利用者:RaptorsInfoJPN/マット・トーマス
トロント・ラプターズ No.21 | |
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ポジション | SG |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ |
生年月日 | 1994年8月4日 |
出身地 | イリノイ州ディケーター |
身長 | 193cm (6 ft 4 in) |
体重 | 86kg (190 lb) |
キャリア情報 | |
出身 | アイオワ州立大学 |
ドラフト | ドラフト外(2017) |
選手経歴 | |
2017-18 2018-19 2019- |
オブラロイドCAB バレンシアBC トロント・ラプターズ |
受賞歴 | |
・ユーロカップチャンピオン:2019 ・ビッグ12・オール-トーナメント・チーム:2017 ・アカデミック・オール-ビッグ12・ファーストチーム:2016,2017 ・アカデミック・オール-ビッグ12・セカンドチーム:2015 | |
Stats Basketball-Reference.com |
マット・トーマス(Matt Thomas 1994年4月4日 - )は、アメリカ・イリノイ州出身のプロバスケットボール選手。NBAのトロント・ラプターズに所属している。かつてはスペインのリーガACBのオブラドイロCABとバレンシアBCに所属していた。ポジションはシューティングガード。
Mr.99%、アイスマンのあだ名をもつ。
幼少期と高校時代
[編集]マット・トーマスはイリノイ州のディケーターにて、マルタ・トーマスとグレッグ・トーマスの間の子どもとして生まれた。ウィスコンシン州のオナラスカにて育ち、オナラスカ高校に通っていた。彼の母は、自身も高校時代はアスリートとして鳴らしていた。彼女はバスケットボール、水泳、ソフトボール、テニスの選手だった。特に、バスケットボールではスター選手で、アイオワ州のダビュークにあるウォラート高校において、1試合48得点の学校記録を保持している。[1]
トーマスは幼少期に悲劇に見舞われた。彼が11歳の時、アルコール依存症を患っていた彼の父のグレッグが自殺した。そのため、トーマスは母親と非常に強い関係性を育むこととなった。[2]
このようにパーソナルな生活面で幼少期から苦労したが、オナラスカ高校でトーマスは傑出したバスケットボール選手だった。2012年には3年生にしてAP通信によるオール-ステイト・ファーストチームに選出された。その年にトーマスは平均21.3得点5.3リバウンド2.5アシスト2.1スティールを記録し、チームをディビジョン2での州優勝に導いた。オナラスカ高校はその年を27勝1敗の記録で終えた。トーマスは州の決勝で30得点を記録し、カウカウナ高校を55-38で下した。
4年生の年にはトーマスは平均28.3得点9.7リバウンドを記録し、24勝3敗の成績でチームを州の準決勝に導いた。その年、トーマスはフィールドゴールを50.4%で沈め、3ポイントは35.8%の確率だった。トーマスは3度にわたって40得点以上を記録し、地区の決勝戦では41得点、トマ高校との試合では2.5クォーターの出場でキャリアハイの50得点を記録した。彼は2013アメリカンファミリー保険高校3ポイントチャンピオンシップに出場し、3位で終えた。トーマスは高校での4年間のキャリアで、計95勝12敗、2度のオール-ステイト・ファーストチームに選出され、2000得点以上を記録した。[3]
傑出したスコアラーとして、トーマスは2013年高校卒業組の最も優れたシューターの1人で、ウィスコンシン州のベストプレイヤーの1人と考えられていた。その年の大学新入生ランクでは、トーマスは最終的にESPNでは51位、Rivals.comでは54位、Scout.comでは58位にランクインした。[4]
高い評価を受けたトーマスは、バージニア大学、ミネソタ大学、ボストンカレッジ、マーケット大学の選択肢からアイオワ州立大学を選んだ。[5]
大学時代
[編集]1年目
[編集]トーマスはアイオワ州立大学での1年目のキャリアをスターターとして始めた。彼はその年のアイオワ州立大学で唯一シーズン開幕時に1年生としてロスター入りを果たした。彼はモンテ・モリスにスターターの座を奪われるまで、最初の15試合で先発した。6thマンになったにも関わらず、その年トーマスは全36試合に出場した。[6]シーズンを通してトーマスは平均5.5得点を記録し、8度にわたって2桁得点を達成した。3ポイントは33.6%の確率だった。シーズン中に2度、1試合で4本の3ポイントを決めた。彼はスリーを決めた25試合で計44本を沈め、同大学の1年生で2番目に優秀な数字だった。
2年目
[編集]トーマスは2014年7月14日に初犯の酒気帯び運転で逮捕され、2日間拘束された。[7]これにより、トーマスの2年目のシーズンは3試合の出場停止から始まった。[8]ベンチの層が厚くなったために、トーマスの役割は少し減った。彼は計32試合でプレーし、9度にわたって2桁得点を達成した。彼はチーム3位の32本の3ポイントを記録した。シーズンの開幕戦でのアラバマ大学戦では6本中5本のショットを決めて13得点を記録し、キャリアハイの8リバウンドを掴んだ。[9]ラマー大学戦では14得点[10]、テキサス大学戦ではキャリアハイの17得点を記録し3ポイントは6本中4本を沈めた[11]。
3年目
[編集]ナズ・ミトゥルー-ロングのシーズン終了の怪我により、シーズン途中でトーマスはスターターに復帰した。[12]35試合でプレーしたうち、27試合で先発出場し、キャリア最長の1試合平均33.6分プレーした。トーマスは1試合平均2.5本の3ポイントを決めてBig12で2位の数字をマークした。89本の3ポイントはアイオワ州立大学の年間記録で歴代5位タイで、3ポイントの確率でも歴代10位の数字だった。25試合連続で3ポイントショットを成功させ、8試合で4本以上の3ポイントを沈めた。フリースローの確率でも90.2%を記録し、アイオワ州立大学で1980年以来40本以上のフリースローで90%以上の確率を記録した3人目の選手となった。
テキサス工科大学戦では10本中6本の3ポイントを決めて22得点、カンザス州立大学戦では8本中5本の3ポイントを決めて20得点、アイオワ大学戦では6本の3ポイントを沈めて19得点を記録したほか、シカゴ州立大学戦ではキャリアハイの11リバウンドを掴んだ。また、NCAAトーナメントでの3試合全てで二桁得点を記録した。[3]
4年目
[編集]トーマスは全35試合で先発としてプレーし、大学でのキャリアを計138試合プレーし77試合で先発して終えた。3ポイントは44.5%でBig12で2位の数字を記録し、大学史上8番目の単年成績を収めた。大学でのキャリア通算では40.1%の確率でスリーを決め、大学史上6番目の数字だった。4年生としては89本の3ポイントを記録し、大学でのキャリア通算では254本となり大学史上3位となった。この年、30試合連続で3ポイントショットを成功させ、大学史上2位の記録となった。フリースローは89.1%の確率で決め、キャリア最後の28本のフリースローを全て成功させた。
カンザス州立大学戦とオクラホマ州立大学戦ではキャリアハイの25得点をマークしキャリアハイの7本の3ポイントを決めた。NCAAトーナメントでは大学記録の8試合をプレーし、5試合で勝利して大学記録に並んだ。またトーナメントを通じて19本のスリーを決め大学記録に並んだ。
大学キャリア通算では1170得点431リバウンド181アシストだった。[3]
プロキャリア
[編集]ロサンゼルス・レイカーズ (2017(サマーリーグ))
[編集]トーマスはドラフト外に終わった2017年にロサンゼルス・レイカーズのサマーリーグチームでプレーした。彼は8試合でプレーし、平均9.6得点を記録して、サマーリーグ優勝に貢献した。最後の3試合では16本中14本のスリーを沈め、話題を呼んだ。また、ポートランド・トレイルブレイザーズとの決勝戦では23得点を記録、9本中8本のフィールドゴールを沈め、3ポイントについては5本中5本成功と完璧な内容であった。[13]
オブラドイロCAB (2017-18)
[編集]2017年8月29日に、スペインのリーガACBのオブラドイロCABと契約を結んだ。[14]プロ初の試合では5本中4本の3ポイントを決めて21得点を記録し、サラゴザ相手の勝利に貢献した。[15]1年間の平均では15.4得点2.4リバウンド2.4アシストを記録した。[16]
バレンシア (2018-19)
[編集]2018年7月11日には、スペインのリーガACBのバレンシアと2年契約を結んだ。[17]この年、平均11.4得点1.6リバウンド1.6アシストを記録した。[16]3P%は48.5%の高確率だったほか、フリーの状態でのキャッチ&シュートの際のeFG%で99%を記録したことから、"Mr.99%"のあだ名がつけられた。[18][19]
また、ユーロカップでも平均12.7得点を残しバレンシアの優勝に貢献した。[13]
2018年9月に行われたスパニッシュ・スーパーカップの3ポイントコンテストでは準々決勝で25本中22本を決め27点(対戦相手は16点)、準決勝では25本中22本を決め27点(対戦相手は19点)を記録し決勝に進出。決勝でも25本中21本を決めて26点(対戦相手は23点)で優勝を果たした。各ラックの最後に設置された倍の点数が加算されるいわゆる"マネーボール"については、3戦を通して1本も落とさずに勝負強さを見せた。コンテストを通じての計80点は当コンテスト史上最高の記録である。[20]
トロント・ラプターズ (2019-現在)
[編集]2019年7月19日にトロント・ラプターズと契約を結んだ。3年約420万ドルの契約で、2年目については部分保証、3年目については無保証であった。[21]
2019年10月26日のシカゴ・ブルズ戦でNBAデビューを果たし、6得点3リバウンドをマークして108-84でのラプターズの勝利に貢献した。[22]しかし、11月25日には左手の指を骨折し、翌年1月6日のGリーグの下部組織ラプターズ905での復帰までに時間を要した。[23][24][25]1月7日にはトップチーム復帰を果たし、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦では8得点とキャリアハイの6リバウンドを記録した。[26]2月8日のブルックリン・ネッツ戦ではキャリアハイの15得点を記録し、119-118での勝利に貢献した。[27]2月23日のインディアナ・ペイサーズ戦では5本の3ポイントを含む17得点でキャリアハイを塗り替え、127-81で快勝した。[28][29]新型コロナウイルスの影響によるリーグ中断後のオーランドでの試合では、8月10日の114-106で勝利したミルウォーキー・バックス戦でキャリアハイの22得点を記録した。[30]
個人成績
[編集]NBA
[編集]レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019-20 | TOR | 41 | 1 | 10.7 | .487 | .475 | .750 | 1.5 | 0.5 | 0.2 | 0.0 | 0.4 | 4.9 |
リーガACB
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017-18 | オブラドイロ | 30 | 26.4 | .472 | .459 | .944 | 2.4 | 2.4 | 0.8 | 0.0 | 1.8 | 15.4 | |
2018-19 | バレンシア | 29 | 19.8 | .512 | .485 | .846 | 1.6 | 1.6 | 0.4 | 0.0 | 1.2 | 11.5 |
ユーロカップ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018-19 | バレンシア | 23 | 22.1 | .518 | .477 | .909 | 1.3 | 1.7 | 0.5 | 0.0 | 1.2 | 12.7 |
大学
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013–14 | ISU | 36 | 15 | 21.2 | .367 | .336 | .667 | 2.1 | 1.1 | 0.6 | 0.2 | 0.5 | 5.5 |
2014–15 | ISU | 32 | 0 | 15.3 | .368 | .330 | .714 | 2.0 | 0.7 | 0.3 | 0.1 | 0.5 | 4.9 |
2015–16 | ISU | 35 | 27 | 33.6 | .440 | .432 | .902 | 4.4 | 1.7 | 0.8 | 0.2 | 1.2 | 11.0 |
2016–17 | ISU | 35 | 35 | 30.9 | .477 | .445 | .891 | 3.9 | 1.7 | 0.9 | 0.1 | 1.1 | 12.3 |
キャリア | 138 | 77 | 25.4 | .427 | .401 | .815 | 3.1 | 1.3 | .7 | .2 | 0.8 | 8.5 |
脚注
[編集]- ^ “Family tragedy and glory help shape Onalaska’s Matt Thomas”. web.archive.org (2012年3月12日). 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Iowa State's 6th man and the struggle of grief, love and basketball” (英語). CBSSports.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ a b c “Matt Thomas - Men's Basketball” (英語). Iowa State University Athletics. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Onalaska's Matt Thomas chooses Iowa State”. web.archive.org (2012年6月27日). 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Cyclones Gather Top-25 Recruiting Class” (英語). Iowa State University Athletics. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Fred Hoiberg’s Unique Formula Continues to Add Up To Wins” (英語). 2021年1月1日閲覧。
- ^ Phillips, Scott (2014年6月14日). “Report: Iowa State guard Matt Thomas arrested for OWI, suspended indefinitely” (英語). College Basketball | NBC Sports. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Two Iowa State players suspended 3 games” (英語). ESPN.com (2014年10月1日). 2021年1月1日閲覧。
- ^ max.dible@iowastatedaily.com, Max Dible. “Matt Thomas plays big role in season debut” (英語). Iowa State Daily. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “ISU Gets Back To Cyclone Basketball | whotv.com”. web.archive.org (2015年3月4日). 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Iowa State vs. Texas - Game Recap - February 21, 2015 - ESPN” (英語). ESPN.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ Birch, Tommy. “Iowa State's Naz Mitrou-Long to miss rest of season” (英語). Des Moines Register. 2021年1月1日閲覧。
- ^ a b “Who is Matt Thomas? Fast facts on the Toronto Raptors' latest reported signing” (英語). NBA.com Canada | The official site of the NBA. 2021年1月1日閲覧。
- ^ Prensa. “Matt Thomas: “Me siento muy afortunado de formar parte de esta familia y este club en mi primera experiencia como profesional” - Web oficial Monbus Obradoiro” (スペイン語). Obradoiro CAB - Monbus Obradoiro. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Eurobasket”. www.eurobasket.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ a b c “Matt Thomas Stats” (英語). Basketball-Reference.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Matt Thomas, al Valencia BC | ACB.COM” (スペイン語). http. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Justifying The Hype Around The Iceman, Matt Thomas” (英語). Raptors Cage (2019年7月21日). 2021年1月1日閲覧。
- ^ “What Matt Thomas brings to the Toronto Raptors” (英語). NBA.com Canada | The official site of the NBA. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Matt Thomas wins Spanish Three-Point contest” (英語). Eurohoops (2018年9月22日). 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Raptors Sign Matt Thomas” (英語). Toronto Raptors. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Raptors' Anunoby shows glimpse of what he could be in rout of Bulls - Sportsnet.ca”. www.sportsnet.ca. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Rehab stint with 905 helps Matt Thomas shake off rust before Raptors return - Sportsnet.ca”. www.sportsnet.ca. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Raptors' Matt Thomas likely out four weeks with broken finger - Sportsnet.ca”. www.sportsnet.ca. 2021年1月1日閲覧。
- ^ Staff, TSN ca (2019年11月25日). “Toronto Raptors' Matt Thomas fractured bone in finger - TSN.ca” (英語). TSN. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Raptors' Matt Thomas: Sees 15 minutes in return” (英語). CBSSports.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Nets vs. Raptors - Game Recap - February 8, 2020 - ESPN” (英語). ESPN.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Pacers vs. Raptors - Game Recap - February 23, 2020 - ESPN” (英語). ESPN.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Raptors' Matt Thomas: Scores career-high 17” (英語). CBSSports.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Raptors beat Bucks as Boucher, Thomas have career games - Sportsnet.ca”. www.sportsnet.ca. 2021年1月1日閲覧。
- ^ a b “Matt Thomas International Stats” (英語). Basketball-Reference.com. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “Matt Thomas College Stats” (英語). College Basketball at Sports-Reference.com. 2021年1月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- Matt Thomas at acb.com
- Matt Thomas at euroleague.net
- Iowa State Cyclones bio
- ESPN.com profile
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