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利用者:IonianWind/単細胞思考の問題点

ものごとを2項分極で考えたり、たった一つの視点だけで考えたり、たった1つだけの仮説で考えたりするような単細胞思考は問題だらけです。

例えば次のような例を想定してみれば判ります。

「全部 ○○だ」「全部××だ」という思考

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単細胞思考A 「警官は全員善人に決まっている!」
単細胞思考者B 「警官は全員 悪人に決まっている!」

新聞で情報を見ていれば判りますが、警察官全員が善人というわけでもなく、一部の警察官は犯罪行為を起こすことがあります。ですが、かといって警察官全員が悪人、というわけでもありません。現実は複雑です。

統計調査を行って (例えば)「○○国では、×.×%の警察官が犯罪を起こしたことがある。これは教師に比べると○○ポイント低く、一般サラリーマンに比べると○△パーセント低い」というように細やかに表現すれば、まだマシです。


「完全に○○だ」「最悪に××だ」

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単細胞思考者は 2極に分かれた文章を作ります。

単細胞思考者 C 「X氏は最低の悪党だ!ひたすら悪党だ!」
単細胞施行者 D 「X氏は完全な善人に決まっている!」

果たして現実はそんなに単純でしょうか? 次のような文章を並べてみただけでも疑問がわきます。

  • 「X氏は、生まれて今まで行ってきたことの100%が善行だ」
  • 「X氏は、生まれて今まで行ってきたことの90%ほどが善行であり、残りの10%はそうとは言えない」
  • 「X氏は、生まれて今まで行ってきたことの80%ほどが善行であり、残りの20%はそうとは言えない」
  • 「X氏は、生まれて今まで行ってきたことの70%ほどが善行であり、残りの30%はそうとは言えない」

  ・・・
  ・・・
  ・・・

  • 「X氏は、生まれて今まで行ってきたことの20%ほどが善行であり、残りの80%はそうとは言えない」
  • 「X氏は、生まれて今まで行ってきたことの10%ほどが善行であり、残りの90%はそうとは言えない」
  • 「X氏は、生まれて今まで行ってきたことの0%が善行であり、100%が悪行である」

こうやってバリエーションを並べてみるだけでも、現実世界で生きた経験のある人間ならば、一番上の文章と、一番下の文章は現実から乖離しすぎていることが最初から判ります。つまり、そもそも物事を2極に分けてとらえて、「○○はすっかり××だ」「どちらかの端に位置している」系の表現をしているのは、大抵の場合、最初から大間違いだ、と判断できます。現実世界は細やかなニュアンスが伴っていますので、事実を正確に記述しようと思ったら、記述する文章も、最初からニュアンスに配慮したものになっていなければなりません。


(Wikipediaも含めて)ネット上では、上記のような単細胞な思考をする人が多い傾向があります。

その他

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一部で、今回の一連のやりとりを「科学 対 宗教」のような構図だけでとらえたり、勝手に私を護教の旗手のようにとらえて動いている人がいるようですが、どうしてそうなってしまうのでしょうか? そういう考え方もやはり単細胞思考の一種だと言えます。当人は私を応援してくださっているつもりなのかも知れませんが、全然応援になっておらず、事態が混迷するばかりですのでどうかご理解下さい。