コンテンツにスキップ

利用者:Pauro 2003/草稿

茶外茶(ちゃがいちゃ)は、チャノキ以外の植物などから作られる及び、複数の原料を調合した非茶類のことである。


概要

[編集]

日本における他の呼称

[編集]

茶ではない茶、茶外の茶、などと呼ばれ、また健康茶、野草茶、代用茶、養生茶、漢方茶、変わり茶などが含まれる。

中国での他の呼称

[編集]

茶外之茶、非茶、非茶之茶、と呼ばれ、保健茶、薬茶、養生茶、花茶、工芸茶[1]などが含まれる。植物を原料とするものに対しては、中国語では草本茶または花草茶と呼ばれている。

は、チャノキの葉や芽、茎を加工して作られる飲み物であるが、チャノキ以外の植物の葉、芽、花、樹皮、根などを材料として湯を注ぎ抽出したものもと呼ばれてきた。そうした茶を、一般的な茶と区別するため茶外茶など様々な名称が用いられている。また、その原料として使用されているものは植物に留まらず、椎茸茶のような菌糸類や虫糞茶のように動物の糞を加工したものもあり、原材料の個性を味わえることのできる飲み物である。[2][3]また、複数の原料をブレンドしたものや、チャノキの葉が含まれているものも、茶外茶として扱われる事がある。

中国茶においては、本来のチャノキより採取した茶葉を用いた茶を茶葉茶と呼んで区別している。[要出典]また、台湾では茶葉を茶芯といい茶芯茶と呼び区別している。[4]

チャの木から作られた茶は、長い間嗜好飲料として安心して飲まれてきた歴史を持つが、これら茶葉を用いない飲料に「茶」と名づけることで安心して飲める飲料であるというイメージを与えたものと思われる。[5]

茶外茶の例

[編集]

日本の場合

[編集]
  • 麦茶
  • 紫蘇茶
  • 蓬茶
  • 甘茶
  • 忍冬茶
  • ハブ茶
  • 豆茶
  • 浜茶
  • 合歓茶
  • 弘法茶
  • ウコギ茶
  • 枇杷葉茶
  • 柿茶
  • 桑茶
  • 柳茶
  • 薄荷茶
  • 笹茶
  • 浜萵苣茶
  • シバ茶(ツルナ科、イバラ科、マメ科、アケビ科、フウロソウ科)
  • 茱萸茶
  • 柚茶
  • 橙茶
  • 生姜茶
  • 梅茶
  • 昆布茶
  • 桜茶(桜湯、桜香煎)
  • お福茶(昆布茶)

中国の場合

[編集]
  • 茉莉花茶 - 別名香片。緑茶に茉莉花(ジャスミン)の香りをつけたもの。
  • 桂花烏龍茶 - 烏龍茶キンモクセイの香りをつけたもの。
  • 菊花茶 -
  • 洋菊茶 -
  • 桂花茶 -
  • 玫瑰茶 -
  • 梅花茶 -
  • 柚花茶 -
  • 杜仲茶 -
  • 苦丁茶 -
  • 竹葉茶 -
  • 龍須(アマチャヅル茶) -
  • 甜茶 -
  • 雪茶 -
  • 松針米茶 -
  • 人参茶 -
  • 桑芽茶 -
  • 金銀花茶 -
  • 薄玉茶 -
  • 刺五茄茶 -
  • 柿叶茶 -
  • 青豆茶 -
  • 竹叶茶 -
  • 玉米須茶 -
  • 車前草茶 -
  • 七葉丹参茶 -
  • 虫糞茶 - 化香夜蛾(かこうがや)の糞を集め茶にしたもの。
  • 寄生茶 - 別名桑寄生茶。寄生植物のヤドリギ科(桑寄生科)の植物の葉を用いたもの。
  • 桑寄生蛋茶 - 寄生茶に玉子を入れ煮込んだもの。スープに近い。
  • 珈琲茶 -

韓国の場合

[編集]

詳しくは、韓国伝統茶を参照してください。

諸外国の場合

[編集]
  • ハーブティ(ヨーロッパ) -
  • カルカデ茶(エジプト) -
  • ダンビレ茶(アフリカ) -
  • マテ茶(南米) -
  • ピトピト茶(フィリピン) -

参考文献

[編集]

茶外茶

[編集]

茶外の茶

[編集]
  • 周達生著『お茶の文化誌 その民俗学的研究』福武書店、1987年

茶ではない茶その他

[編集]
  • 武田善行編著『茶のサイエンス 育種から栽培・加工茶まで』筑波書房、2004年
  • 芳賀登、石川寛子監修『全集 日本の食文化 第六巻 和菓子・茶・酒』雄山閣出版、1996年
  • 大森正司監修『ワイド版 日本茶・紅茶・中国茶・ 健康茶』日本文芸社、2006年
  • 大石貞男ほか著『健康食 お茶』農山漁村文化協会、1987年
  • 大森正司著『お茶で若く美しくなる!』読売新聞社、1997年
  • 平野久美子、布目潮渢ほか著『中国茶と茶館の旅』新潮社、1996年
  • 日本茶検定委員会監修『日本のすべてがわかる本 日本茶検定公式テキスト』NPO法人日本茶インストラクター協会、2008年
  • 島尾伸三著『中国茶読本』平凡社、1996年
  • 棚橋篁峰著『新版 中国茶』京都総合研究所、2004年

中国語文献

[編集]
  • 彭丽亚編『读图时代:中国茶分类图典』化学工业出版社、2006年
  • 陈宗懋主编『中国茶经』上海文化出版社、2008年

脚注

[編集]
  1. ^ 工芸茶を加えることは異論があるが、劉 艾著『やさしい中国茶のほん―茶人から知る歴史・文化・茶の作法』メディアポート、2008年、において花茶、工芸茶を茶外茶として分類している。
  2. ^ 日本茶検定委員会『日本茶のすべてがわかる本』 NPO法人日本茶インストラクター協会 2008年
  3. ^ 「農林水産省や、総務省等の生産・消費者等の統計などでは『他の茶葉』に分類されています。」日本茶検定委員会『日本茶のすべてがわかる本』NPO法人日本茶インストラクター協会 2008年より引用
  4. ^ 楊 品瑜著『台湾茶の楽しみ方とおいしい料理」三心堂出版、1999年
  5. ^ 松下智著『日本茶、美味しさを究める 健康とやすらぎのいっぷく』雄鶏社、1992年

関連項目

[編集]