利用者:Hop-step-junge/sandbox/在オスマン帝国イングランド大使
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ここではエリザベス朝82年からグレートブリテン王国成立まで存在した、在オスマン帝国イングランド大使(英語:Ambassador of England to the Ottoman Empire)について述べる。
歴史
[編集]初代大使のウィリアム・ハーボーンはもと1580年にコンスタンティノープルに移った商人で、ムラト3世や宰相のソコルル・メフメト・パシャとの交流の末、当時専らフランス人に与えられていたカピチュレーションを与えられ、貿易団体「レヴァント会社(Levant Company)」に雇われて活動をしていた。エリザベス1世がそんなウィリアムに外交委任状を与えた1582年11月20日が大使としての交流の始まりであり、スルタンへの贈り物を持って翌年にコンスタンティノープルに戻ったウィリアムはその後も大使として活動し続けることとなった。
7代目大使ピーター・ワイチェの在任中にピューリタン革命が発生。次いで8代目の大使だった初代準男爵サックヴィル・クロウの時に王制が倒れ、クロウが投獄されるなどしたが、コモンウェルス期においても大使の派遣は続行された。
一覧
[編集]代数 | 人名 | 任期 | 概要 |
---|---|---|---|
1 | ウィリアム・ハーボーン | 1582年11月20日[1] - 1588年8月 | もとは商人。1582年エリザベス1世から外交委任状を与えられる。 |
2 | エドワード・バートン | 1588年8月 - 1598年2月28日 | もとはハーボーンの秘書。メフメト3世の遠征に同行し、エゲル包囲戦に参加。
任期途中に赤痢により死去[2]。 |
3 | ヘンリー・レロ | 1598年2月28日 - 1606年5月24日 | 先代の死去により秘書から大使に昇格。宮廷での人気は低かったとも。 |
4 | トーマス・グロヴァー | 1606年 - 1611年9月17日 | トルコ語、ギリシャ語、イタリア語、ポーランド語に堪能だったという。 |
5 | ポール・ピンダー | 1611年 - 1620年5月 | 死刑囚を救うなど寛大さで知られる[4]。 |
6 | トーマス・ロウ | 1621年9月6日 - 1627年10月26日 | 下院議員。神聖ローマ帝国やポーランドでも大使を務め三十年戦争へのスウェーデン参戦にも寄与した |
7 | ピーター・ワイチェ[5][6][7] | 1627年 - 1641年 | イングランド製毛織物の関税引き下げを実現させた[8] |
8 | サックヴィル・クロウ[9] | ? - 1647年1月 | 在任中にピューリタン革命が起こり、帰国後投獄された。 |
9 | トーマス・ベンディッシュ(Thomas Bendish) | ||
10 | ヘニッジ・フィンチ(Heneage Finch) | ||
11 | ダニエル・ハーヴェイ(Daniel Harvey) | ||
12 | ジョン・フィンチ | 1672年 - 1681年 | 牧師ジョン・コーヴェル、商人ダドリー・ノース、フィンチのスミルナ領事ポール・リコー(Paul Rycaut)の記述に残る[10]。 |
13 | ジェームズ・ブリッジズ(James Brydges) | ||
14 | ウィリアム・トランブル(William Trumbull) | ||
15 | ウィリアム・ハッシー | 1690年 - 1691年 | 大トルコ戦争における講和を仲介した |
- | ウィリアム・ハーボード(William Harbord (politician)) | コンスタンティノープルへの航海中に死去のため着任せず | |
16 | ウィリアム・パジェット(William Paget, 6th Baron Paget) | ||
- | ジェームズ・ラシャウト(James Rushout) | コンスタンティノープル渡航前に死去 | |
17 | ロバート・サットン | 任期中に合同法によりウェールズを含みスコットランド王国と合同しグレートブリテン王国が成立 |
これ以降の大使については在オスマン帝国グレートブリテン王国大使を参照。
脚注
[編集]- ^ History of British Embassy, Turkey
- ^ The Fugger News-Letters, Second Series, trans. L.S.R. Byrne (London: John Lane, 1926), p. 302.
- ^ Article - The Organ
- ^ The Grand Signiors Serraglio - Robert Withers
- ^ “Wyche Pronunciation” (英語). www.howtopronounce.com. 2022年4月24日閲覧。
- ^ (日本語) How To Pronounce Wyche 2022年4月24日閲覧。
- ^ “Wyche -人名の書き方・読み方 Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2022年4月24日閲覧。
- ^ Dictionary of National Biography (英語). London: Smith, Elder & Co. 1885–1900. .
- ^ Davidson, Alan, and Andrew Thrush. "CROWE, Sackville (1595–1671), of Laugharne, Carm.; Formerly of Brasted Place, Kent and Mays, Selmeston, Suss." History of Parliament Online. Cambridge University Press, 2010. Web. 6 Sept. 2015. <http://www.historyofparliamentonline.org/volume/1604-1629/member/crowe-sackville-1595-1671>.
- ^ Scottish Poetry Library