利用者:Romanyic45/sandbox
表示
地震帯(じしんたい、英語: seismic zone)とは、地球上で、地震が特に多発する細長い帯状の地域のことである。
概要
[編集]地図上に、過去に発生した多数の地震の震央をプロットしていくと、震央が帯状に集まる地域が見られ、このような場所を「地震帯」と呼ぶ[1][2]。代表的な大規模な地震帯としては、太平洋を取り囲む「環太平洋地震帯」や「ユーラシア地震帯」などが挙げられる。これらの地震帯は、プレートテクトニクスにおけるプレートの境界にあたるため、地震の発生が集中するのである。
日本列島も環太平洋地震帯に属し、地殻が非常に不安定であるため、世界的にも地震が多発する地域の1つである[3]。厳密には、 日本列島の外側の太平洋側を島弧に沿う地震帯は「外側地震帯」と呼ばれ、日本列島の日本海沿岸に沿う地震帯は「内側地震帯」と呼ばれる。
アルプス・ヒマラヤ造山帯や環太平洋造山帯など、比較的新しい造山帯は、地殻変動が顕著であり、地震帯や火山帯を伴う[4]。環太平洋造山帯に伴っている地震帯が環太平洋地震帯である。
かつて日本では、内陸部で地震が多発している(群発地震など)特定の地域を指して、 「江戸川地震帯」「信濃川地震帯」「淀川地震帯」などと呼ばれた。しかしこれらは、あくまで短期間の地震の多発に着目した場合の呼び方であって、このような地震の多発は長期間継続するとは限らないため、現在ではこうした小さいスケールでの「地震帯」は意味を成さないとされている[1]。つまり、環太平洋地震帯などは、地球の長い年月の中でも特に長期的に地震が多発する、大きいスケールでの「地震帯」であり、前述の小さいスケールでの地震帯とは意味が異なる。