利用者:Sadmadjane/manju mat
{{画像提供依頼|饅頭石|date=2022年3月}}
概要
[編集]五ヶ別府の山林の中[1]、208m水準点に位置する[2]、周囲約12m、高さ1.5mの巨石[1]。円形で、饅頭によく似た形をしていることから「饅頭石」と命名された[3]。石の頂には窪みがあり、常に水をたたえて尽きることがないと伝承されている[3]。饅頭石は溶結凝灰岩によって組成されており、頂の窪みは、学術的には、軽石か異質岩片が抜け落ちたことによってできたものだと考えられている[2]。
伝承によれば、島津貴久が饅頭石に腰掛け、饅頭石の窪みの水で鬢のほつれを直したとされており[1]、付近には石碑も残っている[2]。異説も存在し、松元町郷土誌は、「島津本家第十四代勝久が大永六年 (一五六二[注釈 1])この地を通過の際、この石に腰をおろし休息し、この地の眺望を大いに賞した」としている[3]。
饅頭石の帰属に関しては、次のような伝説がある。饅頭石の帰属を巡って、周辺地域の間で争いがあり、決着がつかなかったので、鳥を飛ばして飛んだ方角で決めることになった。鳥は現在の鹿児島市五ヶ別府町の方に飛んで行ったので、「饅頭石は鹿児島んもん」ということになった[4]。
以上のような伝承の存在、また、饅頭石は鹿児島市に所在しており、平成の大合併以前には松元町は鹿児島市とは別個の自治体であったため行政上は松元町と饅頭石の間に縁がなかったにもかかわらず、後述する「饅頭石駅」の関係もあり、松元町民に饅頭石は広く親しまれていた[3]。
饅頭石に由来する命名
[編集]現上伊集院駅の旧名「饅頭石駅」は饅頭石に因んだものである[3]。また、かつて饅頭石駅前に存在した折尾商店街は、当初は饅頭石商店街と呼ばれていた[5]。このほか、五ケ別府町には饅頭石という地名がある[6]。
注釈
[編集]- ^ 大永6年=1526年の誤記か
出典
[編集]参考文献
[編集]外部リンク
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