利用者:Katu41/sandbox
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◆わび(動詞「わびる(侘)の連用形の名詞化)
- 万葉集 四・六四四「今は吾は和備(ワビ)そしにける気(いき)の緒に思いし君を許さく思えば(紀女郎)」
- 俳諧・田舎の句合〔1680〕二一番「佗に絶て一炉の散茶気味ふかし」
- 浄瑠璃・曾我扇八景〔1711頃〕紋尽し「檜の木作りも気づまりさに、わびのふせ屋の物ずき」
- 咄本・醒睡笑〔1628〕八 「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや 利久はわびの本意とて、此の歌を常に吟じ」
- 南方録〔17C後〕覚書「惣而わびの茶の湯、大てい初終の仕廻、二時に過べからず」
- 俳諧・続の原〔1688〕「梅の侘、桜の興も、折にふれ、時にたがへば、句も又人を驚しむ」
◆わ・びる 【侘・詫】 わぶ 解説・用例〔自バ上一〕文語 わ・ぶ〔自バ上二〕
- 続日本紀‐宝亀二年〔771〕二月二二日・宣命「言はむすべも無く為むすべも知らに、悔しび賜ひ和備(ワビ)賜ひ」
- 万葉集〔8C後〕四・七五〇「思ひ絶え和備(ワビ)にしものをなかなかに何か苦しく相見そめけむ〈大伴家持〉」
- 古今和歌集〔905~914〕春上・五〇「山たかみ人もすさめぬさくら花いたくなわびそ我みはやさむ〈よみ人しらず〉」
- 古今和歌集〔905~914〕仮名序「きのふはさかえおごりて、時をうしなひ、世にわび」
- 古今和歌集〔905~914〕秋上・一九九「秋の夜はつゆこそことにさむからしくさむらごとに虫のわぶれば〈よみ人しらず〉」
- 古事記〔712〕上「其の神の嫡后(おほきさき)須勢理毘売命、甚く嫉妬(うはなりねたみ)為(し)たまひき。故、其の日子遅の神和備弖(ワビテ)〈三字は音を以ゐよ〉」
- 蜻蛉日記〔974頃〕下・天延二年「いとわりなき雨にさはりて、わび侍り」
- 源氏物語〔1001~14頃〕帚木「にはかにとわぶれど、人も聞き入れず」
- 仮名草子・仁勢物語〔1639~40頃〕上・二六「をかし、男、五十余りなりける女を、まうけける事と、わびける人の返しに」
- 伊勢物語〔10C前〕二六「男、五条わたりなりける女をえ得ずなりにけることと、わびたりける、人の返りごとに」
- 徒然草〔1331頃〕七五「つれづれわぶる人はいかなる心ならん」
- 虎明本狂言・花盗人〔室町末~近世初〕「我らもかやうに成事、くるしからずや、ああわびるまじや、わび候まひぞ」
(4)おちぶれた生活を送る。みすぼらしいさまになる。
- 俳諧・犬子集〔1633〕九・秋「わひたる人の袖の秋風月がたのやぶれ衣にあらはれて〈宗及〉」
- 仮名草子・ねごと草〔1662〕上「いとわびたる埴生の小屋にたちより」
- 謡曲・松風〔1423頃〕「ことさらこの須磨の浦に心あらん人は、わざとも侘びてこそ住むべけれ」
- 俳諧・和漢文操〔1723〕七・銘類・渋笠銘并序〈芭蕉〉「草の扉にひとりわびて」
- 宇治拾遺物語〔1221頃〕一一・三「ただゆるし給はらんとわびければ」
- 御伽草子・福富長者物語〔室町末〕「近き程に一度振り出して、先つかうまつり侍るべしと、しきりにわぶる」
- 俳諧・本朝文選〔1706〕五・記類・落柿舎記〈去来〉「かくばかり落ぬる柿を見ず。きのふの価、かへしくれたびてむやと佗(ワブ)」
- 浄瑠璃・心中重井筒〔1707〕中「無心ながらまそっとしてま一度寄って下さんせ。頼みまするとわぶれ共」
(7)(詫)困惑した様子をして過失などの許しを求める。他動詞的にも用いる。あやまる。
- 今鏡〔1170〕六・雁がね「わび申す由聞かせ参らせよと宣ひければ」
◆わぶ・る 【侘】解説・用例〔自ラ下二〕「わびる(侘)」に同じ。
- 万葉集〔8C後〕一五・三七五九「たちかへり泣けどもあれはしるし無み思ひ和夫礼(ワブレ)て寝る夜しそ多き〈中臣宅守〉」
◆さぶ(動詞上二段活用)
- 万葉集 五七二 「まそ鏡見あかぬ君に後(オク)れてや朝夕に左備(さび)つつ居らむ」
- 霊異記 上二話 「彼妻*咄本・醒睡笑〔1628〕八
「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや 利久はわびの本意とて、此の歌を常に吟じ」 着二紅襴染裳一而窈窕(さび)〈佐備(さび)〉裳襴引逝也」