[編集]バーレーン
[編集]バーレーン王室飛行隊がボーイング747-400とボーイング747-SPを各1機ずつ国王専用機として運用している。
フィリピン
[編集]ブラジル
[編集]ブラジルは1941年より大統領専用機を保有しており、これまでに数々の航空機が大統領専用機として運用されてきた。以下にその変遷を記す。
- 1941年 - 第20代大統領・ジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガスが大統領専用機として1機のロッキードL-18 ロードスター。
- 1959年 - 第24代大統領・ジュセリーノ・クビチェックが2機のビッカース バイカウントに変更。
- 1967年 - 第30代大統領・アルトゥール・タ・コスタ・エ・シルヴァが1機のBAC 1-11に変更。
- 1976年 - 第32代大統領・エルネスト・ゲイセルが2機のボーイング737-2N3に変更。
- 1986年 - ブラジル空軍が4機のKC-137の内1機を大統領専用機に改装。
- 2003年 - 第39代大統領・ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァによって特別仕様のエアバスA319が購入され、KC-137から変更。
2003年に購入されたA319はブラジル大統領専用機として改造されており、ブラジル人の飛行士アルベルト・サントス・デュモンにちなんで「サントス・デュモン」と命名された。この特別仕様A319は非常に高価であり、一部の国民は批判の意味を込めて「Aero-Lula」と揶揄した。大統領専用機が実際に大統領を乗せている場合のコールサインはFAB 001。 現在、大統領専用機を含めた要人専用機は22機あり、すべてブラジル空軍によって運用されている。以下に現在運用されている航空機を記す。
- 1機のエアバスA319 特別仕様 (VC-1A) - 大統領専用機。
- 2機のボーイング747-2N3 特別仕様 (VC-96) - 大統領専用機。国内移動用、およびA319の随行機・予備機。
- 2機のユーロコプター AS332 特別仕様 (VH-34) - 大統領専用ヘリコプター。
- 2機のエンブラエル ERJ 145 特別仕様 (VC-99C)
- 10機のエンブラエル ERJ 145 (VC-99A)
- 2機のユーロコプター AS355 (VH-55) - 要人輸送用ヘリコプター。
- 3機のボンバルディア リアジェット35 (VU-35)
フランス
[編集]フランスの政府関係者が空路で移動する場合、フランス国防省直属の部隊である輸送・教育および較正飛行隊(ETEC, Escadron de transport, d'entraînement et de calibrage)がその任を負う。ETECは4機のダッソー・ファルコン 50および2機のダッソー・ファルコン 900を欧州内など短距離移動用に、2機のエアバスA319を中長距離移動移動用に保有している。また、エールフランス機をチャーターして使用することもあり、かつてコンコルドが就航していた頃にはしばしば利用された。
ブルガリア
[編集]ブルガリア空軍第28飛行隊がTu-154Mとダッソー・ファルコン 2000、Mil Mi-8(ヘリコプター)を各1機ずつを政府専用機として運用しており、大統領や首相をはじめとするブルガリア政府の要人がこれを使用する。
ブルネイ
[編集]ブルネイの国王(スルタン)が個人的にいくつかの航空機を保有しており、国王自身や関係者の国外への移動などに用いられる。以下にその一覧を記す。
- ボーイング767-27G/ER V8-MHB
- ボーイング747-430 V8-ALI
- エアバスA310-304 V8-DPD
- エアバスA340-211 V8-AM1
- エアバスA340-213X (A340-8000) V8-AC3
- エアバスA340-212 V8-BKH
- エアバスA340-213 V8-JBB
- ガルフストリームV V8-001
- ガルフストリームV V8-007
- ガルフストリームIV V8-008
- ガルフストリームIV V8-SR1
- シコルスキーS-76+ V8-HB1
- シコルスキーS-76+ V8-HB2
ベネズエラ
[編集]ベラルーシ
[編集]ベラルーシの航空会社であるBelavia社がボーイング737とTu-154Mを各1機ずつ、大統領および首相専用機として運用している。 通常のBelavia機のカラーリングが青を基調としているのに対し、これらの専用機は国旗の色でもある赤と緑の2色を基調としており、尾翼にはベラルーシの国章が描かれている。
ペルー
[編集]ボツワナ
[編集]ボツワナ防衛軍が1機のガルフストリームIVを要人輸送専用機として運用している。