利用者:Eugene Ormandy/sandbox74 ファニー・メンデルスゾーン

ファニー・メンデルスゾーン Fanny Mendelssohn
後に夫となるヴィルヘルム・ヘンゼルによるファニー・メンデルスゾーンの肖像
基本情報
生誕	1805年11月14日 自由都市ハンブルク
出身地	プロイセン王国 ベルリン
死没	(1847-05-14) 1847年5月14日（41歳没） プロイセン王国 ベルリン
ジャンル	クラシック音楽
職業	ピアニスト 作曲家 指揮者
担当楽器	ピアノ

ファニー・メンデルスゾーン＝ヘンゼルは、ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者である。弟フェリックス・メンデルスゾーンと同じく音楽の才能に恵まれたにもかかわらず、女性であるという理由でその活動は制限された。没後150年となる1997年から、再評価の機運が高まっている。

生涯

家族

1805年11月14日、ハンブルクにて生まれる。

日曜音楽祭の主催

ベルリンのライプツィヒ通り3番地にあるメンデルスゾーン宅のホールで「日曜音楽会」を開催し、作曲家、ピアニスト、指揮者、選曲を行う監督として活躍した。ホールは数百人を収容可能で、ベルリンの著名人、文化人が多く集った。この音楽界に集った人物には、ヴァイオリニストのニコロ・パガニーニ、作曲家のカール・マリア・フォン・ウェーバー、作曲家のイグナーツ・モシェレス、ピアニストのクララ・シューマン、その配偶者で作曲家のロベルト・シューマン、作曲家のフランツ・リスト、詩人のハインリヒ・ハイネ、同じく詩人のヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、文学者のE.T.A.ホフマン、言語学者のヴィルヘルム・フォン・フンボルト、その弟で博物学者のアレクサンダー・フォン・フンボルト、哲学者のゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルらがいる。

評価

再評価

弟フェリックスとともに没後150年を迎えた1997年から、ユダヤ系一族としてのメンデルスゾーン家の宗教・人種問題、階級問題、姉弟をめぐるジェンダー問題が分析されるようになり、「フェリックスの姉」としてしか扱われなかったファニーについて、その音楽活動が評価されるようになった。各地でファニーの作品を取り上げた演奏会、勉強会が開催されるとともに、ファニーに関する著作も刊行された。特にベルリンでは、3日間におよぶ国際フォーラムが開催された。

参考文献

• 小林緑編『女性作曲家列伝』平凡社、1999年、ISBN 4-582-84189-9。
• ウテ・ビュヒター＝レーマー著、米澤孝子訳、宮原勇監訳『ファニー・メンデルスゾーン＝ヘンゼル 時代に埋もれた女性作曲家の生涯』春風社、2015年、ISBN 978-4-86110-421-3。
• 山下剛『もう一人のメンデルスゾーン ファニー・メンデルスゾーン＝ヘンゼルの生涯』未知谷、2006年、ISBN 4-89642-159-0。