利用者:HitokuchiUFO/sandbox
ジャンル | アクションゲーム,アドベンチャーゲーム |
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対応機種 | Windows, Xbox One,PlayStation 4,Nintendo Switch |
開発元 | Mooneye Studios |
発売元 | GameTomo |
プロデューサー | Sinikka Compart |
プログラマー |
Tobias Graff(リードプログラマ) Pascal Müller |
美術 |
Maximilian Jasionowski(ディレクター) Matthias Oberprieler(3Dアーティスト) |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード専用 |
発売日 |
Windows(Steam,GOG.com) 2019年11月22日[1] PS4 2019年11月22日 2019年11月25日 Xbox ONE 2019年11月22日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
エンジン | Unreal Engine[2] |
その他 | Nintendo Switch版は発売日未定[3] |
『Lost Ember(ロスト・エンバー)』はハンブルグを拠点にするMooneye Studiosによって開発された、1人プレイ用の三人称視点によるアドベンチャーゲームである。 人類が滅び、自然の楽園と化して久しい地球にて。プレイヤーは一匹のオオカミとして、また様々な動物に魂を移しながら大自然を巡り、古代人の過去とその破滅の真相を追う。
2019年11月22日にGameTomoによって販売され、対応プラットフォームはWindows、Playstation 4、Xbox One。またNintendo Switchに対応予定。音声・字幕とも日本語に対応している。
ゲームの特色
[編集]フィールドの探索に焦点を当てており、戦闘要素や体力/スタミナ管理といったサバイバル要素、時間制限は存在しない[4]。またプレイヤーはオオカミ以外にもフィールド上で見つけたウォンバットやアヒルの子、魚、モグラなど様々な動物へ魂を移し、彼らを操作することができる。これはゲーム中では「魂替え」と呼ばれ、本作の大きな特徴と言える。川を泳ぎたいなら魚に、空を飛びたいなら鳥になるといったように、移動範囲を広げたり謎解きに役立てることができる。
シナリオを進める他、フィールドには宝物やキノコ、伝説の動物が隠されており、こうしたコレクション集めを楽しむこともできる。
シナリオ
[編集]朝焼けの中、宙を飛ぶ光の玉は道行く動物たちに話しかけるも、言葉が通じず途方にくれる。ようやく、眠りこけていた黒い一匹オオカミに彼の言葉が届く。話ができることを喜ぶ光の玉は、自身がかつて存在した古代人「ヤン族」の霊魂であり、本来なら死後「光の都」へ行くはずが障壁に阻まれ現世に閉じ込められていることをオオカミへ伝える。
その鍵であるアミュレットを見つけるため、一人と一匹は洞穴へ向かう。アミュレットを手にした人骨を調べた途端、白い光に包まれ、ヒトの形をした霊魂が現れる。彼女はこの人骨「カラニ」こそがオオカミの前世である事、光の玉と共に旅立つ時がきた事を教え、消える。光の玉は生前のカラニを知っており、またオオカミが自身と同じく光の都から追放された迷える魂「ロストエンバー」であったことに驚きつつ、力を合わせて旅をしようと約束する。
そんな矢先、断崖が現れ旅は早速頓挫する。宙に浮く光の玉は通れるが、オオカミは通れない。光の玉はオオカミを助けようとするが、その甲斐もなく断崖の先に無垢なウォンバットが飛び出すのみであった。しかしその時、オオカミの毛が突如として輝き出す。さらにオオカミがウォンバットに集中すると、身体が光に溶けウォンバットへと入り込む。それは古代文明ヤンレンに伝わる「魂替え」であり、カラニはその力を持つ者であった。
キャラクター
[編集]- オオカミ(カラニ)
- 前世であるヒト「カラニ」の記憶を失っており、オオカミとして生きていたところに光の玉と出会う。
- 魂替えを使えば様々な動物に魂を移すことができ、その動物らしい行動や仕草を行うことができる。例えばウォンバットなら、地面を「もぐもぐする」ことができる。
- 光の玉
- 光の都を追われ、死後も現世を彷徨うヒトの魂。カラニと同様に生前の記憶をほぼ失っている。
開発
[編集]開発元であるMooneye Studiosのスタッフは総勢5人であり、2015年に学生プロジェクトのチームとして集まったことが最初の出会いであった[5]。起業後はモバイルゲーム開発をこなし、2016年より初の大型プロジェクトとして本作の開発が始められる[6]。
本作の開発資金は2016年から2019年11月14日までの間、クラウドファンディングサイトであるKickstarter上で集められた[7]。当初の目標は100,000ユーロであったが、2016年内にはその3倍以上の326,000ユーロを調達しており[8]、余剰分は出版社への費用、より多くの動物アニメーション開発、スペイン語・フランス語・ロシア語・中国語・ポルトガル語・日本語へのローカライズなどに充てられている[7][9][注 1]。
本作のゲームメカニクスやレベルデザイン、ビジュアルとアクション主導のシナリオは2012年に販売された『風ノ旅ビト』を意識して開発されている[10]。
日本語へのローカライズ作業は、Superhotやカップヘッドのローカライズで知られるGameTomoが販売と兼ねて担当している。
サウンドトラック
[編集]楽曲制作には、GTAシリーズやRDシリーズといったAAA級のゲーム開発で知られるロックスター・ゲームスのベテランスタッフ、クレイグ・コナーとウィル・モートンが携わっている[11]。また、「ロスト・エンバー オリジナルサウンドトラック」がデジタル版のみにてゲームと同時販売されている。
評価
[編集]レビュー集積サイトであるMetacriticでは、PC版が6レビュー で平均82点を記録しており、当サイトにおける「概ね好評」の評を得ている[12]。
2018年の「gamescom award 2018」にてgamescom Indie awardを獲得している[13]。 2019年6月に京都市勧業館みやこめっせで開催されたインディゲームの展覧会「BitSummit 7 Spirits」においては、ビジュアルデザイン最優秀賞にノミネートされている[14]。
Best Indie Game Gamescom 2018 Best Newcomer German Videogame Award 2016
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 当初の実装予定は英語とドイツ語のみ
出典
[編集]- ^ “さまざまな動物に変身して大自然を旅するADV『ロスト・エンバー』Steam/Xbox Oneに続き、PS4向けにも販売開始”. Automaton.com. 株式会社アクティブゲーミングメディア (2019年11月25日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “Lost Ember”. GameTomo. GameTomo (2019年11月2日). 2019年12月5日閲覧。
- ^ “PC/Xbox One/PS4用ADV「ロスト・エンバー」日本語版が配信開始。さまざまな動物に姿を変えられるオオカミが世界破滅の謎を解き明かす”. 4gamer.net. 4gamer (2019年11月25日). 2019年12月5日閲覧。
- ^ “「ロスト・エンバー」プレイレポート。広大な大自然の中でオオカミとなり,人々が消えた遺跡の謎をゆったりと紐解いていこう”. 4gamer (2019年12月5日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “ロスト・エンバー”. bitsummit. JIGA (2019年12月6日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “Lost Ember’s teaser trailer is gorgeous”. PC Gamer. Future US Inc (2016年8月22日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ a b “LOST EMBER a story-driven exploration adventure”. Kickstarter (2019年12月1日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “『Lost Ember』11月22日海外発売へ。さまざまな動物に変身し、美しき大自然を探索するアクションADV”. Automaton.com. 株式会社アクティブゲーミングメディア (2019年10月30日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “狼が大自然を駆け巡る『Lost Ember』日本語ローカライズが正式決定。『風ノ旅ビト』から影響を受けた大自然アドベンチャー”. Automaton.com. 株式会社アクティブゲーミングメディア (2016年11月14日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “さまざまな動物に憑りついて幻想的な世界を探索するアドベンチャー 『LOST EMBER』BitSummitプレイレポート”. IGN. 産経デジタル (2019年6月5日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “Possess animals in beautiful upcoming indie exploration game Lost Ember”. PC Gamer. Future US Inc (2016年11月14日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “Lost Ember for PC Review”. metacritic. CBS Interactive (2019年11月22日). 2019年12月6日閲覧。
- ^ “Gamescom Awards 2018 winners announced”. stevivor (2018年8月21日). 2019年12月5日閲覧。
- ^ “インディーゲームの祭典「BitSummit 7 Spirits」 一般展示のゲームから各アワードのノミネート作品を発表”. bitsummit. JIGA (2019年3月23日). 2019年12月6日閲覧。
外部リンク
[編集]公式サイト (英語) GameTomoによる紹介ページ Kickstaterのプロジェクトページ