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利用者:NKEISK/連邦直轄部族地域

連邦直轄部族地域 (Federally Administered Tribal Areas, FATA) は、パキスタンの4つの州の外部にある地域であり、面積は約27,220km²である。

地理

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西側はデュランドラインによって引かれた国境アフガニスタンと接し、東側は北西辺境州パンジャーブ州と、南側はバローチスターン州と接している。

2000年の集計によれば総人口は約3,341,070人で、パキスタン人口の2%に相当する。地域内の人口のうち市域に住んでいるのはほんの3.1%だけであり[1]、ゆえにパキスタンの行政区分の中では最も都市化の進んでいない地域である。

部族地域はバジャウル、モフマンド、カイバル、オラクザイ、北ワジリスタン、ミナミワジリスタンの7つの自治区と、ペシャワール、コハート、バヌー、タンク、カーンの5つの辺境地区 (Frontier Region) から構成されている。ミランシャー、ラズマク、バジャウル、ダッラ、ワナが主な町である。

行政

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人口の推移
調査 人口 都市部

1951 1,332,005 -
1961 1,847,195 1.33%
1972 2,491,230 0.53%
1981 2,198,547 -
1998 3,176,331 2.69%

部族地域には、パキスタン中央政府の支配はわずかしか及んでいない。地域内に住むパシュトゥーンを中心とした部族は敵意すらもって独立しているが、アフガニスタンのターリバーン崩壊に伴う摩擦が起きるまでは、パキスタンの中央政府との関係はたいてい友好的であった。これらの部族はイギリス統治下で制定された辺境犯罪規則 (Frontier Crimes Law) が適用される。また、部族はパキスタンの上院・下院に議席を持っている。以前は政党法 (Political Parties Act) が部族地域に及ばなかったため、部族地域の候補は政党に所属せず独立候補として立候補していた。しかし、政党法が及ばないにもかかわらず、1997年の総選挙では部族地域の住民にも投票権が与えられた。

経済

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部族地域は部族によって統治されており、主な産業は牧畜である。地域内にわずかに存在する肥沃な谷では農業も行われている。灌漑地の面積は全部でおよそ1,000km²である。歴史的には、この地域はアヘンの生産と取引の中心地であった。パキスタン政府によって麻薬関連の活動を大々的に取り締まる試みがなされてきたものの、アフガニスタンからのアヘン密売は依然として問題になっている。

出典

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  1. ^ RISING URBANIZATION IN PAKISTAN Some Facts and Suggestions, Arshad Zaman and Iffat Ara

外部リンク

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