利用者:Issei765/Draft
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原始根とは法nにおいてφ(n)-1乗して初めて1となる数である。ただし、φ(n)はオイラーのφ関数である。nを素数pとすれば、p-1乗して初めて1となる数と定義できる。原始根は数論や代数学において重要な意味を持つ。
概要
[編集]例を挙げて説明する。今簡単のため素数pを7に固定する。フェルマーの小定理より、a=1,2,..6 に対して、
が成立する。この定理の意味するところは、aを6乗してpで割ると余りが1であるということである。しかし、ある数は6乗しなくても1となってしまう。たとえば、
である。一方6乗しなければ1とならない数も存在する。たとえば、3の冪を順番に書き出すと
である。このようにp-1乗しないと1にならない数を原始根という。 任意の素数は必ず原始根を持つことが証明されている。例えば7の場合は3, 5が原始根である。2,4は3乗すると1に、6は2乗すると1になってしまうので原始根ではない。
原始根の性質
[編集]pの原始根をrとすれば、
- {}
は1からp-1までの数が全て現れ、かつ、出現は一度だけである。