利用者:Omotecho/ホームウッド博物館
ホームウッド博物館(英: Homewood Museum)は、アメリカのメリーランド州ボルチモアにある私設の歴史博物館である。建物は州の旧家キャロル家の代々の住居として、1971年に国定歴史建造物に指定された。敷地はジョンズ・ホプキンズ大学のキャンパス内にあり、エバーグリーン博物館図書館とともに同学大学博物館を構成する施設群の一つ。
沿革
[編集]ホームウッド邸は1800年、キャロルトン在住のチャールズ・キャロル(1737年–1832年)すなわちアメリカ独立宣言の署名者で最も長生きをした人物から、息子チャールズ・キャロル・ジュニアに贈られた結婚祝いであった。ボルチモア北部の土地はもともと「メリーマンズの土地」と呼ばれ、面積は140エーカー (57 ha)。父キャロルが土地を買ったのは1794年であり、子キャロルは自ら設計した風格のあるモダンな邸宅の建築に取り掛かり、1801年からほぼ完成を見た1808年まで費やした費用は予算の4倍の4万ドルに膨れ上がった。この屋敷はキャロル父子の親子関係にも政治上の立場にも深刻な亀裂を刻み、結局、家屋敷を「最も即興的な廃棄物」と呼んだ父キャロルが1824年に息子から買い取る形で決着し、その翌年、息子を亡くす。地所を引き継いだ孫のチャールズ・キャロル3世はここで暮らし、祖父の遺産としてキャロル家本宅のダグオレガン邸(現・ハワード郡)を相続すると移り住み、地域のランドマークでせいかtある
ボルチモア北部にあるホームウッド邸はもともと「メリーマンの土地」と呼ばれた140エーカー (57 ha) の地所に立つ。1794年に土地を買い取ったチャールズ・キャロル(1737年-1832年)とは、アメリカ独立宣言に署名した中で最も長生きをした人物で、結婚祝いとして1800年に息子のチャールズ・キャロル2世に土地を渡した。子キャロルは自ら豪奢でモダンな邸宅を設計し1801年から建て始めると、ほぼ完成を見た1808年までに当初の予算の4倍に当たる4万ドルを注ぎ込んでしまう。この屋敷は政治的立場からも、また個人の財政上もキャロル親子のあいだに深い溝を掘ってしまい、結局、父キャロルは「最もばかばかしい浪費」と呼んだ家屋敷を1824年に息子から買い取る。翌年、子キャロルが死去すると、孫の所有となった。キャロル3世は祖父が亡くなるまで住み続け、「ダグオレガン邸」という地域の名所でもあったキャロル本宅(Doughoregan Manor、所在地は現ハワード郡)を相続すると移り住んだ[1]。
やがてキャロル3世の次男ジョン・リー・キャロルがハワード郡の本宅で生まれ、1830年にメリーランド州知事になった。ホームウッドはキャロル3世から1839年にボルチモアの商人サミュエル・ワイマンに売却される。ワイマンは家族とともに1865年まで暮らし、その息子ウィリアムはリチャード・アップジョンを雇うと、イタリア風邸宅を建てさせ「ホームウッド・ヴィラ」と名付けた[注釈 1]。当主サミュエル・ワイマンが亡くなるとホームウッドハウスも息子たちの財産分与の対象にされた。
1897年、私立男子校のギルマン・スクール(Gilman_School[注釈 2])がホームウッドハウスに入居、1902年に辞書を再編してジョンズホプキンス大学に譲渡された[2]。
邸宅は1916年から大学教員クラブとして使われ、1936年には改築して大学学長と学部長の事務所に転用された。その後、大学はこの建物をホームウッド博物館に用途替えすると、1987年から一般公開している。
当館の赤レンガと白大理石を組み合わせたフェデラル様式建築は、キャンパスのデザイン案の発送源としてしばしば参照されてきた。
ホームウッドの基本設計はパラーディオ建築風の5部構成で均整が取れ、洗練された細部調和を反映している。中央棟が主な住居区で、両隣の離れはハイフン (建築)で連結してある。玄関に柱を4本配して柱廊を設け、建物全体で最も目立つ装飾要素と言っても良い。当初の設計案ではジョージ王朝様式を採用したものの、ロバート・アダムのイギリス建築の影響を受けて細部の飾りに連邦様式を取り入れた。ジョージ王朝時代の建築に本来ならあるはずの凝った浮き彫りはホームウッドには見られず、より平坦で、装飾も小規模である[2]。
中二階のある中央棟の用途はフォーマルな来客の接遇であり、南側に次の間とダイニング、応接室を置いた。西棟は厨房など給仕にあて、東棟は本館とは対照的に、親しい家族同士で使うくつろぎの空間であった[3]。特徴は、近隣の5部構成の家と異なり中央棟を2階建てにせず、寝室と家族の区画を翼棟に配した点である。
現在のホームウッドの家具調度は、19世紀の室内の姿を再現するように意図された。博物館でもあることから、建築様式と年代物の家具が引き立て合う。
関連項目
[編集]- オキャロル家(O%27Carroll)
- ホームウッド・フィールド(Homewood Field)
- ボルチモア北部および北西部の国家歴史登録財一覧(National_Register_of_Historic_Places_listings_in_North_and_Northwest_Baltimore)
- メリーランド州の国定歴史建造物一覧(List_of_National_Historic_Landmarks_in_Maryland)
脚注
[編集]- ^ Parish, Preston, Mrs. (April 14, 1971). “National Register of Historic Places Inventory Nomination: Homewood”. National Park Service. 2009年3月24日閲覧。
- ^ a b Parish (April 14, 1971). “National Register of Historic Places Inventory Nomination: Homewood”. National Park Service. 2009年3月24日閲覧。 引用エラー: 無効な
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外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- ホームウッド 国立公園局旅程発見ポータルより「私たちの共有遺産」
- Homewood, Baltimore City メリーランド歴史トラストの写真展(1996年)出展作を含む。
- Historic American Buildings Survey (HABS) No. MD-35, "Homewood, North Charles & Thirty-fourth Streets, Baltimore, Independent City, MD [ホームウッド:メリーランド州ボルティモア自治都市北チャールズ街・34番街交差点]", 180 photos, 34 measured drawings, 6 data pages, 10 photo caption pages.
- アメリカ国定歴史建造物調査(HABS=Historic American Buildings Survey) より。台帳番号MD-35「ホームウッド、メリーランド州ボルティモア自治都市北チャールズ街・34番街交差点」写真180点、寸法入り見取り図34点、建築諸元6ページ、写真説明文10ページを収載。
- HABS No. MD-35-A, "Homewood, Privy", 10 photos, 1 measured drawing, 1 photo caption page.
- HABS台帳番号MD-35-A「ホームウッド、非公開部分」写真10点、寸法入り見取り図1点、写真説明文1ページを収載。
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