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利用者:Electric goat/val

項目検証システム1.0の確立

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ウィキペディアは割と信頼されています(参照:Wikimedia Mediawatch/品質と信頼性)。良いことのように思いますが、実際、信頼できるのでしょうか?本当は間違いがあるのに信用されていたらまずいですよね。そこのところ調べてみたいと思いませんか?何せ「ウィキペディアの目的は 信頼されるフリーな百科事典を創り上げることです」(基本方針とガイドラインより)。百科事典は信頼できるべきであり、信頼性の検証を意識的に行うことは重要です。

ここで作ろうとしている「項目検証システム1.0」は、すでにある記述の検証にかかる負担をできるだけ軽減するためのものです。検証の過程で構成を整えたり、欠けている部分を加筆したりもしますが、それらはこのシステムではオプションです。「すでにある記述の検証」に絞り込んだのは、「内容が足りないこと」よりも「内容が間違っていること」の方が、信頼性を損なうと考えたからです。加筆や校正については、2.0か別のシステムで考えることにします。加筆する人よりも、検証する人は比較的少なそうですから。もちろん検証と同時に加筆も行うことを妨げるつもりはありません。

検証についてはすでに優れた文書がいくつもありますが、このシステムのミソは、明確でシンプルなレシピを提供することです。このシステムでは検証にかかるコストを徹底的にカットし、プロセスの曖昧さを排除して執筆者個人の能力への依存性を減らすことを試みます。これによって、できるだけ多くの項目を効率よく検証できるようにしたいのです。文書は概念を正確に伝えることに優れていますが、実際の作業の際に読み返すのは大変です。例えば、料理するときに、栄養学はともかく植物学、解剖学、化学熱力学、機械工学などの教科書を見る人はいません。実際の作業をするときは、具体的かつ必要最小限の記述で効率の良い順序が箇条書きされたレシピが有用です。

このシステムはウィキプロジェクト生命科学での利用を念頭においていて書き始めました。ですが、文献の選択さえできれば、汎用システムです。またこのシステムは検証に特化していますが、シンプルで応用しやすいように設計していきますので、執筆コンテストや秀逸な記事の選考などに参加するときのチェックリストに組み込み、サブシステムとして使うことも容易だと思います。

このページでは実際に項目を編集してログを残しつつ、システム自体の検証をしていきます。項目検証システム1.0とか大それたタイトルをつけるほどのことはないのですが、名前があるのは気分的に大事だったりしますので、ご容赦。ご意見ご指摘は利用者‐会話:Electric_goatまで。

System 0.1.5

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2008年12月13日 (土) 19:57 (UTC)

  1. (対象の決定)検証する項目を決める。以下の選択基準が3つ以上当てはまるものを選ぶ:
    1. すでに自分がある程度の知識をもっているもの -- 執筆者、読者の両方の立場から推奨する
    2. 信頼できる文献にアクセスしやすいもの -- 自分が文献を持っていると楽;自分でどの文献が信頼できるかわからないような項目を選んではいけない
    3. 検証についてのモチベーションがあがるもの -- やりたくないことをやるのは効率が悪い
    4. 百科事典的に重要な項目 -- ウィキペディア全体からみて推奨する
    5. 前回検証したものの関連項目 -- 分野を俯瞰できるのと、文献のそろえやすさ・自分の知識の活性化状態を活かすため
    6. 全くのスタブではなく、かつ、あまり長くないもの -- あまり加筆しなくてよく、あまり構成を考えなくて良く、ちょうど検証に集中しやすいから
  2. (下読みとマーク付け)一通り読み、内容と構成を把握する。
    1. 必要があれば構成を組み立て直す。
    2. 内容の過剰・偏り・欠如などあればメモしておく。
    3. 検証すべき点をマークする。
      1. 当該項目において重要な点。
      2. 間違いやすい箇所(数値や年代など)。
      3. その他、気になった点。
  3. (検証と修正)マークした箇所について内容を検証し、結果に基づいて項目を修正する。
    1. まずは普通の百科事典、定番教科書、辞典類を調べる。文献は複数あたるのが望ましいが、まずは1つでも可。
    2. 調べきれない内容は専門書を参照する。さらに必要に応じて専門誌の総説を調べる。
    3. 文献とウィキペディアの記述に差異がある場合は、「信頼できる」文献の内容を是とする。
    4. 実際に複数の有力な説がある場合はその旨を記述する。
    5. 必須の内容が欠けている場合は加筆すべき。さらなる拡張は任意。
    6. 出典を明記し、ref タグ・文献セクションをつける。
  4. (後処理)
    1. 判断できなかったところは要出典未検証タグをつけるなどで対処する。
    2. 再度読み直し、あるていど体裁を整える。読みづらいところ、誤字脱字、リンクなどの修正。
  5. (投稿)ぽちっとな。要約欄にはどの文献に基づいて検証したかを明記する。参照:記事投稿まえのチェックシート
  6. (記録・情報の共有)判断できなかった要検証箇所や、修正しなかった内容の過剰・偏り・欠如については、ノートにポストするなど、検証記録を作成する。

Log

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  1. ヒストン [1] 2008年12月13日 (土) 19:25 (UTC)
    • refタグの有効な使い方がまだよくわからない。定説化している情報は、検証できていれば個々に ref を付ける必要はなく、further reading でまとめるだけで良さそう。
    • 加筆は断片的に行われることが多いため、内容も断片的になっている。検証より先に構成の組み直しが必要かもしれない(個人的好み?)。また文献をあたると加筆したくなることがわかった。検証のみを行うのは難しいかも。
    • 判断できなかった箇所をプロジェクトに投げて助けてもらうのが良いかも。例えば今回は古細菌関連の検証ができなかったが、プロジェクトメンバーと情報をシェアすることで改善が期待できる。