利用者:NGiraffe/作業中の記事/猫田一金五郎の冒険

『猫田一金五郎の冒険』とはとり・みきによる漫画作品。探偵猫田一金五郎が登場する作品群で、単発の作品として様々な雑誌で発表された。これらの作品が単行本としてまとめられ、2003年に講談社から発行されている(ISBN 4063645150)。

概要

探偵、猫田一金五郎が助手の小咄少年と共に謎に挑む、推理漫画の形をとっている。しかし実際は実験的なギャグに終始してストーリーが進まないことも多い。登場人物の格好は全体にレトロで、戦前・戦後の推理小説の雰囲気を漂わせている。単行本のカバーは光沢のない紙質に白黒二色で人物の胸像が描かれているだけであり、作品世界の雰囲気を補っている。

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注意：以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。

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登場人物

猫田一金五郎（ねこたいち きんごろう）

本作の主人公。探偵。黒のスーツまたは、セルの袴にお釜帽といういでたちで登場することが多い。お釜帽を被って登場する際には必ず帽子でギャグを見せようとする。

小咄少年（こばなししょうねん）

猫田一金五郎の助手。坊主頭で詰襟の学生服を着ていることが多い。

怪人2001面相(かいじん2001めんそう)

怪盗。硬質なお面を縫い付けたフード付きの黒マントを羽織って登場する。

宮入警部(みやいりけいぶ)

警視庁の警部。不定形。

一ツ橋(ひとつばし)

宮入警部の部下。

川森(かわもり)

宮入警部の部下。

内容

• カブトムシの謎 ---- 表紙と見返しに掲載。
• 斜めすぎる屋敷の犯罪 ---- 全てのコマが平行四辺形に傾いている。
• 悶々島
• 小人探偵団～西瓜喰い人形の秘密～
• 犬家の一族
• 悪魔の蹴鞠歌
• 錯覚館の恐怖 ---- だまし絵、トリックアートを多用。
• 本人殺人事件
• 美容院坂の罪作りの馬 ---- 京極夏彦との合作。
• 猫田一金五郎のトリック・パズル ---- 一ページをひとコマにイラストと文章で読者に謎を提示し、次のページで解答を示すという形式で描かれている。
• 第３セクター殺人事件
• シンメトリー事件 ---- 全てのページが(台詞以外)線対称な構図で描かれている。
• 巨人対怪人
• 百八つ墓村
• いろは歌留多の謎 ---- 本書の他作品から選ばれたコマがカルタの図案として並んでいる。
• Y2Kの悲劇 ---- 本文部分から見返し、裏表紙にかけて掲載。