利用者:Omotecho/スコットランド国立美術館群
スコットランド国立美術館群 | |
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ウェールズ語: Gailearaidhean Nàiseanta na h-Alba 英: National Galleries of Scotland | |
傘下の美術品展示施設:(左から右へ)スコットランド国立美術館、スコットランド肖像画美術館、スコットランド国立近代美術館 | |
政府外公共機関概要 | |
種類 | 行政官管轄政府外公共機関 (Executive Non Departmental Public Body) |
管轄 | スコットランド政府 |
本部所在地 | EH4 3DR エディンバラ市ベルフォード街75番、ディーン館 |
人員 | 327人 |
年間予算 | 1870万ポンド/年度(2010-2011年時点) |
監督大臣 | |
行政官 |
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下位組織 | |
主な文書 | |
脚注 | |
スコットランド登録公益法人 (No.SC003728) |
スコットランド国立美術館群(スコットランドこくりつびじゅつかんぐん スコットランド・ゲール語: Gailearaidhean Nàiseanta na h-Alba 英: National Galleries of Scotland)は、スコットランドにある政府外公共機関を指し、スコットランドにある国立美術館3館と提携美術品展示施設(ギャラリー)2館の管理者である。頭字語はNGS(エヌジーエス)。
この政府街公共機関の目的は、議会立法(Act_of_Parliament)によるスコットランド国有遺産1985年法(スコットランド)の定めに従い、役割は収蔵品の維持と管理にあたり、芸術作品の保存・追加・一般公開を行い、教育と一般の人々の鑑賞を促して美術の理解を進めることにある。理事会が統治し、その任命権はスコットランド政府大臣があずかるとしている[1]。
沿革
[編集]スコットランド国立美術館という名称の施設は、現在の国立美術館(Scottish National Gallery)に先んじて1859年に一般公開され、当時はスコットランドの首都エジンバラの中心部にある「ザ・マウンド」(The Mound)という人造の丘にあった。収蔵施設には同館と王立スコットランド学会(Royal Scottish Academy・頭字語: RSA)が同居し、それぞれの収集品を保管した。
やがてスコットランドの歴史と文化を祝いたいという気運の高まりに応えて1889年にスコットランド国立肖像画美術館(SNPG)が開くと、スコットランドの著名な肖像画を展示した。ところが国立美術館はそのような世情とは裏腹に、ザ・マウンドの敷地が狭く収蔵庫を広げられず、収集活動の足を引っ張られた。1906年、「スコットランド国立美術館法」の成立を受け、同居していたRSAを館外に移す措置が発動し、同居先として早い時期に設けてあった別の王立機関(ロイヤル・インスティテューション)の建物が選ばれ、恒久的な入居にあわせて建物の名称も王立スコットランド学会ビル(Royal Scottish Academy Building) と改めた[2]。こうして国立美術館単体で施設全館を使えるようになると、空間の制約は解かれ収集活動を再開した。
スコットランド国立近代美術館(SNGMA)は1959年、エジンバラ王立植物園の敷地に立つインバーリース館に開設し、当美術館群をさらに拡充した。20世紀の作品は国立美術館からこちらへ移管して集約すると、開館翌年の1960年から現代の作品の収集事業をもっぱら担ってきた。1984年に至って作品は設立当時の建物からあふれんばかりとなり、1970年代に廃校したジョン・ワトソン財団 の旧校舎に移転した(ベルフォード街[2])。1999年にはさらに向かい側の旧孤児院[注釈 1]も使い始めるとディーン館と呼び、その後、モダンツーと通称される[2]。
スコットランド国立美術館群(NGS)は2012年にブランド戦略の改革を実施、傘下の本館の名称を改めて従来の「スコットランド国立美術館マウンド館」(NGS on The Mound=National Gallery of Scotland building on The Mound)は管理者である組織と名称が紛らわしいとして表記を「Scottish National Gallery」(SNG)に改めた[3][4]。日本語対訳は変わっていない。
収蔵品の著作権
[編集]スコットランド国立美術館群は収蔵品の画像に関して、公式サイトに「著作権と画像使用許諾(ライセンス)」の規定を示している。
- 「著作権の有効期限が切れた作品の画像は、CC-BY-NC3.0ライセンスの条件下で使用できる」[5]。
さらに対象画像のページには「個人利用の非営利目的でこの画像の複製、印刷、表示および保存ができる」と次のように述べている。
「画像は作家、作品の題名、著作権所有者および『スコットランド国立美術館』への帰属を記すものとする。画像は当該作品のリンク先として、スコットランド国立美術館のウェブサイトにあるページも指示するものとする(中略)商用許諾が必要な場合はオンライン申請書に記入して提出のこと」[6]。
傘下の施設の一覧
[編集]- (a) スコットランド国立美術館
- (b) スコットランド国立肖像画美術館
- (c) スコットランド国立近代美術館 モダン1・2の建物2棟で構成。
提携する展示施設は次のとおり。
出版物
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 近代美術館モダン・ワンが入居する建物はトマス・ハミルトン(Thomas Hamilton)が設計し1831年に建てたもの。2021年時点は当国立美術館群の管理事務所が入居する。
出典
[編集]- ^ “Who we are” (英語). www.nationalgalleries.org. National Galleries of Scotland. 15 April 2018閲覧。
- ^ a b c “Our history” (英語). www.nationalgalleries.org. National Galleries of Scotland. 12 April 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。12 April 2018閲覧。
- ^ Potter, MatthewC (2017) (英語). The Concept of the 'Master' in Art Education in Britain and Ireland, 1770 to the Present. Routledge. p. 17. ISBN 9781351545471 12 April 2018閲覧。
- ^ “O Street creates unifying brands for Scottish galleries - Design Week”. Design Week (8 June 2011). 12 April 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。12 April 2018閲覧。
- ^ “Copyright & Image Licensing” (英語). National Galleries of Scotland. 9 February 2021閲覧。
- ^ “Reverend Robert Walker (1755 - 1808) Skating on Duddingston Loch”. National Galleries of Scotland. 9 February 2021閲覧。
関連項目
[編集]- 製造委員会(Board of Manufactures)
- スコットランド出版社協会
- スウェーデン国立美術館機構:スウェーデンの国立美術館の上部機構
- スミソニアン博物館:アメリカほかにある19の博物館、研究センターをまとめた施設群の一つ。上部組織はスミソニアン協会。
- ベルリン美術館:ドイツの国立博物館・美術館の上部機構。
- ムゼウムスインゼル:通称「博物館島」。ベルリンにある川の中の島に、美術館傘下の施設が集中する。
関連資料
[編集]本文の典拠ではない資料、発行順。
- 十河巌「スコットランド国立美術館 (エディンバラー) — わたしの見た欧州-5-」『日本美術工芸』第287号、日本美術工芸社(編・出版)、1962年8月、33-40頁。コマ番号0022.jp2-、ISSN 0911-9221、doi:10.11501/2281498、国立国会図書館/図書館送信参加館内公開。
- クリフォード「スコットランド国立美術館・クリフォード館長に聞く— スコットランドにいらっしゃい」、編集部(編集)『月刊美術』第15巻第12号 (通号171) 、サン・アート、1989年12月、132-133頁。ISSN 0910-4364、doi:10.11501/7948997、国立国会図書館限定公開。
- イギリス議会庶民院 National Galleries of Scotland Act 1906 as amended by the National Heritage (Scotland) Act 1985. National galleries of Scotland. Accounts 1988-89. Accounts, prepared pursuant to the National Galleries of Scotland Act 1906 as amended by section 17(8) of the National Heritage (Scotland) Act 1985, for the year ended 31 March 1989, together with the report of the Comptroller and Auditor General thereon. (In continuation of House of Commons Paper no. 308 of 1988-89). ケンブリッジ(イギリス):Proquest LLC〈[1989/90], HC 432〉、2007年。政府刊行物。1906年のスコットランド国立美術館群法 (スコットランド) 制定と、1989年末以降発効のナショナルヘリテッジ法1985年改訂(17)8の影響。付録:会計監査院と監査院長の報告書(1988-89年の庶民院文書第308号の続編)。OCLC 793095530、全12頁。別題『Board of Trustees of the National Galleries of Scotland: National galleries of Scotland accounts for 1988/89. (Received 31 May 1990)』
- National Galleries of Scotland ; スコットランド・ゲール語: Bòrd na Gàidhlig(2013)Plana Gàidhlig 2013-18. エディンベラ:Gailearaidhean Nàiseanta na h-Alba.(スコットランド国立博物館群)
- 展覧会の図録
- Ramsay, Allan、Morland, George、Reynolds, Joshua, Sir『スコットランド国立美術館展 : スコットランド・イングランド29作家の名作日本初公開』三越、1989年。NCID BA85529186。別題『Pictures from national galleries of Scotland』『「スコットランド国立美術館展」巡回展』。
- 展覧会の会期・会場:東京展1989年10月10日–10月15日、日本橋三越本店。大阪展1989年10月18日–10月23日:三越大阪店。名古屋展1989年10月27日–11月1日:名古屋三越栄本店。
- 出品作家:アラン・ラムゼー、ジョージ・モーランド、ジョシュア・レノルズほか。
- 千足伸行(監修)『「スコットランド国立美術館」展カタログ』アート・ライフ(編集・制作・出版)、1993年頃。国立国会図書館書誌ID:000002371717、全国書誌番号:95017338、NCID BN10915973。朝日新聞社, 宮崎県、宮崎日日新聞社、宮崎県教育委員会、宮崎県総合博物館, 財団法人そごう美術館、神奈川新聞社。英文併記、別題『Masterpieces from the National Galleries of Scotland』。
- 展覧会の会期と会場:1993年10月22日–11月30日:伊勢丹美術館。1994年1月14日–2月13日:宮崎県総合博物館。1994年2月23日–4月10日:横浜・そごう美術館。
- 「スコットランド国立美術館 : イギリス」『週刊世界の美術館』第96号、講談社、2002年1月。国立国会図書館書誌ID:000003048412、全国書誌番号:20225157。
- 谷 哲夫『スコットランド国立美術館展』毎日新聞社、2005年。NCID BA73844969。別題『Masterpieces from the national galleries of Scotland : French and Scottish paintings of the 19th century』。
外部リンク
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