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利用者:Delphinidae/アミテージ・ザ・サードドラフト

キャラクター

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  • ロス・シリバス
    MPD(Martian Police Department)に赴任してきた刑事地球シカゴ警察で勤務していたが、同僚をアンドロイドに殺害され、自身も右足を負傷した経験を持つ。そのことから火星への転属を希望し、MPDに配属される。また、前述の事件から「人間もどきとは付き合わないことにしてる」と口にするなど、アンドロイドやサイボーグに対して嫌悪感を持っていた。
    ナオミ・アミテージ
    MPDの巡査部長。特A級ライセンス(Special A class Licence)を所有するなど、一介の警察官になるにはもったいないほどのキャリアの持ち主。アンドロイドやサイボーグに対する嫌悪感をあらわにするロスと対し、その可能性を信頼する立場をとる。
    ドクター・アサクラ
    コンセプシオン社の研究者。ダンクロード博士とともに兵器開発、アサシンドロイド開発を行っていた。ダンクロード博士との意見の対立から兵器開発をやめ、アサシンドロイドをベースにサードを開発する。ナオミたちがダンウィッチ丘陵で博士を訪れたときには、フォースの開発を行っていた。
    ルネ・ダンクロード博士
    コンセプシオン社の研究者。アサクラとともに兵器開発などを行っていた。アサシンドロイドを開発したが、作品当時はシノーラの総督府病院で寝たきりになっていた。訪れたナオミを「アサクラの娘」、「欠陥品」と呼ぶ。シノーラでサードとその母体となったアサシンドロイド、ナオミの関係を匂わせ、ダンウィッチ丘陵にいるアサクラに会いに行くよう言い残す。
    ジュリアン・ムーア
    「プルートゥ」のハンドル・ネームを使う少年。
    ルネ・ダンクロード
    カントリー歌手、ケリー・マッキャノン殺害を皮切りに女流画家・女流作家など一連のサード殺害を行う。
    ラリー・ランドルフ
    MPDの刑事部長。ロスやナオミの上司。ケリー・マッキャノン殺害事件の解決のためTCS(Technological Criminal squat)を編成、その指揮を執る。地球からの支援に依存せざるをえない火星と、フェミニズムの社会を標榜する地球との板ばさみとなるが、ナオミとロスに「生き残れ」とメッセージを残す。ナオミがサードと何らかの関わりを持つことを早い段階で気づいていた。
    エディー・ロバーズ
    MPDの刑事。しばしば道化た行動をとるが、秘匿されていたダンウィッチ丘陵の地図を渡すなど、ロス達を支援する。ケリー・マッキャノンの遺体からサード殺害の真意の糸口を見つける。
    クリス・ブラウン
    MPDの刑事。

世界観

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すでにテラフォーミングが一定段階に達した火星が主な舞台となる。マリネリス峡谷に首都セント・ローウェルが建造され、無数のアンドロイドや宙に浮かぶビルなど技術的には先進的な文化が広がる一方、カントリー・ミュージックが流行するなど回顧的な文化が形成されている。

  • セカンド
    コンセプシオン社を中心に開発された次世代規格「ニュー・スタンダード」に基づいて製造されたロボット(アンドロイド)。限定されたものではあるが、人間に近いやりとりを行うことができる。人間との区別のため、こめかみにスイッチが設けられている。その汎用性の高さから火星ではあらゆる場所に普及したが、逆に人間が職を奪われ、火星は慢性的な失業率やセカンドを用いた犯罪、ロボット排斥運動に悩まされることになる。
    サード
    セカンドを超えるロボット。精巧な人工知能と有機細胞体で構成され、外見や行動からは生身の人間とまったく区別がつかない。最後に製造された一体を除き全て女性で、妊娠可能だった。
    フォース
    アサクラがダンウィッチ丘陵で開発していたバイオロイド。テラフォーミングのために交配を重ねながら開発していたが、軍の攻撃により全てが施設ごと破壊された。
    アサシンドロイド
    その名の通り、暗殺用に開発されたアンドロイド。外見的には人間特別がつかず、人間社会に溶け込むことができる。
    ロボット人権法
    ロボットの法的地位を定めた法律。能力に応じてロボットの地位を三段階にわけ、各段階にふさわしい法的保護を行うことを目的とする。実際には、人間と同じ能力・人格をもつロボットの開発を禁止するもので、火星では規格外ロボットの製造は重罪に問われる。
  • サード開発をめぐる背景
    サードが開発された背景には、テラフォーミング途上であり人的・経済的・物的に地球からの支援に依存せざるを得ない火星の現状と、独自の文化が形成されつつあり地球からの独立を望む機運の台頭がある。作中のせりふによれば、火星が地球から独立するには火星で生まれ育つ「純正の国民」が必要だったが、さまざまな要因から火星での出生率が低く、そのために「妊娠可能な」サードが開発された。しかし、「フェミニズムの社会」を標榜する地球からの支援を取り付けるためには人間の女性の地位を脅かしかねないサードの存在は障害であり、そのためにルネ・ダンクロードによるサード連続殺害事件が引き起こされた。