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BERT(バート)とは: NPO法人BERT(バート)は、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに活動を始めた、民間レベルの緊急災害対策チームである。大災害発生直後の5日間は、家屋の倒壊や土砂崩れで道路が寸断され、四輪車で救助に駆けつけることが難しい。そのような困難な状態でも機動性を活かしたオートバイならば、医師や医薬品、食料や物資を被災地に運び込むことができる。その利点を最大限に活かした活動を、全国的に組織だって行おうと呼びかけたのが、1977年ロードレース世界チャンピオンになった片山敬済(かたやま たかずみ)である。呼びかけに賛同した12名の理事役員には、全国オートバイ協同組合連合会AJの会長である吉田純一を始めとする各界の有志が名前を連ねている。活動を始めたその後も著名な友人たちが趣旨に賛同して参画、アメリカのインディーカーで活躍を果たした松下弘幸、カワサキの開発ライダーで世界グランプリ出場経験を持つ清原明彦、元県会議員でモトクロスチャンピオンの経験を持つ杉尾良文らが顧問に就任している。
YouTube でBERTの活動説明を知ることができる。 http://kobemd.com/movie/movie0008 ラジオ関西で語るBERTの活動内容を聞くことができる:http://www.youtube.com/watch?v=r9MsaiBxyj0&feature=youtu.be
目指す方向性: 片山敬済はBERT(バート)を推進する上で、「大事なことは、同じ目的で活動する人々が、広く有機的に繋がり合って、学び合うための情報を共有し、地域ごとのリーダーを育て、資産を分かち合いながら、行動力を全国各地に分散させ連携することだ」と話している。ここで述べる同じ目的とは『来る災害に対する準備』『災害発生時の緊急対処』『被災地の復興支援』の3つに大別される。そして「広域災害を視野に入れながら、地域特性を考慮した3千拠点(全国の市町村が合併を行う前の数)に分散させた、仔細な拠点ネットワークの構築が必要」と述べ、「率先して構築すべきは情報システムとインターフェイスの確立。その後に、フューマンネットワークの拡大」と語る。
参加メンバー: 東日本大震災の後も余震は続き、更なる驚異(東京直下型大地震、南海トラフ大地震)が明らかになってきた。現段階で、東日本大震災サイズの広域災害が勃発した場合、被災地全域に対する24時間以内の救助の手を期待することは難しい。ならば一刻を争う被災地で「自分たちの命は、自分たちで守る」とする自立心と、「他者をも救いたい」という自助他助の精神が不可欠となる。そこでオートバイライダー同士が声を掛け合い、活動に参加できる人々を募ってきた。参加している人々はオートバイに乗らない主婦もいて、「自律心と相互扶助の精神」を持ち合わせていれば、オートバイライダーのみならず徒歩や自転車でも、個々の可能性に則した方法で活動に参加できるのがこの組織の特徴。
「ファーストBERTY」と「オフィシャルBERTY」: 全国でBERTの基盤整備を行っている関係から、毎年少しづつ内部体制を変化させているが、非常時のみに活動する登録メンバーを「ファーストBERTY」と呼んでいる。「ファーストBERTY」は災害発生した時に、被災地エリアに居る方(バイクライダーと限定はしていない)で、すでにBERT研修を受けていて、研修で学んだ方式にのっとり指定された場所に「情報送信」するメンバーのことだと狭義の断定をすると理解しやすい。外部から被災地に入って情報収集活動を行い「情報送信」することもあれば、すでに被災地の中にいるメンバーが、我が身と家族の身の安全を確認したのちに、情報収集活動を行い、他の多くの方々を救うために「情報送信」することを想定したグループ。
BERTのより中核的なポジションで日常から各セクションに分かれて活動する登録メンバーを「オフィシャルBERTY」と呼んでいる。医師団や看護師、医薬品や緊急必需品を被災地に搬送するセクション「オレンジBERTY」が設立されていて、緊急時に高速道路での移動がスムーズに行えるよう、特別走行許可書取得は国連NGOのAMDAと共にすでに申請を終えている。「One World バトンリレーBERTY」は被災した人々に「愛と勇気と元気を送る」活動と募金活動を継続的に行っている。「BERTアマチュア無線の会」は携帯電話通信の遮断が想定されるエリアにおいて「敏速で正確な情報伝達」を行うために設立された。民間レベルで正確な救急看護ができるように「救急救命士」のライセンス取得に向けた活動や、「危険物取り扱い資格」を取得してガソリンや灯油を搬送できるように推進しているのも「オフィシャルBERTY」と呼ばれるグループ。
医師団との提携: 2012年7月には、国連NGOグループで医療班の派遣を行う、NPO法人AMDA(アムダ)との提携を結んでいる。『災害発生時の緊急対処』の一環として、いち早く医師や看護士、医薬品等を被災地に運び入れるための、緊急搬送の手伝いを行うというもの。従来は倒壊道路が貫通するまで待機を余儀なくされていた医師団たちを、被災地に速やかにオートバイ隊で運び込もうという試みである。このグループは「オレンジBERTY」と呼ばれ、緊急活動時に必要となる高速道路の「特別使用許可書」の申請取得も行っている。
2012年度の活動: “笑って遊ぼうミキランド”は、『来る災害に対する準備』として企画された防災イベント。5月20日には兵庫県防災公園で3千名を超える人々が、11月24日には三木市市役所前駐車場で2千名の人々が集まる啓蒙イベントを主催した。兵庫県庁、三木市役所等々多くの後援と支援者たちを得て、地域住民が主体となって実行委員会を設立し、実行委員長の森田優が中心となり運営開催された。“笑って遊ぼうミキランド”の特徴は、従来の防災イベントには見られなかった幼児とお母さん方の参加が目立ち、地域に根付いた「楽しく継続できる防災啓蒙イベント」に仕上げたことだと言える。5月と11月の2度にわたるイベント開催による事業収益は、「東日本の被災地支援義援金」として全額寄付された。この年、BERT(バート)が最初に参加した防災啓蒙イベントは、1月17日「HAT神戸」にて兵庫県が主催した阪神淡路大震災のメモリアルイベントである。全国オートバイ協同組合連合会AJ、兵庫県二輪自動車協同組合、特定非営利活動法人BERTの3社で被災時に役立つオートバイとして、被災地支援を行った実物のオートバイや、東日本大震災支援の様子を撮したパネル写真を並べた展示ブースの開設を行っている。その次に参加した防災啓蒙イベントは、東日本大震災1周年の3月11日に芦屋市役所等の後援を得て、芦屋防災公園にて芦屋市民まつり協議会と共同開催している。
“One World バトンリレー”は、『被災地の復興支援』として企画されたイベントである。日本全国に22本の「愛のバトン」を巡らせて、多くの人々が被災地に声援を送れる支援手法を導入して実行委員会が発足した。事前登録を済ませた「オフィシャルBERTY」と呼ばれる人々が職場や学校に「愛のバトン」を携えて訪れてバトンリレーを行い、口々に応援メッセージ述べ、集合写真を撮影してSNS(主にフェイスブックやブログ、ツイッター)に掲載することで、被災地の人々に暖かい声援を送り続けた。「想いを言葉に、言葉を行動に」と、カタチに表すことの大事さを伝えながらバトンリレーを行い、「愛のバトン」を携えるライダーたち自らも走行距離に比例する募金を行った。誰もが手軽に参加できて、被災地に暖かい声援を送り届ける“One World バトンリレー”のニュースは全国各地の新聞、雑誌、TVメディアに取り上げられた。1月17日阪神淡路大震災の記念日に、福岡賢二と腰山峰子の二人のライダーが「愛のバトン」を携えてHAT神戸をスタートした。BERTのホームページに記載されている記録だけでも「合計600回バトンリレーが開催され、5038名の手に愛のバトンが渡り、合計走行距離 131.994.25kmを巡り、609865円の募金が集まった」と記載されている。二輪でパリダカールラリーに出場経験を持つエッセイストの三好礼子も参加している。12月の時点で募金総額135万円が被災三県に届けられたことから、未記入の活動があり参加者合計は8千人を超えるであろうと想定される。面白い試みとしては、ナンバーリングされたそれぞれの「バトンの軌跡」が地図上に表示されていて、どのバトンが、いつ何処で、誰が移動し、何名の人々が被災地にメッセージを送り届けたかを、web 上で随時視認できるシステムを構築している。「バトンの軌跡」を表すソフトは、神戸情報大学院大学に、BERTプロジェクトが設けられていて、別所昂央が中心となり学生たちが制作を行っている。2012年末現在では、全国を10箇所に分布した活動ブロックが出来上がり、100名を超える登録メンバーはSNSのフェイスブックを通じて、互いの活動報告や連携活動が把握できるよう、既存のSNSの仕組みをフルに活用したコミュニケーションシステムを構築している。来る災害時には、ここで築かれたネットワークシステムが有意義な働きを成し、避難困難者を支えるための、民間人の連携プレーシステム構築の礎となることを想定した「実験場」だとも考えられる。事実このイベントに参加した多くの人々は、この活動が始まる以前には全く面識のなかった人々が大半である。被災地を応援したい、ニッポンを元気づけたい、そのような共通の理念と目的のために集まってきた人々だと言える。
これらのBERTの趣旨に賛同した木村東吉(マガジンハウスで著名となったモデルでアウトドアの達人)は、“わらーちプロジェクト”を発足、10月30日河口湖の自宅を数名の仲間で出発した。この500kmランニングでは「愛のバトン」を携えて、自らが長距離を走ることで被災地を応援する過酷な旅を決行した。道中、メディアを通じて多くのランナーに「ランニング募金」を呼びかけながら、毎日30~40kmを走り続けた。ゴール地点の神戸市役所の南側に位置する、阪神淡路大震災のメモリアル碑「希望の灯」前で、神戸市の危機管理監、神戸市職員、兵庫県防災センターの職員、BERT理事達に暖かく迎えられ、11月16日無事に神戸に到着した。 “One World バトンリレー”の実行委員会は毎年、順繰りに実行委員長を選出して、互いの経験値を共有するように構築している。2012年の初年度の実行委員長は関東グループの高木康夫、副委員長には関西グループの山本秀光が担当した。2013年の実行委員長は九州グループの宗岡裕之が担当し、前任の二人がサポート役に就任している。
福島ミーティングは、「東北復興支援」の一環として、原発事故の被害の為に忘れ去られたかの様になっている福島県川内村に著名人とバイクライダーが集まり、県内で売られている食材を使ってBBQミーティングを開催している。福島第一原発から20数キロのこの場所に2012年8月5日(日)に集まったバイクライダーは50名以上。ツーリングや帰省の途中に立ち寄る人々、インターネットと口コミで集まった人々は、今後の復興について話し合った。前日から参加したスタッフは前夜祭を行い、20名弱が廃校に泊まり込み裏庭でBBQを楽しんだ。郡山や福島市内に比べて放射線の値が奇跡的に低い、この地を今後も人々が訪れる事を願い、復興への足がかりとなることを願う福島ミーティングとなった。
熊本BERTミーティングは10月7日に阿蘇ライダースベースにて開催された。当日おなじ会場では“ケニーロバーツ・ミーティング”が開催されていて、同会場に訪れた片山敬済、清原明彦らもケニーロバーツと久しぶりの再会をした。非公式ながらもケニーロバーツは、熊本BERTミーティングに集まった200名ほどのライダー達にマイクを握ってコメントを送り、一緒になって東日本の被災地にメッセージを捧げる一幕もあり大いに会場を沸かせた。この会場で販売された「くまモン・ヘルメット」の売上利益と集まった義援金は全額を東北(宮城・福島・岩手)3県庁に寄付された。
海外拠点の窓口となる、BERT International の国内拠点は、神戸情報大学院大学の中に設置されている。 Jakarta BERT International 拠点(Sumbawa 25, Menteng, Jakarta, Indonesia) Bangkok BERT International 拠点(88/96 Moo.12 Bangkaew, Bangphli, Samut prakan Thailand 10540)
2012年度開催の研修セミナー: 海上自衛隊阪神基地隊(〒658-0024 神戸市東灘区魚崎浜町37)にて開催。 兵庫県消防防災航空隊、神戸市航空機動隊(〒650-0046 神戸市中央区港島中町8-1 神戸ヘリポート内)にて開催。 BMW+AMDA+BERT(ウェスティンホテル淡路)にて開催。 第二回「笑って遊ぼうミキランド」にて、AMDA+BERTの講演会を開催
2013年度の動き: “2013 One Worldバトンリレー”開催の記者会見が1月21日、神戸市役所の市政記者室で行われた。バトンリレー実行委員会の山本秀光、山端秀明、BERT理事らと共に、スタートライダーを飾る清原明彦も会見に出席。その時の記事と写真が、毎日新聞、産経新聞、神戸新聞に大きく掲載された。25日13時に神戸市東遊園地「希望の灯」前から出発するライダーは2人で、もう一人はTT-F1国内チャンピオンの塚本昭一が選ばれている。出発式には兵庫県、神戸市の防災に携わる方々や自治体の方々も出席。阪神淡路大震災からの復興を遂げた阪神から、東日本で被災された方々に声援をおくる姿が読売新聞、神戸産業新聞に掲載された。
各自治体が行う広域避難所の設定と連動して、BERT関係者が集いやすい「広域避難所」をピンポイントでエリア毎に設定していく作業が始まっている。
ホームページ
http://bert-japan.org/
フェイスブックのオフィシャルページ
https://www.facebook.com/bert.oneworld
フェイスブック内には、各活動セクションに分かれた、複数のコミュニティーが存在している。