利用者:Hhst/心残り
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2010年初め頃、体調不良により「英語文献の査読が難しくなった」理由により、JA.WPにおけるテニス編集からいったん身を引きました。別の編集者の方と、細かい点での意見の対立が激化して、その応対に疲れたこともありました。
それでも、この4年半の間、私の中にはずっと「心残り」がありました。海外からの個人輸入で購入した文献を、まだ全然活用できておらず、たくさんの記事をやり残している。テニスにおける「忘れられた歴史」の探求を、いつか再開できるだろうか。
2004年11月-2009年末までの間、私は「英語版ウィキペディアに追従したくない」と考えて、いろいろ自分なりに模索してきました。
- 各選手の経歴(ハイライト)など「本当に重要な点のみに記述を絞る」。外国のウィキペディアでは“追っかけ状態”の記事が多く、速報などでやたらと長い記事になることが多い。向こうは編集者が多いから、やむをえないのだが。私は意図的にコンパクトな記事を心がけてきたため、英語版追従型の編集者には理解されにくいか。
- 記事はすべて出典を見ながら書いてきたが「脚注のつけ方」で不備にとどまった記事が多い。私は5年間に600人ほどの記事を初版執筆してきたので、脚注をつけるのに膨大な時間がかかりそう。とりわけ、英語参考文献に基づいて書いた記事は、本のページ数を見直すことになるだろう。
- 4大大会の年度別記事は「全部きちんとやるか、全然やらないか」私の考え方は“ALL OR NOTHING”でやってきた。これも選手記事と同じように、要点だけを押さえた、コンパクトな記事で十分だと思う。5部門のイベント(男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス)の記事も、全部きちんと網羅してくれる編集者がいればいいと思う。(外国語版WPを見ていると、最近のほんの数本だけの記事しかない、単発的な所が多く、過去まで網羅できる根気を持った人は非常に少ない。)資料はEN.WPの翻訳よりも、ITF(国際テニス連盟)の公式資料を使ったほうがよい。
- 選手のプレースタイルなどは、最小限の特徴的な記述のみで十分。アマチュアのウィキペディアン程度の者たちが、眼前の試合を見ながら書けるものではない。(われわれ程度のレベルで書けるなら、その選手はすぐに消えてしまうだろう-ライバルたちは血眼になって、研究の日々を送っているのだから)。
現在は「ウィキデータ」で他言語版リンクを整理できるようになりましたが、かつての私は自分で他言語版を回り、いくつかの言語版の現地編集者たちと、自分から英語で話しかけたものです。その時の未解決論題も、まだ多く残っています。
いまだ良好な体調にはほど遠く、昔のようにはできないかもしれませんが、集めた本を少しずつ読みながら「心残りを少しずつでも減らしていけるだろうか」と考えました。