利用者:Obendorf/「司祭」改稿案
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以下は、「司祭」記事の改稿案(部分抜粋)である。
司祭(神父)と牧師の位置付け・理解の違い
[編集]以下の対照表は教派ごとに異なる聖職者、教役者の呼称についてのものであるが、そもそも司祭と牧師は位置づけ・理解が異なるものであり、日本語以外の言語でも異なる名称が用いられている。他言語では同じ言葉を使っていても、日本語では教派ごとに別の訳語を用いているようなもの(例: 英語の"deacon"につき、正教会は「輔祭」、カトリック教会は「助祭」、聖公会は「執事」の訳語をあてている)とは違い、例えば英語では牧師は"Pastor"であり、司祭は"Priest"である。Pastorはカトリック教会では主任司祭であることにも、両者について等しい役割を持つ者とは捉えられていないことが表れている。
教派 | 正教会 | カトリック教会 | 聖公会 | プロテスタント |
---|---|---|---|---|
職位/資格 | 司祭 | 司祭 | 司祭 | (正教師[* 1]) |
役職 | 管轄司祭 | 主任司祭 | 牧師[* 2] (Rector, Vicar) |
牧師(Pastor)[* 3] |
呼称 | 神父[* 4] | 神父[* 5] | 司祭/先生/ 師[* 6]/(神父[* 7]) |
牧師/先生/師[* 6] |
- ^ 日本基督教団などにおいて[1]。聖職位ではなくあくまで「資格」であり、概念は司祭(Priest)とは全く異なる。
- ^ 聖公会における「牧師」の概念および原語(Rector, Vicar)はプロテスタントの牧師(Pastor)とは異なり、一個教会の司牧責任者たる司祭または主教のことを指す。詳細は「牧師#聖公会の牧師」参照。また、同じ漢字文化圏でも、大韓聖公会では「牧師(목사)」という語は用いられない[2]。つまり、日本聖公会特有の訳語である。この「司祭⇒職位」と「牧師⇒役職」との関係性は、学校に喩えるならば「教諭⇒資格」と「担任⇒役職」のような関係である。教諭という資格は基本的に一生残るのに対して、担任という役職は一時的なものであるのと同様に、司祭という職位は一生残るのに対して、牧師という役職は任を解かれたら無くなる一時的な地位である。
- ^ 聖公会における「牧師(Rector, Vicar)」が一時的な「役職」であるのに対して、プロテスタントにおける「牧師(Pastor)」は基本的には一生保たれる、「職位」に近い面もある[3]。
- ^ コンスタンティノープル総主教庁系列などの一部の正教会では輔祭の敬称としても用いられる[4]。
- ^ 聖公会の司祭やプロテスタント教会の牧師が「先生」という敬称で呼ばれるのはあくまで口頭の呼びかけなど非公式な敬称であるが、カトリック教会において神父という敬称は公の文書などにも用いられる正式な敬称である[5]。
- ^ a b かしこまった文書において、名前の後に敬称として付加する。
- ^ 英語圏では神父を意味する「Father」という敬称は比較的広く使われる[6]が、日本では稀で、修道司祭を神父と呼ぶケースにほぼ限られる[7][8]。一方、ハイ・チャーチの影響が強い大韓聖公会では「神父(신부)」という敬称が広く使われており[2]、「女性神父(여성 신부)」なる語さえある[9]。(ただし、韓国語では「婦」も「父」と同じ発音・同じハングル表記である。)
脚注
[編集]- ^ “教規 -第5章- - 日本基督教団公式サイト”. 2021年3月6日閲覧。
- ^ a b “성공회, 성직자, 호칭, 복장, 교회 성장(聖公会、聖職者、呼称、服、教会成長)”. 성공회 질문 답변(聖公会質問回答) (2001年1月21日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ “宗教指導者の「老後」 - 現代日本のキリスト教界を中心に”. CORE – Aggregating the world’s open access research papers. 2021年10月16日閲覧。
- ^ “Etiquette and Protocol”. Greek Orthodox Archdiocese of America. 2009年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月21日閲覧。
- ^ “主任司祭からのメッセージ”. カトリック高輪教会 (2019年4月). 2021年10月16日閲覧。
- ^ “Clergy & Staff” (英語). St. Aidan's Episcopal Church. 2021年9月21日閲覧。
- ^ “信徒の働きを生かす英国の教会”. 日本聖公会 管区事務所 (2003年11月5日). 2021年9月21日閲覧。
- ^ “一つの修女会の発展的解消”. 日本聖公会 中部教区 (2014年7月1日). 2021年9月21日閲覧。
- ^ “26일 은퇴하는 ‘첫 여성사제’ 민병옥 신부(26日に引退する「初の女性司祭」閔丙玉神父)”. 서울신문(ソウル新聞) (2011年4月13日). 2021年10月14日閲覧。