利用者:Eugene Ormandy/sandbo30 田村響
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共引用とは、2件以上の論文が、後に刊行された論文で共に引用されている現象のことである[1]。文献間の関連性を分析するための尺度として用いられる[2]
概要
[編集]1973年、ヘンリー・スモールは「共引用された2つの文献は何らかの関連を持ち、これらの文献が共引用される頻度が高ければ関連度も高い」という考えに至り、共引用の度数を文献間の関連性を表す係数として採用した[2]。
評価
[編集]伊神正貫は「ある時点では関係性が認められなかった文献の間に、時間の経過とともに関係性が生じるということもあり得る。被引用の情報を用いるという特徴から、一定数の被引用を得ている文献にしか、共引用分析は適用できない」と指摘している[3]。
脚注
[編集]- ^ ボーデン、ロビンソン 2019, p. 197.
- ^ a b 日本図書館情報学会用語辞典編集委員会 2020, p. 51.
- ^ 伊神 2020, p. 209.
参考文献
[編集]- 伊神正貫「文献の関連性の分析:書誌結合、共引用分析、自然言語処理」『情報の科学と技術』第70巻第4号、2020年、208-210頁、doi:10.18919/jkg.70.4_208。
- 日本図書館情報学会用語辞典編集委員会(編)「共引用」『図書館情報学用語辞典 第5版』、丸善出版、2020年、51頁、ISBN 978-4-621-30534-8。
- デビッド・ボーデン、リン・ロビンソン『図書館情報学概論』勁草書房、2019年。ISBN 978-4-326-00046-3。