コンテンツにスキップ

利用者:Halowand/ウィキペディアタウンはウィキペディアのためにならない

2017年現在、プロジェクト:アウトリーチ/ウィキペディアタウンによると、ウィキペディアタウンは日本全国で100回以上開催されており、その一つ一つのイベントにほぼ毎回、各地のウィキペディアンが参加・指導しています。複数回開催されているイベントも多く、複数のイベントに参加するウィキペディアンも多いようです。ではウィキペディアタウンは日本語版ウィキペディアないしウィキペディアンにとって良い事なのでしょうか?

たとえば

[編集]

まずそもそも、ウィキペディアンの時間を割かねばならないことはマイナスです。もちろんウィキペディアタウン以外のイベントでも同じでしょう。

ウィキペディアタウンでは、今まで一度も編集したことがない人が、初めてウィキペディアに触れる場合が多いです。よって記事の書き方やスタイルを知らない初心者が、イベント参加者が10人なら10人、20人なら20人一度に参入することになります。しかも大抵のウィキペディアタウンでは特定の1つか2つの記事を編集します。もしもその記事が、あなたが心血を注いで書いた記事だとしたらどう思いますか? あなたが立項しようとしていた記事だとしたらどう思いますか? ウィキペディアタウン側と在来のコミュニティとの間に軋轢が生じる可能性があります。

そもそもウィキペディアン全員がウィキペディアタウンに好意的なわけではありません。ここでも対立が生まれるでしょう。ウィキペディアンが講師をするということは、ソノウィキペディアンのイデオロギーを何も知らぬ初心者に広めることです。もしもあなたの嫌いな利用者がウィキペディアタウンで講師をしており、あなたと真逆の方針解釈を広めた場合、あなたはどう思うでしょう?

ウィキペディアタウンは、ウィキペディア内に争いの種を撒くばかりです。しかしそれでもウィキペディアタウンは次々と開催されます。それはなぜでしょう?

ウィキペディアタウンはなんのため

[編集]

ウィキペディアタウンによると、ウィキペディアタウンのねらいは以下の通りです。

  • ウィキペディアに掲載することで地域の情報が世界中に公開され、地域の活性化につながる可能性[1]
    • 観光や地域ガイドアプリへのスポットの情報提供という二次利用[2]
  • 多くの人の情報の活用で、副産物が産まれ、新しい価値の創造が期待される[1]

さらに、ウィキペディアタウンのカテゴリは2017年9月29日 (金) 14:34 (UTC)の版では「ウィキペディア」と「観光」です。すなわち、ウィキペディアタウンとは、ウィキペディアに力点があるのではなく、タウンに力点があるのです。

ウィキペディアは替えが効きます。しかし、街の場合はそうはいきません。ウィキペディアがなくなっても、紙の百科事典は残ります。しかし街が衰退したら、街の産業や文化が衰退したら取り返しがつきません。ウィキペディアに載せることはあくまでルアーです。載せるために、実際に街を歩き回ってみること、街の図書館で歴史を調べること、こちらの方がより実りがあるのです。

出典

[編集]
  1. ^ a b ウィキペディアタウンを作ろう 2013年6月24日 12時57分 NHKニュース(NHKオンライン)
  2. ^ 6月22日「二子玉川をウィキペディア・タウンにしよう!」ワークショップを開催します Creative City Consortium 2013.06.18