利用者:Ikedat76/事実と表現
利用者:Toki-ho/事実と表現 (著作権侵害を避けるために) 2006-04-05 03:56:34 (UTC)版より転記
井戸端で、「参考文献をみて記事を書きたいが著作権侵害になるかもしれないので心配である」というご質問がでたので、「事実と表現」について私自身が整理するために、例をあげてみました。Toki-ho 2006年4月5日 (水) 03:56 (UTC)
こういう文章の文献があったとします。
- 花山花子は花山まま枝と、花山葉葉男の長女として、2006年4月1日さくら国ぽんぽこ山に生まれた。母は有名なフラワーデザイナーとして、父は編集者として働いていた。まま枝によると「花子が生まれた日は雨が降りやまなかったが、生後7日目にやっと晴天になった」という。花子が小学校で落第して3年生を2回くりかえしたのは有名な話。花子が13歳で書いた小説「ぽんぽこ山日記」は、葉葉男が偶然目にしたことで世にでた。葉葉男の勤める出版社から出版され発売後すぐにベストセラーになり、小学生作家としてもてはやされた。それから次々と作品を発表、14歳にして芥山賞を最年少で受賞、(中略)52歳でノーペル文学賞の栄誉に輝いた。同年出版のノーペル文学賞受賞記念講演『華々しきさくらのわたし』はさくら国の美意識を端的にあらわした作品である。花子の小説には、かならず雨の描写があり、それは「自分が生まれたときの話を母からくりかえし聞かされたことが深層に深くきざまれていたからだ」と『新朝』のインタビューで語っている(2072年)。2106年3月31日、100歳の誕生日を目前に天国にたびだった。ふるさとのぽんぽこ山に記念碑がたてられたのは、2111年のことである。毎年3月31日は、ぽんぽこ山の記念碑周辺で花花忌が催される。
これを参考文献としてWikipediaに花山花子の記事をつくるときは、、、、、
悪い例
[編集]↓以下のような記事ですと「著作権侵害のおそれあり」と解釈されやすいと思います。事実の選択、また選択された事実の配列、特徴的な表現、文章のくせなどが、もとの文献と顕著に似通っています。
- 花山花子(はなやまはなこ 2006年4月1日-2106年3月31日)は、さくら国ぽんぽこ山生まれのノーペル文学賞受賞の栄誉に輝く作家。
- ==略歴==
- 2006年4月1日ぽんぽこ山に、花山まま枝と、花山葉葉男の長女として生まれた。母は有名なフラワーデザイナー、父は編集者として働いていた。花子が生まれた日は雨が降りやまなかったが、生後7日目にやっと晴天になった、というエピソードがある。花子は小学校で落第して3年生を2回くりかえした。花子が13歳で書いた小説を 葉葉男が偶然目にしたことで、「ぽんぽこ山日記」は、世にでた。「ぽんぽこ山日記」は、葉葉男の勤める出版社から出版され発売後すぐにベストセラーになった。花子は小学生作家としてもてはやされた。14歳にして芥山賞を最年少で受賞した。(中略)花子は52歳でノーペル文学賞の栄誉に輝いた。ノーペル文学賞受賞記念講演『華々しきさくらのわたし』はさくら国の美意識を端的にあらわした作品といえる。花子の小説には、かならず雨の描写がある。それは「自分が生まれたときの話を母から聞かされたことが深層に深くきざまれていたからだ」と2072年に『新朝』のインタビューで語っている。2106年3月31日、99歳で天国にたびだった。毎年3月31日は、2111年にぽんぽこ山にたてられた花子の記念碑周辺で花花忌が催される。
適切な例
[編集]↓このようなかたちなら、参考文献から事実をWikipedia執筆者の選択で抽出し、Wikipedia執筆者独自の表現で書かれているので、参考文献の権利侵害にならないと解釈されると思います。
- 花山花子(はなやまはなこ 2006年4月1日-2106年3月31日)は、さくら国の小説家。さくら国出身者としては最初のノーペル文学賞受賞者。また、最年少芥山賞受賞作家としてもしられる。
- ==略歴==
- 2006年、ぽんぽこ山に生まれる。母はフラワーデザイナーの花山まま枝。父は編集者花山葉葉男。花子は、小学校在学時3年生を2度くりかえした。2019年、小学6年生(13歳)のとき小説『ぽんぽこ山日記』を書く。編集者である父、花山葉葉男の目にとまり出版され、ベストセラーになる。小学生作家として大きな話題となった。2020年、14歳で芥山賞受賞。これは当時としては最年少であり、現在(2222年時点)でも破られていない。(中略)2062年、52歳でノーペル文学賞受賞。同年、受賞記念講演『華々しきさくらのわたし』を出版。この作品はさくら国の美意識を表現したものとして評価されている。2106年、99歳で死去。忌日の3月31日を花花忌という。
- ==作品の特徴==
- 花子の小説には雨の描写が多い。花子自身、66歳のときに雑誌『新朝』のインタビューにこたえ、以下のように言及している。それによれば、(幼いときから)「花子が生まれたときは数日間雨が降り続き、生後7日目にして晴れた」という話をくりかえし母にきかされ、それが深く心の奥にきざまれ、作品に反映しているという。
以上はあくまで、わたしが考えるとこうだ、ということですが、おおむね、コミュニティーの考えを反映しているのではないかと思います。
ともかく、Wikipedia執筆のためには、「文献をしっかり読む力」と「自分自身の文章力」、それから「他者の表現に対する尊敬」がもとめられるのではないでしょうか。これは、自戒として書いておきます。Toki-ho 2006年4月5日 (水) 03:56 (UTC)
(注記:上は、例示として創作したものですから、ひとつの架空の文献から、架空の記事をつくっています。実際に記事を書く場合は、複数の文献を参考とすべきでしょう。 Toki-ho)