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利用者:Kororo135624/リッチ (アンデッド)

コンピュータゲーム『The Battle for Wesnoth』に登場するリッチ

リッチ(Lich)は、ファンタジー作品などに登場するアンデッドの一種。

概要

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リッチは、降霊術に長けた強力な魔法使いが稀少な材料などを用いた儀式を通じて永遠の命を得たものであることが多い。そしてそのような経緯から、ゾンビといった知性を持たないアンデッドとは異なり、高い知能と魔術の技能を持ち合わせている。

また、多くの場合兵士などのより下位の存在を従えている姿で描かれている。

歴史的背景

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「リッチ」(lich)という言葉は、「死体」を意味する古英語の単語に由来する。

今日のようにアンデッドの一種を意味するようになる前は、クラーク・アシュトン・スミスの『魔術士の帝国』などの様々なファンタジー作品で、動く動かないにかかわらず、いかなる状態の死体をも意味する言葉として用いられた。

その後、1976年に発売された、ロールプレイングゲームダンジョンズ&ドラゴンズ』の追加ルールブック『グレイホーク』において、初めてアンデッドの一種としての「リッチ」が登場し、[1]これをきっかけに現在のように「リッチ」という言葉が用いられるようになった。

文学

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死体の古語である「リッチ」という言葉は、近代では主にファンタジー作品において用いられている。

怪物としてのリッチは、いわゆる初期のヒロイック・ファンタジーに登場する、自身の魔術によって死を克服した強力な魔法使いに由来している。これらの小説ではこのような魔法使いが少なからず見られ、例えばクラーク・アシュトン・スミスの短編小説の多くには、魔術によって死からの復活を可能にする強力な魔法使いが登場しており、ロバート・E・ハワードは『スカル・フェイス』などいくつかの作品で、神秘的な手段によって不死になることで、体はしわが寄った抜け殻のようになる一方、人間にはできないような動きとより活発な思考をするようになった魔法使いを登場させている。 [2]

また、現在のようなリッチが登場するきっかけとなった『ダンジョンズ&ドラゴンズ』共同制作者の1人であるゲイリー・ガイギャックスは、同ゲームに登場するリッチはガードナー・フォックスの短編小説『ザ・ソード・オブ・ザ・ソーサラー』を基にしていると述べている。 [3] [4]

なお、リッチには宝石で飾られた頭蓋骨というイメージがあるが、これはフリッツ・ライバーが初期に書いた『盗賊の館』がもととなっている。[5]

ただし、アンブローズ・ビアスの『ハルピンフレイザーの死』や ハワード・ラヴクラフトの『戸をたたく怪物』 [6]などのように、単なる死体という意味で「リッチ」という言葉を用いている例も存在する。

脚注

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  1. ^ Gygax, Gary (1976). Grewhawk. TSR Rules. pp. 35. ""LICHES: These skeletal monsters are of magical origin, each Lich formerly being a very powerful Magic-User or Magic-User/Cleric in life, and are now alive only by means of great spells and will because of being in some way disturbed."" 
  2. ^ The Weird Works of Robert E. Howard (Vol 1 ed.). Cosmos Books. (July 2007). pp. 194–320. ISBN 978-0809562367 
  3. ^ Morrus' D&D / 4th Edition / d20 News - View Single Post - The Lich (Origins)”. EN World (2007年1月29日). 2009年6月15日閲覧。
  4. ^ Morrus' D&D / 4th Edition / d20 News - View Single Post - Gygaxian Monsters”. EN World (2007年10月5日). 2009年6月15日閲覧。
  5. ^ D&D Monster Origins (L-M).
  6. ^ Hplovecraft.com