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利用者:DrTerraKhan/パレオスポンディルス

パレオスポンディルス
生息年代: Middle Devonian
無顎類としての復元図
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
古生代デボン紀中期
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
学名
Template:Palaeospondylus gunni
和名
パレオスポンディルス
英名
en:Palaeospondylus

パレオスポンディルスは、魚類形の脊椎動物の化石種である。この化石はスコットランドのハイランドケイスネス郡にあるアカナラス粘板岩採石所で発見される。

この化石は炭化した状態で保存されており、長さ2インチ(約6cm)のウナギのような尾が認められる。頭骨は吻側から一対の鼻殻に続いて中央に頭蓋内関節のある神経頭蓋骨が続き、下方に上顎に相当する口蓋方形軟骨がある。下顎はメッケル軟骨からなり上顎に比べて短い[1]

この種の化石は1890年に最初に報告されていたが、頭蓋に皮骨は無く、胸ビレや腹ビレの痕跡が無い、現世種の円口類のような無顎類の特徴がある一方、顎口類の発達した脊椎があり、その混在した特徴から系統的位置不明であった。2004年にはハイギョの幼生であるという報告がなされた[2]が、それまでに四足動物の幼生、皮骨の未発達な板皮類、無顎類など様々な提唱がなされていた[3][4]。2017年の研究では軟骨魚類のステムグループであると提唱された[5]

2022年に、化石を「SPring-8」のシンクロトロン放射光X線マイクロCTで撮像し、パレオスポンディルスは肘関節や指の骨格をヒレの中に持っていた動物(パンデリクチスなど)とそれらを持たない動物(エウステノプテロンなど)の間の系統的位置に当たると報告された[1]


出典

[編集]
  1. ^ a b Hirasawa, Tatsuya (25 May 2022). “Morphology of Palaeospondylus shows affinity to tetrapod ancestors”. Nature 50 (7912): 109–112. doi:10.1038/s41586-022-04781-3. https://www.nature.com/articles/s41586-022-04781-3 25 May 2022閲覧。. 
  2. ^ Thomson, K.S. (2004). “A Palaeontological Puzzle Solved?”. American Scientist 92 (3): 209–211. doi:10.1511/2004.47.3425. JSTOR 27858385. 
  3. ^ Palmer, D., ed (1999). The Marshall Illustrated Encyclopedia of Dinosaurs and Prehistoric Animals. London: Marshall Editions. p. 33. ISBN 1-84028-152-9 
  4. ^ Hirasawa, T; Oisi, Y; Kuratani, S (2016). “Palaeospondylus as a primitive hagfish”. Zoological Letters 2 (1): 20. doi:10.1186/s40851-016-0057-0. PMC 5015246. PMID 27610240. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5015246/. 
  5. ^ Johanson, Zerina; Smith, Moya; Sanchez, Sophie; Senden, Tim; Trinajstic, Kate; Pfaff, Cathrin (2017). “Questioning hagfish affinities of the enigmatic Devonian vertebrate Palaeospondylus. Royal Society Open Science 4 (7): 170214. Bibcode2017RSOS....470214J. doi:10.1098/rsos.170214. PMC 5541543. PMID 28791148. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5541543/.