利用者:Eugene Ormandy/sandbox108 コラコラ問答
タココラ問答 (たここらもんどう) とは、プロレスラーの長州力と橋本真也が2003年11月18日に行った言い争いの通称である。コラコラ問答とも呼ばれる。両名が「ナニコラ!」「タココラ!」を連発して罵り合ったことから、このように呼ばれるようになった。アニメなどでのパロディも生まれた。
背景
[編集]長州と橋本は当時それぞれ〜を率いていたが、
長州力と橋本真也は、新日本プロレス時代からの不仲であった[1][2]。原因としては、新日本プロレスに復帰した長州力が、長州不在の間に新日本プロレスを支えたメンバーよりも厚遇されたことへの、橋本の不満が挙げられる[1]。また、この亀裂は、新日本プロレス内の別働隊として「ZERO-ONE」を立ち上げた橋本が、長州の意向により新日本プロレスとの契約を解除されたことにより決定的となった[1]。
問答の発生
[編集]2003年11月18日、ZERO1の道場にて記者会見を開いた橋本のもとを長州力が訪れ、「何がやりたいんだコラ」と啖呵を切った[3][1]。その後「ナニコラ!」「タココラ!」の応酬が続き、長州は「噛み付くんならしっかり噛み付いてこいよコラ」「噛み付くんだなコラッ!」と言い残し、その場を去った[1][4]。
長州が去ったのち、橋本は椅子に座り、5分ほど沈黙していた[4]。その後「1人で来るとはたいした根性だ、長州。いままで軍団引き連れなきゃ動けなかった人間じゃねえか。追い詰められたか長州、コラーッ!」と叫んだ[4]。現場に居合わせていた『kamipro』編集部の松澤チョロは、この問答について「活字で見ると笑えるだけかもしれませんが、現場は凍りついていましたよ」と証言している[4]。
問答後に行われた試合
[編集]問答発生から1ヶ月後の2003年12月14日、ZERO1の19人と長州軍4人が対決する「変則全軍根絶やしマッチ」が行われた[4]。試合は1対1の勝ち抜きののち、橋本と長州の一騎打ちとなり、橋本が膝十字固めで勝利した[4]。ただし橋本は「こんな勝ち方は嬉しくない。必ず一騎討ちをやる!」と述べ、翌年の2004年2月29日にシングルマッチを行った[4]。
後世への影響
[編集]アニメなどでのパロディも誕生したほか[1]、有田哲平やケンドーコバヤシといった芸人がテレビで取り上げている[5]
評価
[編集]この問答は「平成の『迷』勝負」「因縁対決の最高峰」とも評されている[3]。
長州力への評価
[編集]ライターの高橋ダイスケは、この問答に長州力のすべてが込められていると評している[6]。
橋本真也への評価
[編集]脇本深八は、問答中の橋本は顔が青白く、アドリブに弱いことが露呈したと指摘している[7]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「プロレス史に残る「いい大人同士の本気の理解不能な口ゲンカ!! 徹底検証「コラコラ問答」の真実」『FRIDAY 臨時増刊号』第23巻第2号、講談社、2006年1月10日、28-29頁、大宅壮一文庫所蔵:200062922。
- 「名言&珍言を一挙だし! 長州力のプロレス語録」『週刊実話 臨時増刊号』第64巻、日本ジャーナル出版、2021年8月6日、52-55頁、大宅壮一文庫所蔵:000059499。
- 高橋ダイスケ「高橋ダイスケの青春のプロレス読闘記」『サイゾー』第14巻第10号、サイゾー、2014年8月、98頁、大宅壮一文庫所蔵:300003605。
- “橋本真也「自分を作り上げたのは長州力」〝コラコラ問答〟だけではわからない2人の物語 – 東京スポーツ新聞社”. 東スポWeb. 2022年8月11日閲覧。
- 脇本深八「一度は使ってみたい 人生を変えた名言から思わず失笑の珍言まで... プロレスの言霊「何がやりたいんだ、コラ!」」『週刊実話』第64巻第22号、日本ジャーナル出版、2021年6月17日、160-161頁、大宅壮一文庫所蔵:000058795。
外部リンク
[編集]- 【タココラ問答】長州力の名言全文を一発撮り/THE CHOSHU GOROKU【神奈月】 - モノマネ芸人神奈月によるモノマネ。
- 『有田と週刊プロレスと シーズン3』6秒動画②(タココラ編) - お笑いコンビくりぃむしちゅーの有田哲平によるモノマネ。
- 【公式】ドキドキ!プリキュア 第1話「地球が大ピンチ! 残された最後のプリキュア!!」 - 3分55秒ごろにタココラ問答を模したやり取りがある。