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利用者:HOLIC 629W/den-o


主要登場人物

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ジークや牙王などについては劇場版の登場人物を参照。

便宜上、本作の設定上、「人物」に関連する重要な概念であり、本項にも複数回登場する用語について、先述する。

特異点
一部の存在(人物)だけが持つ、時間からのあらゆる干渉を受けない特性。もし時の運行に変化が生じてもそれによる影響を受けず、最悪の場合自らが本来属する時間が消滅しても、特異点の人物だけは消滅しないとされる。イマジンも精神だけで時間を越えてきた関係上、時間同様に特異点への干渉が制限される結果となり、特異点の人間はイマジンに憑依されても肉体を完全に支配されることは基本的にない。ただし、この特性は時間の流れに対してのみ意味を持ち、それらが全く関係しない物理的干渉は普通の人間と同じように受けるため、不死身とは異なる。また、特異点であろうとその存在が「誕生」した時間に干渉があった場合のみ、程度にもよるが影響を受ける。電王に変身できるのは、この特異点とそれに憑依し実体化したイマジンだけである。

「時の列車」に乗る人物

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野上良太郎(のがみ りょうたろう) / 仮面ライダー電王
本作の主人公。1988年12月26日生まれの18歳→19歳。特異点の特性をハナに認められ電王となった。気弱な性格で喧嘩も弱く、さらにありえないほどの不運に見舞われやすい。一方で他人の幸せや不幸には人一倍敏感で、「他人を不幸から救いたい」という思いは強い。当人の自覚は薄いが、デザインやネーミングのセンスはかなり悪い。
愛理が記憶喪失に陥った頃に高校を中退、現在は彼女の経営する喫茶店「ミルクディッパー」でアルバイトをしており、愛理目当ての常連客達からは弟のような扱いを受けている。
戦闘時には主に憑依イマジンに戦闘を任せ、自身は作戦立案や憑依イマジンの暴走抑制など司令塔的立場に回ることが多い。
ハナ
本作のメインヒロイン。19歳。鋭い判断力と勇敢な性格、そして極めて高い格闘能力の持ち主で、イマジンに対しても怯むことがなく、絡まれた良太郎を助けたりイマジンに襲われる人の盾になることもある。反面良太郎の体調を常に気づかうなど内面は繊細で心優しいが、気が強く口調もキツいため、自覚なく相手を怖がらせてしまうことに悩んでいる。
彼女も特異点であり、デンライナーのオーナーと契約しイマジンを追っているが、電王やイマジン、デンライナーのすべてを知っているわけではない。また良太郎が特異点であることを見抜いており、良太郎を守ることが自分の役割と認識している。カイやイマジンらが2007年に介入した結果、自らが本来属する時間が消滅、それにより居場所を失ったためイマジンを強く憎んでいるが、モモタロスらのことは共に戦ううちに大切な仲間であると認めるようになる。
コハナ[1]
ハナが中盤で外見のみが幼児化した姿。命名は良太郎。愛理達にはハナの妹で通っている。小さくなった原因を、オーナーはハナが本来居るべき未来の時間が復活している可能性があるからと推測した。性格・記憶は全く変わらず、格闘能力に至っては以前よりも上がっている描写も見られる。ゆえに子ども扱いされることを非常に嫌うが、身長が低くなったことをイマジン達にからかわれることに悩んでいる。
ナオミ
デンライナーの客室乗務員。主に食堂車勤務だが、車内アナウンスなども務める。奇抜な格好をしている。天真爛漫かつ能天気な性格である。料理の材料の買出しや、ハナたちの手伝いなどで現実世界へ赴くこともある。
オーナー
素性や目的などは一切不明の壮年の男性。しばしばデンライナーの食堂車に現れる。デンライナーの詳細を唯一知る人物だが、そのことを他人に漏らすことはない。特異点かどうかは不明であるが時間の干渉は受けない。
常に無表情ながら飄々としており良太郎たちにもおどけた態度で接するが、時の運行を乱す者やデンライナーのルールに反する者に対しては一転して厳しい表情を見せ、「乗車拒否」などの強力な権限を行使する。良太郎も例外ではない。しかし時間に影響を与えなければ粋な計らいをみせることもある。ゼロライナーのことは以前から知っていた様子。戦うことは無いが桁外れの身体能力を有している。
桜井侑斗(さくらい ゆうと) / 仮面ライダーゼロノス
19歳。愛理の婚約者と同姓同名を名乗る少年。良太郎が外套の男と接触したことにより劇中に姿を見せる。ある人物からゼロライナーを預かり、契約したイマジン・デネブとともに時の運行を守る使命を担う。なお、劇中では愛理以外は彼を侑斗と、愛理の婚約者である方を桜井と区別して呼称しており、本項目でもそれに従う。
桜井同様に星の知識が豊富であり、愛理を以前から知るような素振りを見せる。また、良太郎に外套の男との接触を禁じるなど、時の運行に関して多くを知るようだが、それ以上のことはほとんど語ろうとしない。ただしデネブに対しては普段のクールぶりが一転し子供のようにわがままに振る舞う。当初良太郎は桜井とは別人であると考えていたが、次第に同一人物ではないかと思うようになる。
変身回数に制限があるため、戦闘を良太郎に任せることが多い。特異点ではないがゼロノスカードの力でイマジンに憑依されても肉体を完全に支配されることは基本的になく、イマジンやその契約者の気配を察知できるなどの力がある。変身しなくても、ある程度生身でイマジンと戦える戦闘力を持っている。

「時の列車」に乗るイマジン

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様々な理由でイマジンの使命を放棄し、良太郎や侑斗と共に戦う。劇中では、契約者自ら強制的に意識から締め出すか、時の列車が「時間の狭間」(後述)を通過中でない限り、自分の契約者とは意識が繋がっている状態にある。契約者に憑依した場合、作中では呼ばれないが公式HPなどでは「憑依するイマジンのイニシャル+契約者名(例:M良太郎=モモタロスが憑依した良太郎)」として区別される。ただしジークの場合のみ例外で、ウイングフォームの頭文字である“W”が付く。憑依中はイマジンの人格と能力が発揮されるが、身体への負担はほとんど憑依されている人物にかかる。憑依した対象が特異点であっても時間からの干渉は受ける。

良太郎に憑依するイマジンは良太郎を「契約者」と呼んではいるが、憑依をするだけで正式には契約を交わしてはいないため、時の列車の中やそれが走る異空間の中でしか実体化できない。現代空間では砂状の精神体のまま。電王の各フォームに対応した武器[2]を各自持っており、一部描写のないものを除き、自らが憑依したフォームとほぼ同様の必殺技を使用することが可能。良太郎に憑依していない時はデンライナーの食堂車にいる。また後半より、未来への分岐点が出現した干渉を受け存在する力が弱くなり、イマジンが飛ぶ過去の時間では良太郎に憑依できなくなる。

モモタロス
良太郎に最初に憑依。良太郎が持つ『桃太郎』に出てくる赤鬼のイメージが具現化されたもので、名づけ親も良太郎。当初、モモタロス本人は容姿も名前も気に入らなかったが、良太郎の頑固さと根性に魅せられたためモモタロスと呼ぶことを許す。一人称は「俺」。武器は赤色の刀・モモタロスォード。特異点である良太郎に偶然憑依したことで完全に支配することができないまま彼と一蓮托生の関係になるが、イマジンの使命には興味がなく「強くカッコよく戦う」という信条を実現できるがために協力者となり、次第に良太郎とは強い信頼で結ばれていく。
短気かつ好戦的だが、涙もろく良識もある程度持っているなど、本質的には単純で憎めない性格。決めゼリフは「俺、参上!」「俺は最初から(最後まで)クライマックスだぜ!」などで、特にクライマックスという言葉は気に入っているようである。返信後も含め、戦闘中に「俺の必殺技パート○○!」と通し番号を振り、その場で考えた必殺技を出すことがある。
M良太郎
変身前の良太郎にモモタロスが憑依した状態。赤いメッシュが入った逆立った髪と赤い瞳を持ち筋肉質である。鉄の棒で地面のコンクリートを破壊したりするなど、人間離れした体力を発揮する。良太郎の意識がはっきりしている間は、憑依しても彼の意に沿わない行動は取れない。
ウラタロス
リュウタロスとほとんど同じタイミングで良太郎に憑依。良太郎が持つ『浦島太郎』に出てくる海亀のイメージが具現化された姿とのナオミの推測に基づき、モモタロスに命名された。一人称は「僕」。武器は両端に六角形の刃を備えた棒・ウラタロッド。特異点の特性を知り、自身の消滅を避けるため使命を放棄。モモタロスがいることを承知で良太郎に憑依する。
冷静沈着で頭の回転も早いが、かなりの自信家な上にキザで女好き。更に嘘をついて人を騙すことを好み、口八丁で周囲の人間を手玉に取る詐欺師のような性格。決めゼリフは「僕に釣られてみる?」。魚や釣りを用いた喩えが口癖で、嘘で他人を騙すことを「釣り」と称す。彼なりのプライドは持ち合わせており、デンライナーから強制降車させられかけた自身を救った良太郎には協力し、自分が他人に引き込まれるを好まない。また、他人が直接的に傷つくことを極端に嫌う。相手を翻弄したり情報を引き出す術に長けている。面倒を嫌い、逃げた敵も追いかけたがらないなど戦闘自体には積極的でないが、1度交戦状態に入ると他のイマジンに負けない気迫と闘争心をみせる。
U良太郎
変身前の良太郎にウラタロスが憑依した状態。青いメッシュの入った七三分けの髪と青い瞳を持ち、眼鏡をかけている。モモタロス同様、良太郎の意思に逆らえないが、良太郎の意識がないときは女性を口説いていることが多いらしく、実際に多くのガールフレンドがいる。また、その交際の広さから他人の弱みに関する情報をつかみ、利用することもある。
キンタロス
当初は良太郎でなく、病に倒れた空手家・本条勝に憑依・契約していた。その姿は本条が持っていた『金太郎』に出てくる熊のイメージが具現化されたもので、それ故に他の3体とは外見上の違いがある[3]。他の2人にあやかりナオミから命名された。一人称は「俺」。武器は金色の斧・キンタロスアックス。イマジンの使命より契約者の望みを叶えることを優先し、本条を守るために過去の世界での戦闘で消滅しかかるが、良太郎の勧めで彼に憑依して一命を取り留めたため、良太郎に協力するようになる。
人情に脆い世話好きな性格だが、力の加減が分からず周りの物を壊したり、勘違いで余計なお節介を全力で行ったりと、いろいろ問題を引き起こすこともある。しかし責任感も強く自分が招いたトラブルは必ずケジメをつけようとする。また、良太郎が自身を強くしようとイマジンたちの力を借りて無茶な特訓を始めた際には、良太郎の精神的強さを説いて疑問を投げかけるなど、彼の本質的な強さについてはイマジンたちの中で最も理解している模様。他者を感動・感涙させることにこだわりがあるようで、倒した相手に涙や鼻水を拭うための懐紙を渡すのを流儀とする。口癖の「(俺の強さは)泣けるで」、「俺の強さにお前が泣いた」等、関西弁でのしゃべりが特徴。
K良太郎
変身前の良太郎にキンタロスが憑依した状態。金色のメッシュが入った長髪を後ろにたばねた髪と金色の瞳を持ち、服装も和服を好む。身体能力もキンタロス並みに強化されるため、体当たりで建物の壁をぶち抜いたり、バスに追いつくようなスピードで走ることもできる。モモタロスやウラタロス同様良太郎の意識がはっきりしている時は逆らえない。
リュウタロス
ウラタロスとほとんど同じタイミングで良太郎に憑依。しかし、深層意識に潜伏したため誰もその存在に気づかず、良太郎が三浦の催眠治療を受けたことをきっかけに行動を開始する。その姿は良太郎が持つドラゴン[4]のイメージが具現化されたもので、デンライナーに姿を現した後に他の3体に倣い自らリュウタロスと名乗る。一人称は「僕」。武器は紫の銃・リュウボルバー。
口調は無邪気で性格は我儘で気分屋で甘えん坊であるなど非常に子供っぽい。行動も強引かつ一方的で、相手に「 - するけど、いい(よね)?」と質問するが、「答えは聞いてない」と言い放ち行動に移す。仲間のイマジン達のことは、動物でないモモタロスを除いて「○○(モデルになった動物の名前)ちゃん」と呼ぶ。動物や赤ちゃんなど可愛いものをこよなく愛するが、それ以外のものに対しては冷酷または無関心であり、気にくわない相手はたとえイマジンでなくとも徹底的に消し去ろうとする。そのため戦闘にリュウタロスが呼ばれることは少なく、ほとんどは気が向いたときに自ら憑依する。また、ダンスが好きでしばしばヘッドホンで音楽を聞きながら踊っている。無期限有効のライダーチケットを所有。他の3体とは別行動を取ることが多く、良太郎の深層意識に隠れていることもある。
相手に軽い暗示をかけ精神を支配する能力を持ち、リュウタロスが憑依している状態ではジーク以外の他のイマジンは簡単に憑依できず、良太郎自身の意識もある程度制限される。
当初はカイから「良太郎を抹殺して時の列車の車掌になる」との使命を個別に受けていたが、「お姉ちゃん」(愛理)を慕っていたため行動に移すことはなく、良太郎達と共に戦ううちに使命を遂行する気は無くなっていった。また後半にてカイと決別すると共に、良太郎に対し謝罪した以降は彼を慕う気持ちが強くなり、侑斗の話にも落ち着いて耳を傾けるなど成長が見られるようになった。
R良太郎
変身前の良太郎にリュウタロスが憑依した状態。顔の左半分を覆う紫色のメッシュが入ったウェーブのかかった髪と紫色の瞳を持ち、紫の染みがついた茶色のキャップをかぶり首にヘッドホンをかけている[5]。歩き方は常にDJ風スタイルでステップを踏みながら軽やかに闊歩するような陽気なものに変化する。またその際には「Climax jump Hip-Hop Version」などを聴いていることが多い。遭遇した人間たちを洗脳して一緒にブレイクダンスなどを踊る「リュウタロスダンサーズ」として引き連れ、利用することがある。
デネブ
侑斗と行動を共にするイマジン。名前の由来ははくちょう座のデネブで、その姿は武蔵坊弁慶からカラスのイメージが具現化されたもの[6]。額にはモチーフとなった弁慶の「弁」の文字がある。一人称は「俺」。指先は銃口になっており、そこから弾丸や煙幕弾を発射できる。
穏やかで優しく律儀。戦闘中であっても侑斗の無茶な戦いぶりやイマジンの行いを非難することもある。また、戦闘能力は高いが力関係では侑斗よりも下で、開き直られてプロレス技をかけられ圧倒されることが多い。良太郎達にも友好的だが少々ドジなところがある。イマジンを感知する能力が低くイマジンの気配を察知できない。
契約しているため現実世界でも実体化することが可能。公の場では変装することが多いが、かなり怪しげな格好であるため、周りの人からは変質者のような扱いを受けることがある。実体化している時に侑斗から離れると即座に駆けつけることができず、侑斗はデネブの助力なしで戦闘に入る場合もある。効率を優先する侑斗とは違い、正々堂々とした戦法を好む。
D侑斗
変身前の侑斗にデネブが憑依した状態。緑色のメッシュが入った長髪と緑色の瞳を持つ。侑斗の態度について謝罪するなど甲斐がいしくなるが、「桜井侑斗」として勝手に人助けをして親切をはたらくなど侑斗本人の思いとは全く逆の行動をとるため、大抵すぐに締め出される。
D良太郎
姿はD侑斗と同様。良太郎の性格上、侑斗とは違い締め出されることは無い。侑斗のいないパラレルワールドで変身前の良太郎にデネブが憑依した状態。

現代人

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野上愛理(のがみ あいり)
22歳。良太郎の姉。元は父親が経営していた喫茶店で、星をテーマにしたライブラリーカフェ「ミルクディッパー」を営む。店には常に彼女目当ての男性客が多数たむろするほどの美貌の持ち主であるが、マイペースかつ天然ボケなため、店の切り盛りと美味しいコーヒーを入れること、そして夜空にきらめく星にしか興味を示さない。ゆえに彼らからのプレゼントは「忘れ物」として店の一角に積まれる。その性格ゆえ、彼女もウラタロスに「釣られない女性」の1人であるが、R良太郎が良太郎でないことに気付くなど鋭い視点と思慮深さを持つため、良太郎は愛理の前でイマジンが憑依することを固く禁じている。常に不幸続きの良太郎を優しく見守り、彼同様少々のことには動じない。
桜井(後述)と婚約していたが、とある事件をきっかけに彼は失踪。しかも愛理自身は桜井に関する記憶を全て失っており、良太郎が彼との思い出の品であるミルクディッパー内の望遠鏡と、その下に隠してある野上姉弟が彼に贈った懐中時計の出自を隠すことで、愛理が過去のことを思い出さないよう配慮している。その懐中時計の裏蓋には"The past should give us hope."(日本語で「過去が希望をくれる」)と刻印されている。桜井と同姓同名の侑斗に対しては単に良太郎の友達と認識し、コーヒーが苦手な彼のためのコーヒーを研究するようになる。
尾崎正義(おざき せいぎ)
24歳。ミルクディッパーの常連客で、三流ゴシップ雑誌の編集者兼記者。テンションが高くおしゃべり。
愛理に好意を寄せる男の1人で、彼女に近づくため良太郎にも気さくに接する。雑誌の性質上、現在起きている奇妙な事件に詳しく、良太郎たちは彼からイマジンの起こす事件の手がかりを得ることもある。三浦同様イマジンに憑依された状態の良太郎にたびたび遭遇しているが、三浦と違い「男はいくつも仮面を持っている」として怪しんでいない。
三浦イッセー(みうら いっせー)
ミルクディッパーの常連客。愛理に好意を寄せる男の1人で、尾崎とはライバル関係だが、口のうまい尾崎からはいいようにあしらわれがち。
祈祷師のような格好をしており、スピリチュアル(超心理)カウンセラーと、催眠療法を始めとする心理カウンセラーの両方の技術を持つことからか自らを「スーパーカウンセラー」と称する。尾崎からは「オカルト」呼ばわりされ信用されていないが、良太郎が「他の人格」に憑かれていることを看破した最初の現代人。
桜井侑斗
推定30代前半の天文学者。物語上1番のキーパーソン。ミルクディッパーの常連客で愛理とは婚約関係にあったが、2007年1月10日に突如失踪。彼を知る人物の証言や過去の姿からは、純粋で聡明な人物であることが推測される。
物語開始前に愛理とともにゼロライナーに遭遇、未来を守るため自分を分岐点の鍵と誤解したカイやイマジンを引きつけながらゼロノスとして人知れず戦っていた。デネブと契約し過去の自分にゼロノスカードを託す一方、自らも緑色のゼロノスカードを所持しアルタイルフォームに変身する。詳しくは下記の「過去の男 / 外套の男 / 懐中時計の男」も参照。

その他

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過去の男 / 外套の男 / 懐中時計の男(いずれも脚本やあらすじなどの表記)
目深にかぶった薄茶色のフェルト帽と、同色の外套を羽織った謎の人物。イマジンが飛んだ過去の時間に必ず出現し、イマジンを追ってきた電王やゼロノスが現れると、野上姉弟が桜井に贈ったものと全く同じ懐中時計の時刻を止めるかのような仕草をした後、その時間軸から消滅する。 後に、その正体が桜井であったことが判明する。
カイ
イマジンが存在する未来から来た特異点の1人で、3000以上の精神体イマジンと自ら契約したイマジンを傍らに従えるイマジン達のボスのような存在。基本的に穏やかな笑顔を浮かべているが、イマジンのことは使い捨ての駒程度にしか見ていないなどその性格は冷徹かつ残酷で、笑顔を見せながら怒りを表現するなど、表向きの表情と感情がシンクロしていない。また過去がないため物忘れがひどい。
携行する黒い日めくりカレンダー手帳のページの日付をなぞり、自らの過去の扉を自由自在に開く他、他人の記憶への介入、ライダーチケットの捏造、時間の破壊など様々な特殊能力を持つ。身体能力も常人より高く、リュウタロスを上回る人間の精神を支配する能力も持つ。
その目的は未来への分岐点を掌握し、未来をイマジンの時間に改変することであり、「分岐点の鍵」を狙って桜井、そして愛理の抹殺を企てた。
駅長
キングライナーを管理する白い制服姿の壮年男性。デンライナーのオーナーと瓜二つ。話し方はオーナーよりもテンションが多少高め。オーナーとはチャーハン山崩しのライバルで、過去に何度もチャーハン対決をしたらしい。2本のスプーンの使い手である。

仮面ライダー

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劇中では「仮面ライダー」の名称は使用されず、単に「電王」や「ゼロノス」と呼称される。主要なアイテムは人間がイメージした形を基に作られる。本作においてはフォームチェンジの際に怪人そのものを憑依させ、性格や戦い方を含む全てを反映させている。 各ライダーは素体に「電仮面」と呼ばれる仮面や「オーラアーマー」と呼ばれる追加装甲が装着される。これらは変身する者のオーラやイマジンがフリーエネルギーに変換されたもの。電仮面は頭部と胴体に存在するレール状の物体の上を走り顔面の定位置に移動後、変形して視覚などの機能が稼働する。電王の場合は「デンレール」が頭から腹にかけて一直線に1本、ゼロノスの場合は「ゼロレール」が頭部に2本、胴体にY字状のものが1つ存在する。 ガオウや電王ウイングフォームなどについては劇場版登場のライダーを参照。

仮面ライダー電王

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野上良太郎が変身する。彼に憑依したイマジンは、実体化することで自分の力をまとうフォームにのみ、単体でプラットフォームを経由せず直接変身できるが、イマジンが自力でベルトを出すことはできないので同時に変身することは不可能である。

本項の4フォームとはソード・ロッド・アックス・ガンフォームを指す。この4フォームはオーラアーマーでできた6つの装甲が組み換えられ、胸・背中・肩にそれぞれ装着されており、フォームチェンジ完了後には汽笛のような音を発する。

公式HPなどでは「憑依するイマジンのイニシャル+電王」として区別される(ただしジークが憑依したウイングフォームは「W電王」)。

仮面ライダー電王 プラットフォーム
電王の素体といえる形態。基本カラーは黒。フォームスイッチを押さずに変身した場合や、各フォーム時にイマジンが離れた場合にこのフォームとなる。全フォームで唯一フォーム名の音声が変身時に発声されない。
イマジンに肉体を支配されていないため、基礎体力は生身より上昇しているが戦闘能力は低い。基本的に武器は使用しないが、1度だけデンガッシャー ソードモードを使用したことはある。イマジン達との“繋がり”が悪くなると、出力されるフリーエネルギーが少なくなりライナーフォーム以外にはフォームチェンジできなくなる。
名前の由来は駅にある列車へ乗り降りするための台状の場所であり、基本部分も表す“platform”(プラットホーム、プラットフォーム)から。
仮面ライダー電王 ソードフォーム
モモタロスの力をまとった形態。基本カラーは赤。電仮面は桃のような外見を持つ。
常に正面から敵に挑んで手数の多さで敵を圧倒する戦闘スタイルが特徴で、近距離戦を得意とするためデンガッシャー ソードモードを使用しての接近戦で最もその本領を発揮する。しかし、スピードにやや特化していることや武器の特性上、防御力の高い敵や空中から襲ってくる敵が苦手であり、モモタロスが泳げないため水中戦も不可能。必殺技はフリーエネルギーをフルチャージし、デンガッシャー ソードモードの剣先・オーラソードを強化して放つ「エクストリームスラッシュ」。モモタロスからは「俺の必殺技 パート○○」と呼称されており、斬り方などの違いで技の名前や太刀筋に差異が見られる。
仮面ライダー電王 ロッドフォーム
ウラタロスの力をまとった形態。基本カラーは青。電仮面は海亀のような外見を持ち、変形後は目がカメの甲羅の形を象る。
キック力や防御力以外のスペックは4フォーム中最も低いが、巧みな話術や足技を絡めたテクニックを駆使し相手を翻弄する。武器の特性上、ある程度離れている、または、水中や空中にいる相手に対しても優位に戦闘を進めることができ、戦闘を離脱しようとした相手を強制的に引き戻すことも可能。また、ウラタロスが泳げるため4フォーム中唯一水中戦が可能。フリーエネルギーをフルチャージしたデンガッシャー ロッドモードを敵に突き刺し、デンガッシャーが変化した亀甲状の網「オーラキャスト」による「ソリッドアタック」で動きを封じ、その状態から蹴りを放つ「デンライダーキック」が必殺技。デンライダーキックは設定上他のフォームも使用可能だが、劇中ではいずれも未登場である。
仮面ライダー電王 アックスフォーム
キンタロスの力をまとった形態。基本カラーは金色。電仮面は斧のような外見で「金」の字をしている。
腕力と防御力は4フォーム中最強で、武器の特性もあり強固な体の敵に有効。近距離戦を得意としており、高い防御力を活かして敵の攻撃を受け切り、本条との契約中に空手と間違えて会得した相撲の張り手や突っ張りなど用いて、真っ向から力で圧倒する戦闘スタイルが特徴。フリーエネルギーをフルチャージしたデンガッシャーを使い、ジャンプの後敵を両断する「ダイナミックチョップ」が必殺技。
仮面ライダー電王 ガンフォーム
リュウタロスの力をまとった形態。基本カラーは紫。電仮面は竜の顔のような外見を持つ。
キック力と機動力は4フォーム中最も優れ、総合的にスペックは4フォーム中最も高い。ダンスの動きを取り入れた格闘戦や銃撃戦により、一方的に攻撃し相手に反撃の隙を与えない戦闘スタイルをとる。武器の特性上接近戦では不利になることもあるが、4フォーム中唯一遠距離戦が可能。リュウタロスの性格上、周囲の障害物を気にも留めずに銃弾を乱射したり、強引に戦闘を仕掛けることが多いため、良太郎が自分の意思でこのフォームになったことは少ない。必殺技はフリーエネルギーをフルチャージすることより雷のエネルギーを発生させ、デンガッシャーと両肩のドラゴンジェムからエネルギー弾として発射する「ワイルドショット」。
仮面ライダー電王 クライマックスフォーム
モモタロスを始めとする4体のイマジンの力をまとった形態。4つの電仮面を各部に配したその形状から、劇中では「てんこ盛り」と呼称される。各フォームの長所を併せ持ち、4フォーム全てのデンガッシャーと必殺技を使うこともできるが、基本人格がモモタロスであるため、使用するのはほとんどソードモードである。
また使う技に応じて胸のターンブレストと、ケータロスに遮られる左足を除く全身のデンレールを経由してソード以外の電仮面が移動し、電仮面を左腕に集中させた「パンチモード」と、右足に集中させた「キックモード」となる。必殺技はキックモードで放つ「ボイスターズキック」、パンチモードから繰り出す「ボイスターズパンチ」の他、胸のガンフォームの電仮面を展開させオーラエネルギーのミサイルを多数発射する「ボイスターズシャウト」、そしてソードフォーム同様にデンガッシャーから繰り出す「エクストリームスラッシュ[7]」などがある。
良太郎はこのフォームを気に入っているが、イマジンらの方は積極的に変身することを嫌っている。また、彼らの心が1つにならなければ変身できないが、全員が同じことを考えてさえいればその内容に制限はない。痛覚はそれぞれの箇所に対応するイマジンが感じるため、モモタロスはほとんど痛みを感じないが、他の3人がいきなり動いた場合などはモモタロスが痛みを感じる。基本的にどのフォームからでも変身は可能である。
仮面ライダー電王 ライナーフォーム
デンカメンソードにより変身する形態。基本カラーは赤で、電仮面と外見イメージはデンライナー ゴウカを模している。イマジンが憑依していないため、基本人格は良太郎のままである。
機動力にやや長けるものの、良太郎自身の戦闘能力の低さを補うため、モモタロス達は基本的にデンライナー食堂車内に特設した4つのブースがある大型回転椅子で待機し、そこからデンカメンソードを介して良太郎と会話しサポートを行う。この回転椅子はデンカメンソードのターンテーブルの回転と連動しており、最上部に位置した電仮面に対応するイマジンのみが良太郎と会話できる。
デンカメンソードのターンテーブルを回転させ、出現した金色のレール上を滑るように移動しながら後方より現れるオーラライナーとともに突撃する「電車斬り」と呼ばれる数々の必殺技を持つ。

ツール

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ライダーパス
電王への変身やデンライナーを呼び出すことなどに用いるパス。作中では単に「パス」とだけ呼ばれる。時刻がぞろ目になる瞬間(11時11分11秒など)に任意の扉にかざすことにより、デンライナーの走る異空間への扉が開かれる。なお、ライダーパスとライダーチケット自体は単なる乗車券で、時を越えるために利用する一般人もいる。
良太郎は所有するライダーパスの共有をオーナーから認められており、リュウタロスを除く良太郎に憑依しているイマジンたちがデンライナーに乗車していられるのは、良太郎のライダーパスを共有している状態にあるためである。そのため契約し実体化した場合、もしくは良太郎がパスの共有を拒否した場合は、そのイマジンは不正乗車となりオーナーから乗車拒否の宣告を下され、時の狭間を永遠にさまようことになる。
ライダーチケット
仮面ライダーがそれぞれの使用する時の列車を用いて過去に行く際に必要となるチケット。契約完了したイマジンの契約者にチケットをかざすことでイマジンが向かった時代を読み取り、それをライダーパスに挿入してデンライナーの行き先を決定する(この時、デンライナー ゴウカ1号車前面の方向幕相当部分には、行き先である特定の年月日が表示される)。このチケットがなければ、電王であってもデンライナーを運転することはできない。また、片道のチケットの場合はゼロノスカードのように蒸発して消える。電王・ゼロノス・ガオウのカードでは色や文字が異なる。また、カイによって捏造された無期限有効のチケットや、目的の時間が存在しないチケット、さらに神の路線に乗り入れるのに必要なインフィニティ(無限)と書かれたチケットも存在する。
デンオウベルト
電王のベルト型変身ツール。装着者のチャクラを利用して実体化する。各フォームに対応する4色のボタン「フォームスイッチ」を押すことで固有の電車のミュージックホーンのような効果音が発生し、フォームの選択が可能となる。この状態からバックル部のターミナルバックルにライダーパスをセタッチ(Set and Touchの略)することにより、プラットフォーム以外は各フォームごとに異なる音声(それぞれのフォーム名)とともに電王に変身する。変身の解除はベルトを外すことにより自動的に行われる。
また戦闘時にはパスをセタッチすることで、「Full Charge」の音声と共にフリーエネルギーをフルチャージして必殺技を発動することも可能。
デンガッシャー
電王が携行している武器。オーラアーマーの1種であるデンメタルにより構成されている。通常は4つのパーツに分離してベルトにセットされているが、状況に応じて連結させ、剣型の「ソードモード」、竿(槍)型の「ロッドモード」、斧型の「アックスモード」、銃型の「ガンモード」と、各フォームに対応した4つの形態を使い分ける。また、4つのパーツは近づけるとフリーエネルギーにより自動連結するため、空中での連結も可能である。
ケータロス
主にクライマックスフォームへの変身やデンカメンソードの呼び出しに用いる赤い携帯電話。モモタロス以外の3体のイマジンが一時的に消滅した際、良太郎の「ずっと(みんなと)繋がっていられたら」というイメージが具現化し、あとに残った彼らの砂から出現した。契約したイマジンがどこにいようと会話することが可能なほか、通常の電話機能も持ち合わせる。
3(モモ)・6(ウラ)・9(キン)・#(リュウ)・コールボタンの順にフォームスイッチを押した後、右部のスイッチを押して(このとき「Climax form」の音声が出る)デンオウベルトに装着することにより強化変身する。電王が離れた位置にいる場合でも、ケータロスからレールのようなものが出現してデンオウベルトに合体、それに沿って移動することで自発的に装着される。また、チャージアンドアップスイッチを押してからライダーパスをセタッチする(基本4フォームと異なり、パスを展開してと、閉じての2回連続のセタッチ)ことにより、「Charge and up」の音声とともにフリーエネルギーをフルチャージして必殺技を発動できる。
デンカメンソード
ライナーフォームへの変身にも用いる剣型の武器。未知の未来への分岐点の影響により、2007年以前の世界で良太郎にイマジンが憑依できなくなったため、ウラタロスとオーナーの提案により、リュウタロスのデザインを基にモモタロスらのイメージを具現化させて出現した。ケータロスをフォームスイッチを押さずにデンオウベルトに装着することにより召喚し、刀身の峰部分のパススロットルにライダーパスを挿入することで変身する。
モモタロスら4体のイマジンのオーラエネルギーを電仮面に変換し、ターンテーブル上に円陣を組むことで形成されている。吊革状のレバー・デルタレバーを軽く引き、ターンテーブルを90度回転させることにより、刀身側に位置する電仮面に対応した4つのモードの選択が可能となっている。このモード選択により、対応するイマジンとの会話や、「電車斬り」などの必殺技を使用できる。テーブルを数回転させた場合は、最強の技である「フルスロットルブレイク」を発動する。またその形状から、盾のように使用されることも多い。
マシンデンバード
  • 走行速度:360km/h(通常時)、1010km/h(高速走行時)
  • ベース車種:ホンダXR250
デンライナーの運転席を兼ねるバイク型のコントローラー。普段はデンライナー ゴウカ1号車に格納されており、ライダーパスをキーボックスにさし込むことにより起動する。電王がデンライナーを運転中はデンバードのエンジンも稼動し、タイヤは勢いよくその場で回転する。緊急時にはデンバードに取りつけられた射出ボタンを押すことでデンライナーから射出され、普通のバイクとして使用される。後部のパンタグラフ・デンギャザーを立てることによって、空気中の電気を吸収し高速走行することもできる。
ちなみに、現実世界を走行する際は「品川」ナンバーナンバープレートを掲示する。

仮面ライダーゼロノス

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桜井侑斗が変身する。以下の3フォームとも、変身直後敵に対し「最初に言っておく」と前置きし、「俺はかーなーり強い!」などと告げることが多い。

変身システムやイマジンの力の発現機構は、電王のそれとは根本的に違う思想により作られており、電王とは違い特異点でなくとも変身が可能であるが、変身には有限的な“代償”(詳細は後述)が存在するため、変身回数は自ずと少なくならざるを得ない。電王でいう所のプラットフォームは変身時に一瞬登場するが、すぐにアルタイルまたはゼロフォームの装甲が出現するため戦闘を行うことはない。

公式HPなどでは「各フォームのアルファベット表記の頭文字+ゼロノス」で区別される。

仮面ライダーゼロノス アルタイルフォーム
ゼロノスの基本形態。基本カラーは。電仮面は牛の頭のような形状で、ゼロノスベルトのバックル部には緑色の「A」のような模様が浮かび上がっている。
電王プラットフォームと同様イマジンの力は使わないが、侑斗自身のオーラをフリーエネルギーに変換しているため、ソードフォームと同等以上の戦闘能力を持つ。身軽でスピードを活かした戦闘を得意とするほか、侑斗が普段からデネブに対してプロレス技をかけていることもあってか、戦闘時にもプロレスのような立ち回りをする。デネブを呼び出し共に戦うことも可能。プラットフォームと同様、ベガフォーム時にデネブが離れた場合はこのフォームとなる。ゼロガッシャー ボウガンモードから放つ「グランドストライク」と、サーベルモードから繰り出す「スプレンデッドエンド」を必殺技とし、これらはベガフォーム時にも使用される。
名前の由来は、わし座アルタイルから。
仮面ライダーゼロノス ベガフォーム
デネブの力をまとった形態。基本カラーは緑。電仮面はドリルのような形状から星形に展開したものとなっており、ゼロノスベルトのバックル部には、黄色の「V」のような模様が浮かび上がっている。電王のフォームチェンジと異なり、実体化したデネブがフリーエネルギーに変換され直接ゼロノスに追加装甲として装着される。デネブによれば胸の顔は飾りで、視覚・聴覚は電仮面にて稼動している。
アルタイルフォームに比べ機動力は低下するが、パワーと防御力は上昇する。また、両肩に装備されたデネブの五指からは「ゼロノスノヴァ」という光弾を発射できるほか、劇中未使用だが背部にまとったデネブローブを全身にまとうことで姿を消すことも可能。
名前の由来は、こと座ベガから。
仮面ライダーゼロノス ゼロフォーム
赤いゼロノスカードにより変身する形態。基本カラーは赤銅色(付いたような赤)で、外見は色以外アルタイルフォームそのもの。人格は侑斗のもので、変身直後に言う台詞もアルタイルフォームとほぼ同様。ゼロノスベルトのバックル部には、左端に赤色の「Z」のような模様が浮かび上がっている。全能力がアルタイルフォームを上回っており、身軽な動きで敵を強引に押し切る戦法を得意とする。必殺技はフルチャージしたデネビックバスターから高エネルギーのビームを発射する「バスターノヴァ」。

ツール

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ゼロノスカード
ゼロノスへの変身などに用いるカード。表にしてアプセット(挿入)する面によってフォームの選択が可能。カードに走る溝が色の面(アルタイルフォーム)と黄色の面(ベガフォーム)のもののほか、緑か黄色のどちらか一方の裏側に色の面(ゼロフォーム)があるものの合計3種類が存在する。所持することで、タイムラグ(一時的に所持する者の存在が消えたパラレルワールドになる)はあるが特異点のように時間の干渉を防ぐことが可能。
変身解除により消滅する度、特異点も含め1枚につき多数の人物から、桜井侑斗に関する記憶が消滅する。上記の3種類の内、緑と黄のカードで変身すれば桜井がこれまで作ってきた記憶が、赤のカードで変身すれば侑斗が現在で作った記憶が人々の中から消える。
このカードは変身解除によりベルトから抜き取ると消滅する使い捨てのアイテムのため、侑斗はイマジンの撃退を極力電王に割り振ろうするが、結果的に酷使してしまい消費が早まる形となる。侑斗が所持する分を全て使い切れば桜井が新しいカード分を手渡すが、桜井の持つカードが全て無くなることは桜井自身の存在の消滅を意味する。
ゼロノスベルト
ゼロノスのベルト型変身ツール。装着者のオーラを利用して実体化する。バックル部のクロスディスクにゼロノスカードをアプセットすることにより、フォームごとに異なる音声(それぞれのフォーム名。ゼロフォームはCharge and up)とともにゼロノスへと変身する。変身の解除はベルトとカードを外すことによって自動的に行われる。また、戦闘中にバックル左上のフルチャージスイッチを押すことにより、「Full Charge」の音声と共にフリーエネルギーをゼロノスカードにフルチャージでき、それをゼロガッシャーやデネビックバスターのガッシャースロットに装填することによって必殺技を発動できる。
バックル上部には左右にスライドするチェンジレバーがあり、ゼロノスカードをアプセットする際は1度レバーを右側へスライドさせる(アプセット時に自動で左側へスライドする)。また、ベルトの左側にはゼロノスカードを収納するケースが装着されている。
なお、変身時の効果音は和風で、電王と違い全フォーム共通である。
ゼロガッシャー
ゼロノスが携行している武器。オーラアーマーの1種であるゼロメタルによって構成されている。通常は2つのパーツに分離してベルトにセットされており、状況に応じて連結させることでサーベル型の「サーベルモード」、ボウガン型の「ボウガンモード」の2つの形態をとることが可能。パーツは近づけるとフリーエネルギーにより自動で連結する。
デネビックバスター
ゼロフォーム専用のマシンガン型武器で、デネブがフリーエネルギーに変換されたもの。基本カラーは金と緑。デネブの指の銃口が変化した10門のゴルドフィンガーから無数のフリーエネルギーの光弾を発射する。光弾1発の威力はデンガッシャー ガンモードに劣るが、連射性能には優れる。玩具ではゼロガッシャーとの連結装備が可能。ゼロフォームへの変身の際に勢いで変身したため、変身及び解除方法はデネブ本人もよく分かっていない。
マシンゼロホーン
  • 走行速度:360km/h(通常時)、1010km/h(高速走行時)
  • ベース車種:ホンダXR250
ゼロライナーの運転席を兼ねるバイク型のコントローラー。ゼロノスカードやライダーパスをキーボックスに差し込むことにより起動する。電王のマシンデンバードとスペック・機能は同じだが、後部の集電装置・ゼロギャザーの形状と、フロント部にタンクローリーさえも一突きにする突撃攻撃用の2本の角・ゼロゼロホーンが装備されている点が異なる。

時の列車

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※車両は複数存在するため、個別表記のないときは「時の列車」として総合表記する。

時の運行を守る巨大鉄道車両タイムマシン。製造者や運行目的などは一切明かされておらず、その全てを知るのは現時点ではデンライナーのオーナーと駅長のみとなっている。各メイン車両の先頭車両には一部を除き、それぞれの仮面ライダーに対応する電仮面が象られている。また乗客が快適に通勤・旅行できるよう、食堂車・浴場等の設備を有する車両も連結されている。

時の列車を運転できるのは車両のオーナーとその同等の資格を持つ者に限定され、ゼロノスは車両のオーナー(らしき人物)から一時的に運行・運転資格を受けているため停車・発車を自在に行えるものの、電王は運転資格は有するが自由に行き先を決定することはできない。

ライダーチケットまたはライダーパスを有しない不正乗車者は、チケットまたはパスの所有者が共有を宣言しない限りオーナーによって車外に排除され、異空間を永遠にさまようことになる。オーナーは、車内で暴れるなど著しくマナーに反した者の乗車を拒否する権限も有する。また、電王がデンライナーを運転できるのもライダーチケット有効期限内のみである。

移動範囲

普段はモニュメント・バレーを思わせる荒野が広がる異空間を走行しており、現実空間にいる者も棚の中など「扉がある場所」から異空間への扉を開いて時の列車に搭乗できる。但しまた「時間の狭間」と呼ばれるトンネル(山岳)の中に入ると、現実空間との連絡が一切取れなくなってしまう。常に走り続けているわけではなく停車することもあるが、何らかの要因で時の列車が壊れてしまうと、時の中を永遠にさまようと言われている。

現実空間に出現する際には電車に存在する仮面ライダーがベルトのフォームスイッチを押したときと同じ音(ミュージックホーン)を鳴らしながら現れ、この状態では一般人でも列車の姿を見ることができる。レールは異空間・現実空間を問わず自動的に敷設・撤去されていくため、街中・空中・海上などどこでも走行が可能。

人間の記憶を元に作られたチケットによって時間移動を行うが、片道切符で往復は不可能。理屈の上で過去に行くには、記憶という概念を持つ人類に作られるチケットを使い、時間移動を繰り返さねばならない。またそれ以上の人間が記憶し得ない過去や人類誕生以前の古代へ向かうには、特殊なパスと専用のチケットを用いて「神の路線」に入る必要がある。


デンライナー

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新幹線型のタイムマシン。後部先頭車両は存在しないため、戻る時はバックするか、新たな線路を構築してUターンする。時の列車の中では多人数が長期的に乗車できるよう設計されており、内部ではオーナー・ハナ・モモタロスたちが生活するほか、時の中からこぼれてしまった人間やその他の一般乗客などもおり、あらゆる時代から乗車する場合がある。普段はオーナーが運転を管理。運転資格を持つ電王がライダーパスをかざすか、現実空間で時間帯がゾロ目の時にパスを持って手近なドアを開くことで搭乗できる。

戦闘車両である前4両(ゴウカ)は、イマジンやギガンデスの攻撃を防ぐなど装甲はかなりの強度を誇るが、食堂車などの非戦闘車両は

ゴウカ(業火)
通常はデンライナーの先頭4両を構成する戦闘車両群。電仮面はソードフォーム。1号車はマシンデンバードの格納庫を兼ねており、デンライナー全体の制御車でもある。1号車の「ゴウカノン」、2号車の「ドギーランチャー」、3号車の「モンキーボマー」、4号車の「バーディミサイル」など様々な装備を搭載しているが、これら装備の大半は左側に展開・発射されるため、戦闘時は攻撃対象の周囲を反時計周りに走行しながら攻撃する。
クライマックスフォームに変身する際には電王から発せられる炎をまとい、黄金に輝く「クライマックスモード」となる。一部資料ではこのモードは体当たりで攻撃すると紹介されているが、劇中未使用。
客車両
通常、ゴウカの後方に複数の車両が連結する。普段良太郎やモモタロス達が乗っている食堂車も含まれる。モモタロスがぶつかった衝撃で穴が空くなど、前4両に比べ強度が低いことから戦闘時には分離する。
イスルギ(石動)
通常は1両編成で単独走行している戦闘車両。電仮面はロッドフォーム。車体後方に搭載されているカメ型の飛行メカ「レドーム」を任意で分離させ、遠隔操作することが可能。電王ロッドフォームを乗せることができ、主に敵の追跡や攻撃などに使用される。
レッコウ(裂光)
通常は1両編成で単独走行している戦闘車両。電仮面はアックスフォーム。車体側面から展開する5足の斧「サイドアックス」と、車体前面から展開する巨大な刃「フロントアックス」を装備しており、障害物を排除しながらの走行やギガンデスとの近接格闘が可能となっている。
イカヅチ(電雷)
通常は2両編成で単独走行している戦闘車両。電仮面はガンフォーム。前後に分離した後、レッコウ・イスルギ・ゴウカ、つまり「電光石火」の順に他の車両をはさむ形で連結することにより巨大な龍のような外見となる。ガンフォームが使用する際は、先頭車両上部の龍の頭の部分にマシンデンバードを接続することで操縦する。戦闘時は噛み付きのほか、龍の口にあたる部分から強力なフリーエネルギーの破壊光線を発射する。

ゼロライナー

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蒸気機関車型のタイムマシン。異なるタイプの車両による2両連結で、デンライナーとは路線が違うため並列走行も可能。乗客を乗せての運行はしておらず、侑斗とデネブのみが滞在。時間移動は運転・運行資格を持つゼロノス=侑斗と共有者のデネブが管理しており、乗車は2人なら自由に行える。侑斗やデンライナーのオーナーによれば、とある時間とともに1度消滅しているが、何らかの要因により復元されたことが確認されている。

通常時のゼロライナーは後述のドリル・ナギナタの順に連結され走行するが、線路上に転車台のようなオーラを発生させ進行方向を変えることにより、連結パターンを入れ替えることも可能。また、デンライナーは基本的に砲撃戦が主体であるのに対し、ゼロライナーは敵に突撃する豪快な近接格闘戦が主体である。電王による呼び出しやデンライナーとの連結も可能。

ドリル
通常は1両目を構成する戦闘車両。モチーフは牛車で、基本カラーは緑色。電仮面はアルタイルフォーム。他の車両と違い、バトルモードに変形しなくても、ある程度の戦闘力を有しており、ノーマルモード時は前面についた角とデンライナーレッコウにも劣らない怪力で格闘戦を行う。牛の頭部が180度回転して展開したバトルモード時は、車両先端の巨大なドリルで障害物を粉砕、地中を掘り進むこともできる。マシンゼロホーンの格納庫、およびゼロライナー全体の制御車でもある。
ナギナタ(薙刀)
通常は2両目を構成する戦闘車両。モチーフはで、基本カラーは黄色。先頭に象られているのは電仮面ではなく、デネブ(あるいはデネブブレスト)を模したものとなっている。バトルモード時には車体上部から巨大なナギナタのようなプロペラを展開させ、線路の干渉を受けることなく空中を自由に飛行できる他、プロペラで敵を直接切り裂いたり、フリーエネルギーの刃を発射して敵を切り刻むことも可能。ゼロライナーの客室はこの中にあるほか、車両後部には外に出て景色を眺められるデッキが設置されている。

キングライナー

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未来への分岐点の管理を目的に出現する巨大な新幹線型タイムマシンで、“ターミナル”とも呼ばれる。複数台存在し、駅長室も数あるキングライナーの中の1両内部に存在。通常時はボディ各部を展開させたステーションモードとして数台が分岐点付近に設置され、時の列車を格納する専用の駅としても機能するほか、時の分岐点の監視も行う。内部には風景が次々と切り替わる(同時にキングライナーのミュージックホーンが演奏される)待合室やエレベーター、「駅長グッズ」を販売する売店もある。

新たな時の分岐点が出現した場合などは、駅長の指示で列車型のライナーモードへと移行、3本ものデンレールによって稼動する巨大な時の列車そのものとなる。デンライナーをはるかに凌ぐ驚異的な駆動力を誇り、フルスピードで稼動していてもステーションモード時のキングファイアをフルブレーキとして使用することで急停止も可能。また、走行中にステーションモードへと移行することで、時の列車を走行中でもスムーズに格納することができる。前部・横部に装備されたキングランチャーやキングファイアからフリーエネルギーの光弾やビームを発射することも可能。

脚注

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  1. ^ 白鳥百合子の降板により33話より登場。
  2. ^ 劇場版での本体の戦闘にあわせ、イマジン担当のデザイナーである韮沢靖が再考した。
  3. ^ 一部の資料では、何故か彼も良太郎がイメージしたと記述されている。デザイナーの韮沢は熊という設定と演じる岡元次郎のイメージから連想して、ロボコップをモチーフにしたと述べている。
  4. ^ 明言されていないが『龍の子太郎』に出てくる竜。アニメイト限定の「イマジンあにめ」(後述)で、このことをモチーフにした話がある。
  5. ^ オープニングに登場するR良太郎はメッシュが入った前髪がストレート気味になっており、ヘッドホンもない。
  6. ^ 名前がデネブなので、製作側はどうにかモチーフを鳥にかこつけたかったらしく、弁慶→牛若丸→鞍馬山→烏天狗→カラスの連想からカラスに決まった。
  7. ^ 一部媒体によっては「ボイスターズスラッシュ」と呼称。