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利用者:Minori1793

防草ブロック(ぼうそうぶろっく)とは、 既存の従来製品(例:歩車境界ブロック・側溝ブロック・他)の目地部へ独自の防草構造を持ったせた製品として国土交通省をはじめ、全国の自治体公共工事で利用されている道路用コンクリート二次製品である。道路インフラ整備に採用されるブロック製品としては珍しく、日本を代表する国土と環境分野また研究機関など多くの有識者より評価を得ており、唯一の「環境製品」として位置づけられ、現在では全国防草ブロック工業会[愛知県(現)矢野コンクリート工業㈱ 代表取締役 矢野明正]加盟企業によって製造販売されている。

概要

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2004年に初めて製品開発され、同年より中部三県の国土交通省をはじめ県市町村管轄工事へ向け防草製品が徐々に採用されるようになる。全国防草ブロック工業会の防草製品技術は「植物の特性を利用した防草技術」であるため何も使用せず、雑草が自ら成長を抑制することで従来の除草・防草対策に掛かっていた莫大な道路維持予算も不要となること、環境面からみても従来防草製品による環境負荷や対策工事時に排出されていたCO2排出量もゼロとなることなど、各役所の維持管理側も私たち生活利用者にとっても、次世代へ向けた安心と安全なインフラ整備の一環として採用実績が増え続けている。

防草技術とは

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全国防草ブロック工業会製品の防草技術は、従来の防草を目的とした技術や製品(草刈りカッター、防草テープ・防草シール、他)、農薬等を全く必要とせず雑草が自ら成長を抑制し、その後褐変枯死するという不思議な技術ではあるが、実は植物の成長メカニズムを利用している。それは、植物の成長とホルモンの調節がアンバランスとなり成長を抑制させる。1880年「進化論」で有名なダーウィン博士とその息子の植物の「屈性」研究に由来しており、その研究の約50年後には植物の成長を調整している、植物ホルモン「オーキシン」の発見がある。 植物の茎や芽は太陽に向かい、根は重力を感知し下方へと成長するという「地球と太陽」の関係である。 その地球上の不変の法則を逆手にとった目地構造を製品目地部へ設けることで、「屈性」を利用する事で目地部防草対策を可能としている。

従来目地の植生原因と問題点

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我々が常に利用している歩行者・自動車用道路や中央分離帯には、利用者の安全と自然災害かの為にコンクリート製ブロック(側溝・境界ブロック)が設置されている。地域性や発注官庁(国都道府県)、現場事情により境界ブロックの製品形状・施工状況の違いはあるが、その境界ブロックと舗装材(構造物と構築物)には必ず、構造脱と構築物によって垂直目地が形成されます。 その目地部分の植生原因として、①季節により舗装材の伸縮が起こり目地部に隙間が生じる。 ②施工時埋設する、舗装材下部の路盤もしくは地中に種子や宿根として既に混在している。 ③施工後、目地の隙間へ風雨により種子が流れ込む ④草刈りをしても多年生植物などは成長を続けている。⑤従来技術・製品による対策施工後は製品劣化もあり難しい。 そして、毎年の道路維持予算の削減により除草作業や防草対策工事が十分できない事情もあり、年々景観に対する苦情、交通障害(安全対策)の苦情も増え、近年では雑草が原因となる健康被害(特に通学路)も懸念されている。


防草ブロックの目地構造、その他

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防草ブロックが形成する目地構造とは、例えば歩車境界ブロックの場合、地下より目地構造に沿って雑草が上へ成長する過程において、本来の成長方向とは逆向きとなる斜め下方向へ向け、目地上部より浸入した種子の根は下方向とは逆に上向きとなるように防草ブロックには切りかけが設けられている。 特徴としては目地形成を変更することで、多くの二次製品・施工への対応が可能となり、防草ブロックの製品価格も従来製品と同等であり施工性も大きな差がない。  また、従来技術(防草シールやテーブほか)による対策では長期的に雑草の成長を止めることは不可能であるが、全国防草ブロック工業会の防草技術(目地構造)は自然の摂理を利用し「雑草が自ら成長しなくなり枯れる」事が、過去に無い新しい技術として世界で初めて開発された防草技術となる。  そして、切りかけ部の形状も活かされ舗装材に伸縮が起きても目地に隙間ができ難い形状である。しかし目地に「隙間」が生じたとしても雑草の成長が止まる仕組みは変わる事はなく、長期に渡り実証研究も終えていることもあり、防草技術製品のレベルは高い。  防草目地構造となる切りかけ形状は、目地に対する角度と下向きとなる長さにより実際の成長と植物ホルモンとのアンバランスが引き起こる。意味なく雑草の成長の方向を変えるだけでは雑草の成長は止まらず繰り返しの実証に基づいたエビデンスが重要となる。


開発経緯概要

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全国防草ブロック工業会が採用している防草技術は、長年に渡り一人の老人(故石川繁氏:昭和6年生)の研究努力により防草技術が(エビデンス構築)考案される。 健康の為にはじめたウォーキング途中、木陰で休んでいた松の大木から下方へと土手からハミ出した太い根を眺めていた事が研究のキッカケとなる。技術構築には試行錯誤の繰返しではあったが、研究の為に公的資金や機関、また産学との連携をとる事はせず、全て石川繁氏個人による実証研究で実施される。その後、長男である石川重規氏(防草研究会http://www.eco2004.com/)が引き継ぎ、現在では国立大学法人名古屋大学 (生物機能開発利用研究センター、農学博士 北野英己教授)と、植物の成長メカニズムの解明へ向けた研究体制がとられている。 全国の自治体、研究機関による製品技術の検証も実施されており、次世代の環境製品とての

製品・技術受賞歴

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道路用コンクリート製品・技術としては過去に例がないほど、国土と環境分野の多くの有識者、日本の研究機関や関係省庁から高い評価を得て、下記受賞を受けている。

第40回 ≪環境賞≫ 平成25年06月12日受賞 http://biz.nikkan.co.jp/sanken/kankyo/index.html

第16回 ≪国土技術開発賞≫ 平成26年07月30日受賞 http://www.jice.or.jp/review/awards

第12回 ≪愛知環境賞≫ 平成28年02月18日受賞 http://aichikankyoushou.jp/

第41回 ≪発明大賞≫ 平成28年03月15日受賞 http://www.jsai.org/

【全国防草ブロック工業会推進室】 0565-43-3700 担当:井浦