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利用者:Hidalib/sandbox

飛騨みやがわ考古民俗館
Hidalib/sandboxの位置(岐阜県内)
Hidalib/sandbox
岐阜県内の位置
施設情報
専門分野 考古学
民俗学
事業主体 飛騨市
開館 1995年9月
所在地 509-4533
岐阜県飛騨市宮川町塩屋104
位置 北緯36度23分26.8秒 東経137度11分03.3秒 / 北緯36.390778度 東経137.184250度 / 36.390778; 137.184250 (飛騨みやがわ考古民俗館)座標: 北緯36度23分26.8秒 東経137度11分03.3秒 / 北緯36.390778度 東経137.184250度 / 36.390778; 137.184250 (飛騨みやがわ考古民俗館)
外部リンク 飛騨市の文化財
プロジェクト:GLAM
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施設概要

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飛騨みやがわ考古民俗館の考古展示室

歴史

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開館は、1995年8月。 前身は1989年7月に完成し、1990年4月に開館した郷土文化伝習館。民俗資料の収集展示を行っていた。 同年10月には収蔵庫が完成[1]

1987年3月3日に「宮川及び周辺地域の積雪期用具」として国有形民俗文化財の指定を受けた2,800点をはじめとする民俗資料を一括して収蔵した[2]。 1991年には、当時村内に残っていた唯一の茅葺き家屋である旧中村家を移築した[3]

この頃には、旧宮川村内で国道360号に伴う等で発掘調査が激増。多量の考古資料の保管施設が必要となった。 1995年9月、展示室・整理作業室・収蔵庫を兼ね備えた出土文化財管理センターが完成。 4施設をまとめて飛騨みやがわ考古民俗館として開館した[4]

利用案内

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  • 所在地:飛騨市宮川町塩屋104
  • 交通:JR高山線宇宇保駅から徒歩10分
  • 飛騨まんが王国から車で5分
  • 飛騨市役所から車で45分
  • 開館時間 : 9:00~17:00(最終入館16:30)
  • 開館日 : 不定期開館(ホームページでご確認ください)
  • 入館料 : 無料

主な収蔵資料

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「宮川及び周辺地域の積雪期用具」2,800点をはじめ、宮川を主に飛騨各地で収集した、江戸時代から現代までの民俗資料。  宮川町内の発掘調査で出土した、旧石器~縄文時代が主の考古資料。宮ノ前遺跡[5][6][7]出土品1,029点、堂ノ前遺跡[8]出土品435点、家ノ下遺跡[9]出土品126点、塩屋金清神社遺跡[10][11]出土品252点は岐阜県重要文化財(考古資料)の指定を受けている。

石棒クラブの取り組み

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平成31(2019)年3 月、市内外に当館のファンを増やすことで飛驒みやがわ考古民俗館、ひいては飛驒市が存続する姿を模索する活動を開始する。友の会のような位置付けで、IT企業・金融機関・建築士と学芸員とでプロジェクトチーム「石棒クラブ」を立ち上げた。活動は、当館で収蔵する塩屋金清神社遺跡・島遺跡出土の石棒が1,000 点をこえるという事実を背景に、「全国に誇る石棒を中心に、関わる市内外の人を増やす」ことを目的とした。

一日一石棒

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塩屋金清神社遺跡で出土した石棒類1,074 本を撮影し、ほぼ毎日1 点ずつInstagram(# 石棒クラブ)で公開する事業である。公開終了に3 年以上を要するため、年数回撮影会を計画し、撮影者を募集している。画像撮影には誰でも参加することができ、資料の取り扱いについて学芸員から説明した上で石棒を撮影する。撮影した画像は、石棒クラブによる公開を前提とする。撮影の際にその石棒を最も特徴づけるカットは何かを参加者同士で語り合って交流が生まれている。

2020 年春期のオンラインツアー

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(1)オンラインイベント開催に至る経緯と方法 大型連休中の2020 年5月3日(日・祝)、Zoom を使って、飛騨みやがわ考古民俗館を舞台に、石棒クラブでオンラインツアーを実施した。通常は入室できない収蔵庫の石棒も用いて、解説に厚みを持たせた。また、参加者間の相互交流も可能なZoom のミーティング形式にて実施することとした。 (2)オンラインツアーの効果 イベントには全国から200 名もの参加申し込みがあり、飛驒市民や飛驒市出身者だけでなく、活動自粛を余儀なくされている縄文ファンも多く見られた。参加者とゲストとの質疑回答のやり取りだけでなく、参加者間の意見交流も活発にみられた。企画のために必要な資材やノウハウなどの情報はすぐに公開した(三好の歴史文化調査室報の論文)。

資料の3Dデータの公開と商用利用

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 飛驒市教育委員会で石棒等の3D データの取得を行った。それを石棒クラブがsketchfab[12] にて公開している。このデータを、FabCafé Hida が出力するサービスを行っている。[13]好みの石棒の3D データを選び、3D プリンターにて1 点2,200さるぼぼコインで出力することができる。 今後は、ヒダスケ!を活用して3D データの取得と公開を計画している。

目指す姿

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これまでの文化財を取り巻く調査研究活動に加え、商用利用にも供して経済的価値も付加することができれば、より一層持続可能な形で文化財を継承できるとも想定している。 また、館の活用を通じて飛驒市のファンを増やすことができれば、人口減少先進地という社会的な課題の解決になると考えている。

脚注

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  1. ^ 宮川村2004『宮川村閉村記念誌』
  2. ^ 宮川村教育委員会1993『宮川村の文化財』
  3. ^ 宮川村教育委員会1993『宮川村の文化財』
  4. ^ 宮川村2004『宮川村閉村記念誌』
  5. ^ 早川, 正一、河野, 典夫、立田, 佳美、小島, 功『岐阜県吉城郡宮川村 宮ノ前遺跡発掘調査報告書』岐阜県吉城郡宮川村大字塩屋100番地 飛騨みやがわ考古民俗館内、1998年3月28日(原著1998年3月28日)。doi:10.24484/sitereports.12615NCID BA49562541https://sitereports.nabunken.go.jp/12615 
  6. ^ 小島, 功、立田, 佳美『岐阜県吉城郡宮川村 宮ノ前遺跡発掘調査報告書(Ⅱ)』岐阜県吉城郡宮川村大字塩屋100番地、2000年3月31日(原著2000年3月31日)。doi:10.24484/sitereports.12487NCID BA7423409Xhttps://sitereports.nabunken.go.jp/12487 
  7. ^ 小島, 功、立田, 佳美『岐阜県吉城郡宮川村 宮ノ前遺跡Ⅲ・塩屋島遺跡』岐阜県吉城郡宮川村大字塩屋100、2002年3月28日(原著2002年3月28日)。doi:10.24484/sitereports.12794NCID BA61799878https://sitereports.nabunken.go.jp/12794 
  8. ^ 林, 直樹、立田, 佳美、小島, 功、早川, 正一『岐阜県吉城郡宮川村 堂ノ前遺跡発掘調書報告書』岐阜県吉城郡宮川村塩屋104番地、1996年3月29日(原著1996年3月29日)。doi:10.24484/sitereports.12590NCID BA31986559https://sitereports.nabunken.go.jp/12590 
  9. ^ 早川, 正一、林, 直樹、河野, 典夫『岐阜県吉城郡宮川村 家ノ下遺跡発掘調査報告書』岐阜県吉城郡宮川村大字塩屋100番地、1997年3月28日(原著1997年3月28日)。doi:10.24484/sitereports.12649NCID BA49564285https://sitereports.nabunken.go.jp/12649 
  10. ^ 早川, 正一、林, 直樹、河野, 典夫、小島, 功、立田, 佳美『岐阜県吉城郡宮川村 塩屋金清神社遺跡(A地点)発掘調査報告書』岐阜県吉城郡宮川村大字塩屋100番地、2000年3月31日(原著2000年3月31日)。doi:10.24484/sitereports.13137NCID BA61797409https://sitereports.nabunken.go.jp/13137 
  11. ^ 河野, 典夫、小島, 功『塩屋金清神社遺跡B地点発掘調査報告書』岐阜県吉城郡宮川村大字塩屋100、1999年3月30日(原著1999年3月30日)。doi:10.24484/sitereports.13308NCID BA49565368https://sitereports.nabunken.go.jp/13308 
  12. ^ sketchfab
  13. ^ 【さるぼぼコインタウン】 マイ石棒づくり