コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:Eugene Ormandy/sandbox47 阪哲朗

阪 哲朗
生誕 1968年2月10日
日本の旗 日本京都府
出身地 日本の旗 日本
ジャンル クラシック
職業 指揮者
担当楽器 指揮
公式サイト Teturo Ban Official Site

阪哲朗は、日本の指揮者である。

学生時代

[編集]
京都市立芸術大学 (2012年)
ウィーン国立音楽大学 (2020年)

1968年、山形県出身の両親のもと京都府に生まれる[1]。高校生の時は合唱部と野球部に所属していたが、怪我をして野球部を休んでいる際に教員より声をかけられ、初めてオペレッタの指揮をした[2]。その後京都市立芸術大学の作曲科に入学したが、あくまで目標は指揮者になることであり、作曲科は「楽譜がどう作られているかという勉強のために」選択した[3]。在学中から様々な活動に励んでおり、合唱団を指揮したり、文化祭で大河ドラマの曲を編曲して指揮したり、大学の7つ上の先輩である指揮者佐渡裕の代から始まったミュージカルに参加したりした[2][3]。また、関西のオペレッタ専門の団体で練習ピアノ、副指揮者を務めた[2]。これらの活動を知った指導教官の廣瀬は指揮専修への転科も考慮したが、作曲科を卒業した方が将来のために良いとアドバイスし、阪はそれに従った[3]。なお、音楽家になることについて親は反対しなかったが、ピアノの教師は反対し、せめて教職をとるようにと言ったため、教職用の副科として3年間上村昇にチェロを師事し、2年間声楽を習った[3]

京都市立芸術大学卒業後は、ウィーン国立音楽大学にて学んだ[4]。なお、入学試験には遅刻しているが、同校指揮科の教員である湯浅勇治の口添えで試験を受けることができた[3]。ウィーン国立音楽大学では指揮者養成用のオーケストラを指揮して修練を積み、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターで同校教授でもあったライナー・キュッヒルらから指導を受けた[3]

なお、1992年度と1993年度には、ローム・ミュージック・ファンデーションより奨学金を受給している[5]

キャリア

[編集]
レーゲンスブルク歌劇場 (2016年)
ベルリン・コーミッシェ・オーパー (2014年)

1992年には、スイスのビール市立歌劇場指揮者としてヨーロッパのキャリアをスタートし(のちに第一指揮者に就任)し[4]、1995年にはブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した[6]。1997年からはブランデンブルク歌劇場の専属指揮者を務めた[4]。1998年から2002年にかけてはベルリン・コーミッシェ・オーパーの専属指揮者として活躍し[4]、さらに2005年から2009年にかけてはアイゼナハ歌劇場音楽監督を務め[4]、2009年秋にはバイエルン州レーゲンスブルク歌劇場音楽監督 (GMD) に就任した[3][4]。レーゲンスブルク歌劇場では人事権を持っており、団員や歌手達の休暇の調整、プログラム編成、欠員オーディション、市長との予算交渉なども担当した[3]。また、音楽監督として次世代の指揮者を育成するという観点から「次に何が起こるのかわからない、テンポもキャラクターもすぐに変わる」「劇場の指揮者に必要なものがみんな詰まっている」オペレッタを、若手指揮者たちに指揮させている[2]。なおヨーロッパで阪が指揮したオペラ上演は1000を超えるとされている[1]

2000年11月の第131回定期演奏会で山形交響楽団にデビューし、2007年から2009年には首席客演指揮者を務めた[1][6]。また2019年4月には常任指揮者に就任した[6]

なお、ビール市立歌劇場管弦楽団や京都市立交響楽団のデビューに際しては、モーツァルト作曲の『交響曲第36番』を指揮している[1]

参考文献

[編集]
  • 東条碩夫「阪哲朗」、大谷隆夫編『ONTOMO MOOK 最新 世界の指揮者名盤866』音楽之友社、2010年。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 今年のさくらんぼコンサートは 常任指揮者阪哲朗 就任披露! 森麻季、大西宇宙を迎えた華麗なる“OPERA GALA” - NEWS | ぴあ関西版WEB”. kansai.pia.co.jp. 2020年7月27日閲覧。
  2. ^ a b c d 【特別インタビュー】「ウィーン気質」公演を通して~指揮者 阪哲朗が語るオペレッタの魅力 Vol.3”. CLASSICA JAPAN. 2020年7月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 阪哲朗さんにインタビューをしてきました! | ローム ミュージック ファンデーション ブログ”. micro.rohm.com. 2020年7月27日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 東条 235
  5. ^ 阪 哲朗 | 若い音楽家たちの活躍”. 2020年7月27日閲覧。
  6. ^ a b c 阪 哲朗が山響常任指揮者に就任 | WEBぶらあぼ” (2018年11月20日). 2020年7月27日閲覧。

関連項目

[編集]
  • 佐渡裕
  • 山形交響楽団

外部リンク

[編集]