コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:Neon010/sandbox/「Wikipedia:児童・生徒の方々へ」の何か

2021年5月28日 (金) 18:18; Neon010による版よりコピペ

このページでは、小学生から中(大)学生くらいまでの若い人たちに、ウィキペディアに参加するときに注意して欲しいことをまとめました。できれば、ウィキペディアで編集をする前に読んでおいて下さい。

なお、既にトラブルに巻き込まれているのであれば、自分のどこに問題があったのかを考える手がかりとして、このページをお読み下さい。

ウィキペディアは、子どもをどう扱っているでしょうか

[編集]

ウィキペディアは、利用者(ウィキペディアの編集に参加している人)の年齢を確かめていません。子どもからお年寄りまで立場としては平等であり、子どもであっても編集に参加することができます。

しかしこれは、別の言い方をすれば「子どもであっても特別扱いをしない」ということです。失敗したときに、「まだ子どもなのだから(許して)」という言い訳は通じません。子どもの利用者は、書きこんだ内容の正確さ、合意の形成(話し合い)での態度など、すべての場面で、大人と同じ一人前の人間として扱われ、一人前の人間として受け答えすることが求められます。

これは、年少者にとってはかなり厳しいハードルかもしれません。あなたには、大人の間に入って、大人と一緒に、大人と同じように仕事をこなせるでしょうか。まず、そのことを考えてみて下さい。

ウィキペディアは、百科事典を作るためのプロジェクトです

[編集]

ウィキペディアは、百科事典を作ろうというプロジェクトです。このことは、絶対に忘れないでください。

百科事典を作る上では、必ずといっていいほど話し合いなどをする場面が出てきます。しかしこのコミュニケーションは、あくまで「百科事典を作る上で必要な話し合い」をするためのものです。ウィキペディアは、決してコミュニケーションが目的のプロジェクトではありません。もしもあなたが友達などとのコミュニケーションを求めているのなら、ウィキペディアは適切な場所ではありません。それにふさわしい掲示板やSNSなどの別のところで求めた方がいいでしょう。

ウィキペディアについて、世の中では「誰でも自由に書ける百科事典」と説明されることが多いようです。しかしこれは特に出版の仕事に就いたりしなくても、編集できるという意味で、プロジェクトの成長を妨害するような事や、基本方針に反したりすることをする人が書く事は認められていません。ウィキペディアは、「基本方針に同意している人だけが、記事を編集したり新しく作ったりしてもいい百科事典」です。そして内容についても、自由に、思いのままにではなく、一定以上の質が求められます。良質な記事を作ることは、大人でも大変なことですから、まして子どもだったら、それ以上の努力をしなければならないでしょう。

ウィキペディアに参加するのならば、「百科事典を作るために、私たちはここに集まっているのだ」ということを、絶対に忘れないように活動してください。

特に気をつけて欲しいこと

[編集]

これまで、年少者がウィキペディアで起こした、または巻き込まれたトラブルの中から、年少者の皆さんがよくやってしまう問題点を、いくつか挙げていきます。

調べものをするとき

[編集]

分からないことがでてきたら、前に注意をしてくれた人などに気安く尋ねる人がいます。繰り返しますが、ここはコミュニティサイトではありません。聞けば誰でも答えてくれる訳ではありませんし、答える義務もありません。まして管理作業をしている人は、とても忙しいので、答えてもらうことは難しいです。

人に聞く前に、ちょっと待って下さい。ここはウィキペディア、物事を詳しく解説するためのところです。あなたの分からない点も詳しく説明してあるでしょう。調べ物をする人たちのためにウィキペディアへ参加するのでしたら、まず自分から、読み調べる姿勢を持ちましょう。人に尋ねるのは、それで分からなかった時だけにして下さい。

適切な記述にするよう気を配りましょう

[編集]

ウィキペディアは、百科事典を作ろうというプロジェクトです。それに合わない記述は、喜ばれません。適切な記述をするよう気を配りましょう。

なお、紙の百科事典をまだ一度も読んだことがない人は、まずそういったものを実際手にとって読んでください。「百科事典はどのようなものか」を知らないまま百科事典を作ろうというプロジェクトに参加するのは、行き先も知らずに船に乗りこむようなもので、感心出来ません。ウィキペディアの良い記事を見るには、トップページの一番上にある「秀逸な記事」を見てみるのがいいでしょう。

これから、特に気を付けて欲しいことを、4つ挙げます。

1. 信頼できる情報を読んで調べたことだけを、書いて下さい
百科事典は、物事の説明をまとめたものです。百科事典の記事を書くには、たくさんの資料を調べ、色々な考え方をまとめる必要があります。みなさんは、学校で色々なことを学んでいることでしょう。しかし学校の授業で習ったことは知識のほんの入り口です。それだけでは百科事典の記事を書くには十分な情報であるとは言えません。記事を書くのならば、授業で習ったことだけをもとにするのではなく、図書室に行って関連する本を何冊も読んだり、インターネットで信頼できる所(政府や、その項目の主題になっている人や団体のサイトなど)で情報を調べるといったことなどが必要です。そうして知った情報は、基本的に「出典」(情報の出所)を付ける必要があります。
また、ウィキペディアは、自分の意見や感想を書くところではありません。みなさんは、学校で「自分の意見を持つのは良いことだ」と教わっていることでしょう。しかしウィキペディアの記事には、あなたの個人的な意見を書いてはいけません。事実をありのままにまとめた記事だけが喜ばれるのです。
不適切な記述がされた場合、誰かがそれを直す必要があります。それは「直す人に負担をかける」ということです。おかしな項目が作られると、削除をするかどうかの話し合いをする場を設ける手間がかかり、それへの話し合いに参加する人々などにも負担をかけることになります。
2. 資料の丸写しは、絶対にダメ!
資料を読んだからといって、参考にした資料からの引き写し・丸写しは、絶対にやめてください。また、歌詞や台詞などをそのまま書くのもやめてください。引き写しは、他人の著作権を侵害するという犯罪になります。多少前後を入れかえたり、言い方を変えたりしても、著作権を侵害していることになんのちがいもありません。著作権を侵害した記述は見つかりしだい削除されますし、繰り返し他の人の著作権を侵害する人は投稿ブロック(編集ができなくなること)されることになるでしょう。
本や資料を調べ読み比べたうえで、あなたがすることがあります。あなたが自分のことばで書いたことの出典、つまり、あなたが何をもとに書き込んだのかは必ずわかるようにしてください。そうすることで、記事の内容が本当に正しいのかを調べたい人や、もっと詳しく知りたい人もあなたと同じ本や資料を読むことができます。
3. ウィキペディアはニュース速報ではありません
テレビや雑誌などで見た不完全な知識やすぐに話題でなくなりそうなニュース的な情報は、ウィキペディアには不要です。そうした情報を書きこまないでください。他にそうした情報を書きこんでいる人がいたとしても、それはその人が間違っています。あなたは絶対にまねしないでください。
4. ウィキペディアでは、記録を残しています
ウィキペディアでは、全ての編集について、記録を残しています。一つ一つの編集を「履歴」のページで見ることができます。不確かな噂や学校の人について書いたり、いじめに使ったりした場合、そのような書きこみはだれかが取り除くでしょうが、書きこまれた内容と書きこんだ利用者の記録は残り、これを消すことはできません。たとえ消されて表からは見えなくなっても、裏では残っています。あなたが落書きのつもりで気軽に書いたことであっても、あなた以外のひとは軽いいたずらとは考えてはいないかもしれません。例外として、著作権や他人のプライバシーを侵害するような記述は履歴からも削除される事がありますが、これはそのような事を書いてもいいという事ではありません。

友達探しのサイトではありません

[編集]

ウィキペディアは百科事典を作ろうというプロジェクトです。友達探しサイトやSNSではありません。ウィキペディアのアカウントを取ると自分だけの、自己紹介ができるページや会話ができるページが使えますが、それらも百科事典作りのために用意されているものです。

特に、子どもの利用者の中には、自分の名前・住所・電話番号・メールアドレスなど自分の情報を細かく書いてしまうような人がいます。これらは、まとめて「個人情報」といいますが、ウィキペディアに「書いてはいけない情報」にあたります。書いてしまった人が、犯罪者に目を付けられたり事件に巻き込まれたりすることもある、とても危険なことなのです。

もちろん、同じ理由から、他の人の「個人情報」を書いてもいけません。そのような使い方は、絶対にしてはいけません。

写真をアップロードする前によく考えましょう

[編集]

ウィキペディアは、百科事典を作ろうというプロジェクトです。写真なども、記事の説明のために十分な質が求められます。年少者がアップロードする写真は、しばしば「質が低い」として問題になります。しかも、そういうものを大量にアップロードして、ますます問題が大きくなることが少なくありません。ウィキペディアにアップロードしていい写真は、記事の説明に役立ち、また著作権や肖像権(しょうぞうけん、顔を勝手に公開されないという権利)などの権利を侵害しないものでなければなりません。気軽に写したスナップ写真などのアップロードは、やめておきましょう。詳しくは「百科事典向け写真撮影のガイド」をご覧ください。

管理に参加するときは、注意深く

[編集]

ウィキペディアでは、百科事典としての質を保つために、項目の削除などの管理作業が行われています。管理作業とは、管理者と利用者が協力して行う作業ですが、年少者の中にも、利用者としてこれらの作業に熱中する人たちがいます。

しかし、実はこの管理作業は、かなり難しいものです。

年少者が管理作業に参加してはいけないという決まりはありません。しかし、年少者による管理作業への参加は、しばしば不適切であり、問題となってきたことも事実です。管理作業に参加するには、用心深くなってください。

1. 削除依頼や即時削除依頼を出す場合には、十分な注意を
ある記事について消して欲しいとき、削除依頼に出すことになるのですが、そこで「その項目が必要か不要か」「その項目は著作権を侵害しているかどうか」など、色々な側面からの検討が必要になります。そういった検討は、多くの知識を持ち、社会経験を積んで、初めてできるものでもあります。あなたが削除すべきだと思っても、実はその項目には大きな価値があるかもしれません。
2. 議論・投票への参加はしっかり理解をしてから
さまざまな議論や投票に参加するのならば、「そこで何が問題になっているか」をしっかり理解してからにしましょう。
それぞれの議論や投票は、ウィキペディアのルールに基づいて行われています。ウィキペディアのルールを読まずに自分の考えを述べても、その考えは間違っているかもしれません。また、議論や投票には、様々な背景があります。それらの背景をきちんと読まなければ、何が問題になっているのかも分かりません。
分からないままに議論や投票に参加するのは、他の利用者にとっても問題を解決する上でも、迷惑以外のなにものでもありません。
3. ほかの利用者への注意も用心深く
ウィキペディアの他の利用者の行動に問題があると思ったときに注意をするのにもまた、用心深い方がいいでしょう。
他人に注意をしたり、説教したりすることは、意外とむずかしいものです。ウィキペディアであなたの周囲にいるほかの利用者の多くは、あなたより知識があり、社会経験も積んでいる人々です。そういう人々に注意をし、間違いを直させることは、簡単なことではありません。
また、知識不足や経験不足が原因で、問題のない行動を問題のある行動だと思いこんでしまうこともあります。問題のない行動を注意されたら、大抵の人は気分を害し、ときには激しい反論をしてくるかもしれません。
不用意に注意をすることは、ウィキペディアにとっても、あなた自身にとっても、マイナスにしかなりません。年少者は、他の利用者に注意をすることについて、注意深くあるべきです。どうしても見過ごせないと思ったときには、だれか信用のできる大人の利用者に相談をしてみてはいかがでしょうか。

あなたがもし、注意されたら

[編集]

あなたが注意されたときどうすればいいかを、まとめておきましょう。

1. 感情的に言い返すのは、やめておきましょう
注意されるというのは、あまり楽しいことではありません。そこで、注意されてすぐに、感情的になって言い返してしまう人がいます。しかしそれは、間違った対応です。本気を出した大人と言い合いをやって言い負かしてしまえるほど、世の中は易しくありません。
2. なぜ注意されたのかをよく考えてみましょう
注意されたら、まず「自分の行動のどのようなところが注意されたのか」を、一晩ぐらいよく考えてみましょう。注意した人は、注意したわけをいちいち全部説明してくれないかもしれません。そこで方針の文書を読んだり、こういうことなのだろうかと、色々考えてみたりしなければならないこともあります。また、あなたが、注意されたことをしっかり分かったと思っていても、それもまた間違えているかもしれません。
3. 分からなくても、とりあえず「ごめんなさい」だけは、間違いのもと
注意された内容が分からなくてもとりあえずごめんなさいと謝る方法もあります。しかし、言葉であやまっても、行動が直らなければ、次の注意はもっと厳しいものになるでしょう。必要なことは、反省すべきところをしっかり反省して同じ間違いを繰り返さないということです。
4. 上手く行かなければ、もしかしたらあなたにはウィキペディアはまだ早いのかもしれません
考えても、何を注意されたのかがよく分からなかったり、また何度も注意を受けたりしたのなら、もしかすると、あなたにはウィキペディアで活動するのはまだ早かったのかもしれません。あなたが無理をしてウィキペディアに参加しつづけても、ほかの利用者は困りますし、あなたも傷ついてしまうかもしれません。そういうときは、いったんウィキペディアへの参加はやめて、何年か経ってから出直すのがいいでしょう。

では、年少者はどのようにウィキペディアに参加するのがよいのでしょうか

[編集]

はっきり言いますと、年少者には、ウィキペディアで活動して認められるチャンスはあまりありません。ですが、みなさんなら手元に様々な書物があるでしょうし、必要に応じて使える図書館、それにインターネットがあります。また、児童や生徒のみなさんの本分は勉強をすることですから、その時間もあるはずです。そのことを生かして、より多くの情報を得て、見聞を広め、時間をかけて少しずつウィキペディアに慣れていく、という方法を強くおすすめします。

手元にあったり借りたりできる資料や、それらの資料を使える立場を十分に生かし、1日に1か所書き加えるといったところからやってみてはいかがでしょうか。興味のある項目を読み、決まりを調べることで、まずはウィキペディアに慣れていきましょう。大きな編集をしたり、項目を新設したり、管理作業に手を付けたりといったことは、5年先、10年先、あなたが知識を増やし、ものごとを分別する目を養い、社会経験を積んでからの方が良いでしょう。

ウィキペディアは息の長いプロジェクトですから、5年、10年経っても同じように続いているはずです。

焦らずにゆっくり慣れていきましょう。

関連項目

[編集]

(ここにカテゴリがあった)