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シェブネム・コルル・フィンジャンジュ(2016年)

シェブネム・コルル・フィンジャンジュトルコ語: Şebnem Korur Fincancı1959年 - )は、トルコ医師法医学専門家、人権擁護者

経歴

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1953年にイスタンブルに生まれる。イスタンブル大学ジェラパシャ校の医学部を卒業後に法医学を学び、法医学協会の創設に参加し、1993年から1996年まで会長を務めた[1]。2024年までトルコ医師会トルコ語版の会長を務めた[2]

法医学の専門家、拷問廃止運動家として国際的に活動している[2]。1996年には、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷ボスニア・ヘルツェゴビナのカレシアの墓地にある遺体の検死を担当した[3][4]。拷問・虐待行為の調査の国際基準を定めた国連のイスタンブル議定書英語版や、世界保健機関(WHO)の性暴力ハンドブックの作成に参加し、トルコにおける人権擁護でも活動している[2]

フィンジャンジュは、トルコ軍が対テロ作戦で化学兵器を使用した疑いがあるとして調査を求めたが、テロ組織のためのプロパガンダ罪で拘留された。2023年1月にイスタンブル第24重罪裁判所で公判が行われ、2年8カ月15日の禁錮刑判決を受けて釈放された。フィンジャンジュは釈放後に刑務所の前で次の声明を発表した[2][5]

私たちに科された2年8カ月15日の罰、もちろんこれは非常に意味のないものだ。なぜなら、あるテレビ局の放送方針が違反と定義され、その後その違反が私に帰結するというのは理にかなったものではないからだ。私は自分の罪のみに責任を持てる。この罪は、人道に対する責任を帯びた罪である。社会全体を健全にする罪である。もちろん我々は医師として人の健康を優先し、戦争に反対し、あらゆる兵器の使用を防止、禁止、廃絶するために全力を尽くす。[5]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ Şebnem Korur Fincancı” (英語). フラント・ディンク・ファウンデーショントルコ語版. 2024.12.5.閲覧。
  2. ^ a b c d シェブネム・コルル・フィンジャンジュ トルコ”. アムネスティ・インターナショナル. 2024.12.5.閲覧。
  3. ^ Gazetesi, Evrensel. “Turkish Medical Association (TTB) Central Council President and Evrensel Writer Prof. Dr. Şebnem Korur Fincancı arrested” (英語). Evrensel.net. 2024.12.05.閲覧。
  4. ^ Who's who in Politics in Turkey”. Heinrich Böll Stiftung. pp. 247–249. 15 November 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2024.12.05.閲覧。
  5. ^ a b トルコ医師会会長、有罪判決とともに釈放決定”. TUFS media (2014.07.30.). 2024.12.05.閲覧。

関連文献

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  • 大村幸弘, 永田雄三, 内藤正典 編『トルコを知るための53章』明石書店〈エリア・スタディーズ〉、2012年。 
  • 舟越美夏『その虐殺は皆で見なかったことにした トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇』河出書房新社、2020年。