利用者:Seibuabina/津消式
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導入の背景
[編集]津市消防本部では、次の問題から自治省(現・総務省)の規格によらない小型の消防車の開発が迫られていた。
- その管轄区域[1]内には狭く入り組んでいる道路が多く、従来の消防車では火災現場に近づけないことが多かった。
- 上記の事情により、従来の消防車では十分に活動できず、また国庫補助を受けていても割高感があった。
- 消防士の高齢化と人員不足により十分な人員の配置ができなかった。
そして、1988年(昭和63年)から独自に開発した小型の消防車を配備・運用した。
特長
[編集]- シングルキャブで3人乗りである(総務省の規格ではダブルキャブで5人乗り)。このため、国庫補助を受けることができず、100%市の予算でまかなわれている。
- 赤色回転灯付きのブルバー(グリルガード)が付いていて、狭い交差点で前に出なくても、横から来た車に対して緊急車の接近が確認できる。
- 電子防錆システムが装備されている。
- 吸管がビニール製である(従来品はゴム製)。
- 周波数共通のワイヤレスマイク受信機が付いていて、1本のワイヤレスマイクで火災現場に出動している全ての車両のスピーカーから一斉に音を出す事ができる。
種類
[編集]後ろに×が付いているものは現存しない車両である。
- 小型水槽車
- 1.4t - 2tの水槽を装備
- 小型屈折放水塔車×
- 12mの屈折放水塔を装備
- 小型救助車×(1型相当)
- 小型照明電源車×
- 小型梯子車×
- 15m梯子、120Lの消火剤を装備
(三菱ファイター4t型ベース)
- 小型給水車
- 5t水槽を装備
その後
[編集]以下の理由により、2008年(平成20年)以降は「津消式」消防車の導入が途絶えており、減少傾向にある[2]。
- 津市消防本部の消防隊が緊急消防援助隊に登録したことにより国庫補助が増額したこと。
- CAFSを採用して水槽の容量を減らせたことにより、総務省の規格の範囲内での消防車の小型化が容易になったこと。
- 上記の理由により、「津消式」消防車が一般的な消防車に比べて割高になってしまったこと。
- 2006年(平成18年)に旧津市と同市に消防事務を委託していた安芸郡河芸町、芸濃町、美里村、安濃町、一志郡香良洲町のほか、久居地区広域消防組合を構成していた久居市、一志郡一志町、白山町、美杉村と合併したことにより同組合の人員や装備を津市消防本部に取り込めたこと。
脚注
[編集]外部リンク
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