(en:Cubic function oldid=705476648 )
一般的な三次方程式
a
x
3
+
b
x
2
+
c
x
+
d
=
0
{\displaystyle ax^{3}+bx^{2}+cx+d=0}
の解 xk は、これら係数によって次のように表される。[ 1]
x
k
=
−
1
3
a
(
b
+
u
k
C
+
Δ
0
u
k
C
)
(
k
=
1
,
2
,
3
)
{\displaystyle x_{k}=-{\frac {1}{3a}}\left(b+u_{k}C+{\frac {\Delta _{0}}{u_{k}C}}\right)\quad (k=1,\,2,\,3)}
ここで uk はそれぞれ 1 の三乗根
u
1
=
1
,
u
2
=
−
1
+
i
3
2
,
u
3
=
−
1
−
i
3
2
{\displaystyle u_{1}=1,~u_{2}={\frac {-1+i{\sqrt {3}}}{2}},~u_{3}={\frac {-1-i{\sqrt {3}}}{2}}}
であり、C は
C
=
Δ
1
+
Δ
1
2
−
4
Δ
0
3
2
3
{\displaystyle C={\sqrt[{3}]{\frac {\Delta _{1}+{\sqrt {{\Delta _{1}}^{2}-4{\Delta _{0}}^{3}}}}{2}}}}
(#特別な場合 を参照)
であり、Δ0 , Δ1 は
Δ
0
=
b
2
−
3
a
c
Δ
1
=
2
b
3
−
9
a
b
c
+
27
a
2
d
{\displaystyle {\begin{aligned}\Delta _{0}&=b^{2}-3ac\\\Delta _{1}&=2b^{3}-9abc+27a^{2}d\end{aligned}}}
であり、このとき
Δ
1
2
−
4
Δ
0
3
=
−
27
a
2
Δ
,
{\displaystyle {\Delta _{1}}^{2}-4{\Delta _{0}}^{3}=-27\,a^{2}\,\Delta \ ,}
となる(Δは#根の様子 の判別式 )。
これらの式の平方根 √ および立方根 3 √ には、それぞれ複数あるうちのどれを選んでもよい。平方根を選び替えることは x 2 と x 3 を交換することに等しく、立方根を選び替えることは解を巡回置換 することに等しい。従って、平方根と立方根の選択の自由度は解に番号を振る自由度に等しい。
今から数世紀前、ジェロラモ・カルダーノ はこれと似たような式を提案した。この式は今日多くの教科書で見ることができる。
x
k
=
−
1
3
a
(
b
+
u
k
C
+
u
¯
k
C
¯
)
{\displaystyle x_{k}=-{\frac {1}{3a}}\left(b\ +\ u_{k}C\ +\ {\bar {u}}_{k}{\bar {C}}\right)}
ここで C は
C
¯
=
Δ
1
−
Δ
1
2
−
4
Δ
0
3
2
3
{\displaystyle {\bar {C}}={\sqrt[{3}]{\frac {\Delta _{1}-{\sqrt {{\Delta _{1}}^{2}-4{\Delta _{0}}^{3}}}}{2}}}}
であり、u k は uk の複素共役 である。またこのとき CC = Δ0 となる。
ただし、この式はこのままでは係数 a , b , c , d がすべて実数 であって、かつ式中の平方根の中身(= Δ1 2 - 4Δ0 3 )が非負であるような場合にしか適用できず、少々の説明を必要とする。平方根の中身が非負かつ実数であれば、その値を正の平方根として求めることができ、また式中の立方根には実数が定まることになる。そうでない場合、
以下の解法はシピオーネ・デル・フェッロ とタルタリア により発見され、1545年にジェロラモ・カルダーノ が発表したものである。
^ Press, William H.; Vetterling, William T. (1992). Numerical Recipes in Fortran 77: The Art of Scientific Computing . Cambridge University Press. p. 179. ISBN 0-521-43064-X . http://books.google.com/?id=gn_4mpdN9WkC Extract of page 179