コンテンツにスキップ

利用者:Quark Logo/sandbox2ギロチン社


ギロチン社とは、大正時代の日本で、1922年古田大次郎中濱鐡(中浜鉄/中浜哲)[1]らによって結成されたアナキストテロ組織である。

権力機構の破壊を目指した秘密結社であり、最終目的を摂政宮暗殺に定めて、活動資金を確保するために「リャク」(略奪)と称して資本家のゆすりやたかり、銀行強盗などを行ったりしたのが特徴。もともと東京で結成されたが、大阪に移動して活動を本格化させた。しかし次第に資金を放蕩に費やすようになって、銀行強盗でも殺人を犯してしまい、目的より外れていった。

東京に戻り、甘粕事件で労働運動社の同志大杉栄が殺害されたことに対して、他組織のアナキストと連携して報復テロを行うが、失敗して古田が逮捕された。別のゆすり事件で中濱も逮捕され、この解放のためにさらにテロ事件を起こして、残りのメンバーも逮捕されて壊滅した。

メンバー

[編集]

ギロチン社の中心メンバーは、古田大次郎、中濱鐡、河合康左右倉地啓司の4名で、特に古田と中濱はリーダー格であった。他の構成員は、内田源太郎、小西次郎、茂野榮吉、小川義夫、仲喜一、田中勇之進、上野克己、伊藤孝一、山田正一、小西武夫、小西松太郎、茂野治之助、などがいた。

シンパ

[編集]

労働運動社和田久太郎村木源次郎黒色戦線社(黒社)の逸見吉三(逸見直造の子)、中尾正義など関西アナ系ジャーナリストも同志で、共闘関係にあった。

リャク事件

[編集]

小坂事件

[編集]

テロ事件

[編集]

ギロチン社の最初の襲撃目標は、偶々、訪日していたイギリスエドワード皇太子であった。皇太子を狙撃すべく、中濱らは箱根から神戸までの旅先を尾行したが、ついにチャンスはなく失敗。

福田大将狙撃事件

[編集]

福田大将爆弾事件

[編集]

中濱鐡脱獄作戦(大阪爆弾未遂事件)

[編集]

脚注・出典

[編集]
  1. ^ 本名は富岡誓という。「なかはま てつ」の漢字は「中濱鐡」「中浜鉄」「中浜哲」など様々ある。

参考文献

[編集]
  • 柳沢善衛; 芝原淳三『国立国会図書館デジタルコレクション 近代無政府主義運動史』自由公論社、1926年http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/926086/14 国立国会図書館デジタルコレクション 
  • 荒木傅『大阪社会運動の源流 : 風霜の彼方に』東方出版、1989年。ISBN 4885912172