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利用者:Hatukanezumi/まかせた

まかせたでは、文献はあるらしいが自分ではすぐには手に入らない、すぐに書く気がないなどの理由で、だれかが書いてくれるのを期待する記事を挙げる。順不同。記事としての重要度は考慮していない……というか個人的な趣味に走っているものが多い。

サルソ映画祭 - 新規立項

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石井聰亙の記事には、この映画祭で『逆噴射家族』がグランプリを受賞し、以後メジャーになったというような記述がある。これを検証 (検証自体は成功) する過程で、ウェブ上や日本語文献には映画祭自身の情報がほとんどないことがわかった (コムーネの公式サイトに言及はあるがあっさりしたもの)。

文献 (とおもわれるもの)

以前閲覧して「これはひどいなあ」とおもい、たまたま別の調べもので文献を見つけたので書いたけど、現状ではある程度加筆されてるみたいです。でもせっかくだから、記録のために残しておきます。

現状の記事は悪意のこもった記述 (つまりバッシング側の見解) が多く見られ、検証可能性も低い。

  • 本来、「gender-free」は和製英語ではなかった。日本語文献での初出は『Gender Free 若い世代の教師のために』(1995年、東京女性財団発行) での、バーバラ・ヒューストンの論文からの引用らしい。
  • 引用の文脈をはなれてこの用語が一人歩きし、意味についての合意がないままにフェミニズム側の論客、研究者に使われるようになった。逆に反フェミニズム側の論調は、意味への誤解はそのままに用語の使用を攻撃するものになっている。
  • 英語の「-free」(後置) を「自由」などの意に解釈するのはたいていの場合誤り。ここには和製英語の「リンクフリー」と同様の誤釈が見られる。

文献 (主なもの)

  • 上野千鶴子・宮台真司・斎藤環・小池真理他『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか』双風社、2006年。 山口智美によるヒューストンらへのインタビューなどを収録。
  • 佐々木恵理『ことばとジェンダーの未来図: ジェンダーバッシングに立ち向かうために』明石書店、2007年。 
  • 佐々木恵理「「ジェンダー・フリー」ということばは必要なのか: ことばと概念の混乱を探る」『ことば』第28号、現代日本語研究会、2007年、ISSN 0389-4878。 「ジェンダー・フリー」の使用状況の調査。文献リストが充実。
  • バッシング側の論調についての資料も、上記のような文献からたどれます。

日本生物学会 - 新規立項

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金沢大学理学部助教授の奥野良之助が設立し自ら会長に就いた「学会」。『日本生物学会誌』という「学会誌」もちゃんと発行していた。入会資格はなし。会費は「教授」の肩書きを持つ会員から徴収。名の知れた生態学者なども (おもしろがって) 入会したので、奥野は「日本の生態学界は日本生物学会の支配下に入った」(要約) と豪語した。運営形態に「会長独裁制」を掲げていたので、1997年に奥野が退官したことで解散したと思われる。

  • 同名の学術団体が大正時代に存在したが、戦後はこの団体のほかにない (少なくとも日本学術会議指定の団体にはない)。

文献 (かなり不足)

  • 奥野良之助『生態学から見た人と社会: 学問と研究についての9話』創元社、1997年。 エッセイ集。日本生物学会についても触れている。
  • 『日本生物学会誌』(日本生物学会)。通番ノンブルなど、学会誌の体裁を忠実に守っている。発行部数は数百部程度だったと思われるが、学会誌なんてそんなもんだよね。
    わたしは一部の号を所蔵しているが、現在、図書館などで所蔵しているところはないもよう。民間の図書館で一館あったのだが、2001年に閉館してしまい、所蔵資料を引き継いだ館に問い合わせてもみつからなかった。どうやら破棄したらしい(!)。せめて、だれかが古書店で見つけたとかいうことになれば、資料として使えるかもしれないのだが。
  • 日本の生態学研究者のエッセイなどに当学会への言及が見られることがある。

武蔵県 - 新規立項

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存在したことのない。現在のリダイレクト先はやや不適切。

なぜ東海道線が幹線になっているのか。なぜ中央線はあんなにまっすぐ走っているのか。その間をつなぐ南北の路線が冷遇されているのはなぜか。多摩地方は最初の開港地横浜と絹産地甲州の中継地点にあたり、東京をしのぐ存在になりえたかもしれないのだが。

文献 (めぼしい二次資料がみつけにくい)

  • 佐藤文明『未完の「多摩共和国」: 新選組と民権の郷』凱風社、2005年。  - ノンフィクションもの。
  • 町田市自由民権資料館も利用できる。