利用者:JohnDoe9579/アッピアン・ウェイ
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種類 | 非公開会社 |
---|---|
業種 | 映画、テレビ製作 |
設立 | 2001年 |
創業者 | |
本社 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州ウェスト・ハリウッド |
主要人物 |
|
アッピアン・ウェイ・プロダクションズ(Appian Way Productions)は、アメリカの俳優、プロデューサーのレオナルド・ディカプリオによって2001年に設立されたロサンゼルスの映画・テレビ製作会社。
設立以来、アカデミー賞受賞作の『アビエイター』や『レヴェナント: 蘇えりし者』、同賞ノミネート作の『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、ドラマ映画の『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』、コメディ映画の『エデンのガーデナー』、伝記クライム映画の『パブリック・エネミーズ』、サイコロジカルホラー映画の『エスター』、サイコ・スリラー映画の『シャッター アイランド』、クライムドラマ映画の『ファーナス/訣別の朝』や『夜に生きる』、伝記ドラマ映画の『リチャード・ジュエル』など、多彩な作品を製作している。
他に、『グリーンズバーグ』、『The Men Who Built America: Frontiersmen』、『マーキュリー・セブン』などのテレビシリーズも制作している。
近年では、特に急進的な環境変化に関するドキュメンタリー映画を制作している[2]。2016年、ナショナル ジオグラフィックと提携し『地球が壊れる前に』を製作。また、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた『ヴィルンガ』や『Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』、『How to Change the World』、『Catching the Sun』、『アイボリー・ゲーム』など、いくつかのドキュメンタリー作品でもNetflixと提携している。その他の公開プロジェクトには、『The 11th Hour』、2019年サンダンス映画祭で観客賞を受賞した『シー・オブ・シャドウズ』、HBOとの『Ice on Fire』、『And We Go Green』などがある。
沿革
[編集]2001–2010年
[編集]2001年、レオナルド・ディカプリオによってアッピアン・ウェイ・プロダクションズが設立された[3][4]。社名はローマ街道のひとつアッピア街道が由来となっている。
2004年、同社初作品となる『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』を製作[5]。本作は第57回カンヌ国際映画祭のある視点部門でプレミア上映された[6]。
同年、同社2作目となる伝記映画『アビエイター』は、Forward Pass、Intermedia、Initial Entertainment Groupと共同で製作された。本作は、チャールズ・ハイアムのノンフィクション小説『Howard Hughes: The Secret Life』を原作とし、映画プロデューサーとして成功を収めながら、重度の強迫性障害に苦しんだ航空界のパイオニアであるハワード・ヒューズの人生を描いている[7][8]。本作は興行的に成功し、1億1,000万ドルの予算に対して全世界興行収入2億1,370万ドルを記録した[9]。第77回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞を含む計11部門にノミネートされ、ケイト・ブランシェットの助演女優賞を含む5部門を受賞した[10]。
2007年、ディカプリオの親友でもあるケヴィン・コナリーが監督を務めたコメディドラマ映画『エデンのガーデナー』が公開された。その数ヵ月後、地球温暖化に関するドキュメンタリー映画『The 11th Hour』を発表した。本作では、50人の専門家がさまざまな環境問題の解決策を提案しており、2008年3月にナショナル・ジオグラフィック・チャンネルでアースウォッチ環境映画賞を受賞した[11]。
2009年、ジョニー・デップとクリスチャン・ベール主演のマフィア映画『パブリック・エネミーズ』が公開された。本作は、ブライアン・バローのノンフィクション小説『Public Enemies: America's Greatest Crime Wave and the Birth of the FBI, 1933–34』を原作とし、世界恐慌時代にその悪名を轟かせた銀行強盗ジョン・デリンジャーの晩年と、彼を追うFBI捜査官メルヴィン・パーヴィスの姿を描いている[12]。本作は興行的に成功し[13]、おおむね好意的な評価を得たが、なかには史実の不正確さを指摘する批評家もいた[14]。
同年、ダーク・キャッスル・エンターテインメントと共同で、サイコホラー映画『エスター』を製作。本作は、養子縁組のコミュニティから「孤児に対する否定的なステレオタイプを助長する」など様々な批評を受けたが[15]、興行的には成功した[16]。
2010年、再びスコセッシとタッグを組み、デニス・ルヘインの同名小説を原作としたサイコスリラー『シャッター アイランド』を製作。孤島にある精神科施設を調査するうち、自らの正気に疑問を抱くようになる連邦保安官エドワード・"テディ"・ダニエルズ役をディカプリオが主演した。
2011年以降
[編集]2011年最初の作品となる、キャサリン・ハードウィック監督の映画『赤ずきん』が公開された。批評家からの評価は芳しいものではなく、タイム誌では「2011年ワースト映画トップ10」にも選ばれたが[17]、興行的にはまずまずの結果だった[18]。その後、同年2作目となるトニー・ケイ監督の映画『デタッチメント 優しい無関心』が公開された。その後、同年3作目となる映画『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』が公開された。本作は、ボー・ウィリモンの戯曲『Farragut North』を原作とし、ジョージ・クルーニーが監督・共同製作を務めた。本作は好意的な評価を受け[19]、ガーディアン紙の批評では演出とキャストの演技が称賛された[20]。
2013年1作目は、犯罪スリラー『ランナーランナー』で、ガーディアン紙のザン・ブルックスは「かろうじて流れに乗った、怠惰でくだらない映画」と評すなど[21]、批評家からの評価は芳しくなかった[22][23]。同年2作目となるスリラー映画『ファーナス/訣別の朝』も批評家に酷評され、興行的にも大爆死した[24][25]。同年3作目となるスコセッシ監督の伝記映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、過激なシーンがあるという理由でケニア、マレーシア、ネパールで映禁止となったにもかかわらず[26][27]、興行的に成功を収め、2013年第17位の興行収入を記録した[28]。また、第86回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など5部門にノミネートされた[29]。
2015年、ディカプリオがアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『レヴェナント: 蘇えりし者』で製作・主演を務めた。本作は、1823年にグリズリーベアに襲われた探検家ヒュー・グラスの生還劇にインスパイアされたマイケル・パンクの同名小説を基にしている。特に、演技、演出、撮影が高く評価され、第88回アカデミー賞では12部門にノミネートされ監督賞、主演男優賞、撮影賞を受賞した[30]。
2016年5月、パラマウント・ピクチャーズと3年間のファーストルック契約を締結[31][32]。
同年12月、デニス・ルヘインの同名小説を原作とした『夜に生きる』が公開された。本作では、ベン・アフレックが監督・脚本・主演をが務めたが、評価は芳しくなく6,500万ドルの製作費を回収できなかった[33]。また、『Davi's Way』、『ラスト・シャーマン』、『アイボリー・ゲーム』、『地球が壊れる前に』の4本のドキュメンタリー映画を製作し、『地球が壊れる前に』はイブニング・スタンダード英国映画賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した[34]。
2017年、SNSでストーカーと親しくなりながら、別れを乗り越えようとする若い女性を描いたスリラーテレビ映画『アンダー・ザ・ベッド』が公開された[35]。その後、ブラムハウス・プロダクションズとGK Filmsと共同製作の超自然ホラー映画『デリリウム 迷宮の館』(原題は『Home』から『Delirium』に変更された)が公開された[36][37][38]。
2020年、テレビ向け作品とドキュメンタリー映画ではAppleスタジオと[39]、長編映画ではソニー・ピクチャーズと複数年のファーストルック契約を結んだ[40]。
2023年、第80回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門でワールドプレミア上映されたロバート・コロドニー監督のデビュー作『The Featherweight』や[41][42]、Apple TV+とパラマウント・ピクチャーズ配給でスコセッシが監督を務めた『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、ウィスラー映画祭でプレミア上映された『Queen of Bones』が公開された[43][44]。
同年、スティーブン・キングの小説『Billy Summers』の映画化の製作が報じられた[45]。
2024年、『アブセンシア~FBIの疑心~』のクリエイターであるマシュー・シラルニック、Amazon MGMスタジオ、Oakhurst Entertainment、Talaria Mediaとタッグを組み、ジェームズ・ロリンズのテクノスリラー小説『シグマフォース』シリーズのテレビ映画化が開発中であると報じられた[46]。
映画
[編集]テレビ
[編集]- Greensburg (2008–10)
- アンダー・ザ・ベッド (2017、テレビ映画)
- Pete the Cat (2017–22)
- The Men Who Built America: Frontiersmen (2018、ドキュメンタリードラマ)
- Grant (2020)
- マーキュリー・セブン (2020)
- シャイニング・ガール (2022–)
ドキュメンタリー
[編集]- The 11th Hour (2007)
- ヴィルンガ (2014、Netflix)
- Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密 (2015、Netflix)
- How to Change the World (2015)
- Catching the Sun (2015)
- Davi's Way (2016)
- ラスト・シャーマン (2016)
- アイボリー・ゲーム (2016)
- 地球が壊れる前に (2016)
- Jonestown: Terror in the Jungle (2018)
- Ice on Fire (2019、HBO)
- シー・オブ・シャドウズ (2019)
- And We Go Green (2019)
- "投票のカラクリ"をダイジェスト (2020、Netflix)
- Kid 90 (2021)
- Fin (2021)
- The Loneliest Whale: The Search for 52 (2021)
脚注
[編集]- ^ “A+E Networks – Life is Entertaining”. web.archive.org (2017年4月28日). 2024年8月8日閲覧。
- ^ Lyons, Josh (20 June 2016). “Leonardo DiCaprio And Appian Way Team With Misher Films For 'The Outlaw Ocean' At Netflix (EXCLUSIVE)”. The Tracking Board 7 October 2020閲覧。
- ^ Dargis, Manohla; Scott, A. O. (2011年8月11日). “The Good, the Bad, Not the Ugly” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2024年8月8日閲覧。
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- ^ “THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON - Festival de Cannes 2013 (International Film Festival)”. web.archive.org (2013年11月10日). 2024年8月8日閲覧。
- ^ Santas, Constantine; Wilson, James M.; Colavito, Maria; Baker, Djoymi (2014-03-21) (アラビア語). The Encyclopedia of Epic Films. Scarecrow Press. ISBN 978-0-8108-8248-5
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- ^ Grobar, Matt (2022年8月30日). “Julia Butters, Jacob Tremblay, Martin Freeman & Taylor Schilling Set For Horror ‘Queen Of Bones’; Robert Budreau Directing For Appian Way, Lumanity Productions And Productivity Media” (英語). Deadline. 2024年8月8日閲覧。
- ^ a b Jr, Anthony D'Alessandro,Mike Fleming (2023年2月3日). “Warner Bros Takes Stephen King Bestseller ‘Billy Summers’, Bad Robot & Appian Way To Produce” (英語). Deadline. 2024年8月8日閲覧。
- ^ Petski, Denise (2024年6月6日). “‘Sigma Force’ TV Series Based On Books In Works At Amazon From ‘Absentia’ Creator & Appian Way” (英語). Deadline. 2024年8月6日閲覧。
- ^ Press, The Associated (2007年4月26日). “The Gardener of Eden” (英語). The Hollywood Reporter. 2024年8月8日閲覧。
- ^ “米ワーナー、スティーブン・キング原作「Billy Summers」を映画化 : 映画ニュース”. 映画.com. 2024年8月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- Appian Way - IMDb
- JohnDoe9579/アッピアン・ウェイ (@appian_way_productions) - Instagram
- Leonardo DiCaprio
- 2001 establishments in California
- American companies established in 2001
- Companies based in West Hollywood, California
- Entertainment companies based in California
- Mass media companies established in 2001
- Film production companies of the United States
- Television production companies of the United States